2024/03

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この滝へ来るのはずいぶんと久しぶりです。

国府川上流にある黒滝です。

 

DSC04352.JPG

【α7SII,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM,0.4,F11,iso100】

 

私が滝巡りを始めた初期の頃に2度ほど来たことがあります。

このブログを始める少し前のことです。

 

DSC04277.JPG

【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/400,F2,iso200】

 

初めて足を踏み入れた時は、新雪に覆われた真冬でした。(何故、そんな時に来たのかは不明ですが…)

その時は長靴を履いてひたすら川に沿って歩きました。

滝の一部を見るところまで進んだのですが、滝壺付近に積もった新雪を踏み抜かない自信がなく撤退しました。

その後、春に再挑戦し、無事にたどり着くとともに、さらに上流にある滝まで足を進めました。

 

DSC04279.JPG

【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/320,F2,iso200】

 

その後、もう1度だけ訪れた記憶があるんですが、その時の写真はアップせずじまいでした。(記憶違いかもしれません)

もう1本の支流にある臼ヶ滝は比較的よく足を運んできましたが…。

 

DSC04281.JPG

【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/320,F2,iso200】

 

新穂ダムの周遊道路はそのまま林道・黒滝線に直結しています。

そして林道・黒滝線の終点まで車で走り、そこから川へ入ります。

国土地理院の地図を見ると点線の道がついていますが、はっきり言ってまったくあてにはなりません。

基本的には、川へ入ってから黒滝までは左岸(下流から見て進行方向向かって右側)に踏み跡が続いています。

まぁ、浅い川ですし、釜や淵があるわけでもないので、黒滝の手前までであれば長靴があれば進めます。

(滝の手前には3つくらいの釜が連続していますが…)

 

林道終点から、川に沿って進むと堰堤が2つあります。

2つ目の堰堤を越えるまでは、右岸に林道跡があります。

 

DSC04357.JPG

【α7SII,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM,1,F11,iso100】

 

さて、林道終点から歩くこと約15分です。

それまでは杉の植林地帯を歩いたり、川の浅瀬をジャブジャブ歩いたりして来ましたが、滝の周辺は近寄りがたいような岩壁に囲まれています。

意を決して、写真中央に見える岩のステップを進みます。

 

DSC04358.JPG

【α7SII,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM,1,F11,iso100】

 

岩のステップを上ると、2番目の釜があります。

今回はどちらの釜も浅くなっていましたが、以前来た時は腰のあたりの深さがありました。

 

DSC04360.JPG

【α7SII,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM,1,F11,iso100】

 

この2番目の釜は、写真中央の将棋の駒のような岩と岩壁の隙間を伝って乗り越えます。

この岩の高さが2.5mくらいあります。

乗り越えるのは難しくはありませんが、三脚とカメラを担いで上がるとなると骨が折れます。

 

DSC04378.JPG

【α7SII,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM,1,F11,iso100】

 

将棋の駒の岩をよじ登ると滝壺に到着です。

写真中央に見えているのが黒滝の下段部分です。

ずいぶんと土砂が堆積していますが、こちらは倒木によって堰き止められているようです。

なので、いつか決壊したら深い深い滝壺になるのかもしれません。

 

DSC04364.JPG

【α7SII,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM,1,F11,iso100】

 

三角フラスコの底のように、オーバーハングした岩壁に囲まれた滝壺へおっかなびっくり足を踏み入れます。

ヘルメットを被って来ようか迷ったんですが、この岩壁に押しつぶされたらヘルメットがあろうとなかろうと意味はないと判断しました。

--- きっと --- 何100年と崩れることのなかった岩壁なんでしょうから、崩落は無いと信じました。

…にしても、たびたび気になって頭上を見上げてしまいました。

 

DSC04371.JPG

【α7SII,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM,1,F11,iso100】

 

岩壁に沿っていちばん奥まで進むと、ようやく黒滝の全貌が見渡せます。

落差は約15mの傾斜瀑です。

倒木がひどいです。

 

DSC04375.JPG

【α7SII,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM,1,F11,iso100】

 

“フラスコの底”から見上げます。

できることなら、長居はしたくない場所です。

 

DSC04293.JPG

【α99,Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM,1/4,F11,iso100】

 

2段滝です。

中断には釜があります。

 

DSC04297.JPG

【α99,Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM,1/3,F11,iso100】

 

この後、滝の手前に戻って高巻きすることになるんですが、棘だらけのガレ場の斜面を登るくらいなら、こちらの滝を直登した方が楽だったかもしれません。

ただ、カメラやレンズを担いで登るとなると、それはやっぱり考えてしまいます…。

 

DSC04314.JPG

【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/800,F2,iso100】

 

DSC04315.JPG

【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/800,F2,iso100】

 

DSC04325.JPG

【α99,70-300mm F4.5-5.6 G SSM,1/80,F5,iso100】

 

一旦、滝の手前に戻って一息つきます。

今しがた奮闘した岩壁地帯を振り返って「崩れなくて良かった」と胸を撫でおろしたところです。

 

DSC04327.JPG

【α99,70-300mm F4.5-5.6 G SSM,1/80,F5,iso100】

 

周辺の斜面には福寿草が咲き乱れていました。

この日、この滝へ来るにあたっていちばん懸念していたのは「林道が雪で覆われているんじゃないか」ということでした。

幸い、林道には進入の妨げとなるような積雪は無く、ここまでの道中にも雪はありませんでした。

例年、春の滝巡りは雪に阻まれることが多いんですが、今年はやっぱり雪が少ないようです。

 

続いてはこの斜面をよじ登ります。

 

 

 

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comment

こんばんは。
立て続けのコメント投稿申し訳ありません。
かなりの驚きと興奮の中、この記事を見ていました。
この新穂・黒滝は調べても全く情報が無く、私の中では「幻の滝」と位置付けていた滝なんです。
記事の中にあるように、私も「臼ヶ滝」には何度か足を運び写真に納めているのですが、この黒滝は、その存在を知りながら未だに行けていません。

「どんな滝なのだろう?」という思いがいつも私の中あり、見に行ってみたいと思っていたのですが、なかなか黒滝線の分岐点から上に行く勇気が持てないでいました。
初めて写真で見ることが出来てとても嬉しい限りです。記事に掲載してくださり、ありがとうございます。

昔は黒滝までの道があったとの話もどこかで聞いたのですが、やはり今は沢を遡上するしかなさそうですね。

  • NBR PORT
  • 2017/03/27 10:18 PM

NBR PORT さん、こんばんは!
いつもありがとうございます(^^)

リコメントが遅くて申し訳ございませんm(_ _)m
立て続けなんてとