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「原生林と杉巨木群トレッキング」内海府ルートへ(後編)

2013.05.28 Tuesday

13時36分。

ようやくたどり着いた稜線から見た外海府の景色は霞んでいました。
上空には青空が広がっていたんですが、強い風に乗って霧が迫ってくるようでした。

DSC09614(曇天).JPG
【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 55mm 1/800sec F8.0 ISO=200 多分割測光 WB=曇天 --


繰り返しになりますが、谷の遥か先端に見えているのは関岬です。
関川上流の何本もの支流のうちの1つがこの谷へと繋がっているようです。

DSC01341(AWB).JPG
【α77】+【Sonnar T* 135mm F1.8 ZA】
-- 135mm 1/1,250sec F2.0 ISO=100 多分割測光 AWB --


稜線上の花々は遅い春を楽しんでいるかのようでした。

DSC01350(太陽光).JPG
【α77】+【Sonnar T* 135mm F1.8 ZA】
-- 135mm 1/1,250sec F2.0 ISO=100 多分割測光 WB=太陽光 --


カタクリにショウジョウバカマ、そしてシラネアオイが風に揺られ、春の歌を唄っているようでした。

DSC09621(AWB).JPG
【α100】+【SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 HSM】
-- 8mm 1/320sec F8.0 ISO=100 多分割測光 AWB --


演習林の管理道路を北へと進みます。
そしてすぐに姿を現したのが「関越の仁王杉」と呼ばれる大杉でした。
2本の巨木が並んで立っているように見えますが、1本が枝分かれしているんだそうです。
樹齢は500年を越えているそうです。

DSC09624(太陽光).JPG
【α100】+【SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 HSM】
-- 10mm 1/800sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=太陽光 --


そしてシラネアオイが群れで笑っていました。


【α100】+【SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 HSM】
-- 8mm 1/250sec F8.0 ISO=100 多分割測光 AWB --


「関越の仁王杉」を過ぎたあたりから、巨木群が目立つようになります。
いよいよ「大王杉」への序章といった感じです。

DSC01365(AWB).JPG
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/100sec F8.0 ISO=100 多分割測光 AWB --


管理道路の周辺に雪が見え始め、あたり霧が流れてきた頃、ようやく「大王杉」への入り口へとたどり着きました。
「大王杉こっち
何となく、神秘的で荘厳な場所へ赴くべく心持ちの部分に肩透かしをくらわせてくれる看板です。
そういえば、こんな看板があったなと。
記憶が蘇りました。

DSC09636(太陽光).JPG
【α100】+【SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 HSM】
-- 8mm 1/100sec F8.0 ISO=200 多分割測光 WB=太陽光 --


そして「大王杉」です。

DSC01372(曇天).JPG
【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 26mm 1/50sec F5.6 ISO=200 多分割測光 WB=曇天 --


記憶の中の「大王杉」よりスリムな印象でした。

DSC01379(曇天).JPG
【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/80sec F5.6 ISO=200 多分割測光 WB=曇天 --


しかし、整然と並ぶ杉の巨木群の中に立つこの杉の幹周りの大きさや存在感は群を抜いていました。
例えば、石名天然杉の“四天王杉”のような“動的”な印象に比べたら、この杉の持つイメージは圧倒的に“静”でした。
そのイメージがより一層この杉の“大王”らしさを引き立たせているように感じました。
樹齢は500年だそうです。
「目は口ほどにものを言う」
なんて言いますが、この杉の持つ不思議な静けさを目に例えるなら、まさにその諺どおりの姿だったと思います。

DSC01378(AWB).JPG
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- スイングパノラマ 18mm 1/60sec F4.0 ISO=500 多分割測光 AWB +1.0EV --


「並んだ写真をお撮りしましょうか?」
花の先生がそうおっしゃってくれましたが、私なんかが並んでしまうとこの杉に失礼なような気がしてしまい、お断りしてしまいました。
普段なら、幹が分かれているあたりに登ってみたい・・・なんて思うところですが、この時にはそんなことも思いつきませんでした。
ただただ静かにそこに立っている「大王杉」に見とれてしまいました・・・。

DSC01389(曇天).JPG
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/60sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=曇天 --


なおも「王様の小径」を行きます。

DSC01397(曇天).JPG
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/30sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=曇天 --


DSC01402(AWB).JPG
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/30sec F5.6 ISO=100 多分割測光 AWB --


「大王杉」に負けず劣らずの巨木群が何度も目の前を過ぎました。
折りしも森を覆った霧の効果もあって、素晴らしい景観が続きました。
しかし、この日の大きな目的であった「大王杉」を見られたことで、若干(いや、相当)集中力が無くなってしまいました。。。

DSC01408(AWB).JPG
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/60sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=曇天 --


再び管理道路へと降り立ち、もときた巨木群を背にしながら帰途につきます。

DSC01411(曇天).JPG
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/60sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=曇天 --


15時26分。
「関越の仁王杉」まで戻ってきました。
往路よりも霧が“良い仕事”をしてくれました。。。

DSC01426(AWB).JPG
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/250sec F5.6 ISO=100 多分割測光 AWB --


15時44分。
管理道路より「大倉越えの道」へと踏み込みます。
10年近く前に来たときは「大王杉」からさらに北へ進み歌見へ降りるルートを進みました。
もっとも、その時の往路はこの「大倉越え」だったわけですが・・・。
ひょっとしたら、どこかで上ノ平湿原に出会うかな・・・と、密かな期待をしていました。

DSC01429.JPG
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 45mm 1/60sec F5.6 ISO=200 多分割測光 WB=花びらをグレー点指定 --


「大倉越え」に入ってすぐのところにあったとても美しい花です。
ツバメオモトというそうです。
花はもちろんですが、それ以上に葉が美しかったです。
この花は初めて見ました。
この付近には、数多くとは言えないまでも結構咲いているんだそうです。
・・・が、
「見つけると、根こそぎ持っていってしまう人がたくさんいるんだよね・・・」
とのことです。
残念です。

DSC01439(太陽光).JPG
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/1,000sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=太陽光 --


16時06分。
大倉芝場という場所です。
かつては放牧地だったそうで、今よりずっと広い芝の広場だったそうです。
今や萱とブッシュに覆われています。
そして、そこから歩くこと30分。

DSC09651(日陰).JPG
【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/60sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=曇天 --


今回のトレッキングで、私が(ある意味)「大王杉」以上に見たいと思っていた場所にようやくたどり着きました。

DSC09652(曇天).JPG
【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 50mm 1/60sec F5.6 ISO=200 多分割測光 WB=曇天 --


上ノ平湿原です。

DSC01443(日陰).JPG
【α77】+【Sonnar T* 135mm F1.8 ZA】
-- 135mm 1/100sec F2.8 ISO=100 多分割測光 WB=日陰 --


佐渡にこんな場所があるのかと思う美しい湿原です。
佐渡には高層湿原性浮島としては日本最大級といわれる「乙和池」の浮島があります。
しかし、こちらの湿原が浮島であれば、乙和池のものを遥かに凌ぐ規模かと思われます。
ここへたどり着く直前の、少し高い位置から木々の隙間から湿原が見える場所があったんですが、圧巻の景色でした。
もっとも、その景色は“目で見る”からこそのもので、写真でその景色を再現できるような技量は持ち合わせていません。
どうしたって、手前の木々が“邪魔”に写ってしまいます。
いつか、フルフレーム機に Planar 50mm F1.4ZA でも導入することがあれば、リトライしてみたいところです。

DSC09663(曇天).JPG
【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 50mm 1/50sec F5.6 ISO=200 多分割測光 WB=曇天 --


「上ノ平」の読み方については「うえのたいら」や「うらのひら」等々、諸諸説説あるそうですが、お花の先生曰く、
「地元のモンは、“うえんたいら”と呼んでいる」
そうです。


【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 45mm 1/50sec F5.6 ISO=200 多分割測光 WB=日陰 --


そして先生曰く、この池の名前については「ゴンタの池」と言うんだそうです。。。
この先生、私は初対面だったんですが、なにぶんお茶目な方で、時折本当か嘘かわからないようなことをおっしゃるもんですから、これは話半分に聞いておきました。
何となく、この美しい湿原を誇る池をして「ゴンタ」というのもなんだか・・・。
今のところ真実は誰も知りませんが、もし本当であったなら、
「大変申し訳ございません」
です。。。

ちなみにこの湿原ですが、、、
自然環境保全地区という以前に民有地ということもあり『何人たりとも立ち入ることは禁ず』という聖域です。
まぁ、この美しい景観を前にして、わざわざ足跡をつけに踏み入るような不届きものはいないと信じたいのですが。。。

DSC09665(曇天).JPG
【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/40sec F8.0 ISO=100 多分割測光 WB=曇天 --


既に西陽が差し込む時間に差し掛かりました。
ここから先はほぼ駆け足状態でした。
再び馬首川の源流部を過ぎ、チゴユリの咲き乱れる小道を歩き、そして林道跡をたどってスタート地点まで戻った頃には、既に18時を過ぎていました。
今回は一定の条件下ではありましたが、普段足を踏み入れることのできないコースを歩くことができ、非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。
まぁ、このコースを歩くこと自体、“一定の条件”無しではありえないんですが。。。
しかし、お陰様で「大王杉」を見ることができ「上ノ平湿原」にも立ち寄ることが出来ました。
何より、曖昧だった各々の位置関係が自分の中でスッキリとまとまったことがいちばんの収穫でした。
「次回」があるのかどうか・・・。
しかし、機会を見て、また上ノ平湿原には足を運んでみたいと思います。

佐渡にはまだまだ知らない素敵な場所がたくさんあるんだということを改めて実感できる時間でした。
多少疲れはしましたが、とても楽しい時間を過ごせたことに感謝したいと思います。

 

 

 

JUGEMテーマ:登山・トレッキング

コメント
華さん
お疲れ様でした。
奇麗な写真ですね、佐渡の魅力が凄く伝わります。またよろしく御願いします。
  • by hetrm
  • 2013/05/29 4:58 AM
お疲れ様でした。
調子に乗ると、ついつい書き込みしすぎてすみません。
やはり、高校生までっていうのは、なかなか行動範囲も狭いので、知らないことばかりです。大倉なんて、2つ隣の部落で、祭りにも行ったし、関岬も家から見えるし、飯盒炊さんした事もあったんですけど、山の中は知りませんでした。「山の平」も初めて聞きました。
自分次第なんですが、仕事を辞めて実家に収まる事になったら、挑戦してみたいと思います。出来れば、両親が元気なうちに、実家の山も教えてもらわないといけないとは思うんですけどね。
本当に、これからもよろしくお願いいたします。
  • by 加平
  • 2013/05/29 7:49 AM
杉のところへは予約がないと入れないんでしたっけ?
いつか行ってみたいです。
そしてカメラを持って写真を撮りつつ歩くって、自分だったら考えられないです。お疲れさまです。
  • by yukiko
  • 2013/05/29 7:52 AM
hetrm さん、こんばんは!
いつもありがとうございます(^^)

いや、なかなか疲れました(^^;
それ以上に楽しかったですが(^^)

佐渡にはこんなキレイな場所がまだまだたくさんあるんですよね!
私自身も新たな発見ばかりです(^^)

また近々、今度は外海府の山をお届けできたらと思います!

よろしくお願いいたします(^^)
  • by 
  • 2013/05/29 6:08 PM
加平さん、こんばんは!
いつもありがとうございます(^^)

どんどん調子に乗っていただけたらと思います♪
・・・なんて(^^)

そうなんですよね。
佐渡の子どもは高校を卒業したら、ほとんどが島外へ出てしまうので、
佐渡のことをほとんど知らないままなんですよね。

私の場合、好奇心が旺盛なのと(極端ですが)、幸い佐渡へ戻ってくることができたため、
今みたいに佐渡をあちこち歩き回ることができていますが・・・。

少しでも、島外で活躍してらっしゃる佐渡ご出身の方に
色々な佐渡をお伝えできることができたらと思います!

加平さんが、実家に無事に収まることになる日をお待ちしております(^^)

今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m
  • by 
  • 2013/05/29 6:15 PM
yukiko さん、こんばんは!
いつもありがとうございます(^^)

こちらのトレッキングコースは要予約ですね。
管理道路を含めた演習林以外への入山であれば、この限りではないと思いますが・・・。

いつか足を運ぶことがありましたら、カメラはお忘れにならないようお願いいたします!!
  • by 
  • 2013/05/29 6:17 PM
佐渡って本当に素晴らしいところですね。
いつか一度行ってみたい、そう思いました。
  • by まさかっちゃん
  • 2013/05/29 9:36 PM
けなるいの〜
ぜひぜひぜひ一度は行ってみたい、しかも花の多いこの時期に! と思いつつ、まだ果たせずにいます。

こんな池、湿原があるとは。

日本昔話で、水の中から白い服を着た女人が現れてお告げをしてくれたりするのはこういう池なんだ
ろうな、と思わせる写真。さすが。一人で行くとちょっぴりおそがいだろうなあ :)
  • by shirota
  • 2013/05/29 11:22 PM
まさかっちゃんさん、こんばんは!
いつもありがとうございます(^^)

佐渡って素晴らしいところですよ〜♪
まだまだ知らないところばっかりで、私も表面をなぞってしかいませんけど(^^;

1度はいらしてくださいね!

2度来たいと思える島かどうか・・・。
佐渡島の今までの、そしてこれからの課題です(汗)
  • by 
  • 2013/05/31 6:34 PM
shirota さん、こんばんは!
いつもありがとうございます(^^)

いつもトレッキングは外海府ばかりなので、こうやって内海府の山を歩くのはとても新鮮でした!
も少し早ければ、もっと花も多かったのかなと・・・。
ただ、外海府よりだいぶ雪が多い場所みたいですね(汗)

佐渡の山中にある池や沼には、たいてい大蛇の伝説がありますよね。
そして、その大蛇に見初められて池へと身を投じる若い娘と・・・。

この池にもそんな伝説があるのかどうか(^^;
是非、ご一緒しましょう♪
  • by 
  • 2013/05/31 6:36 PM
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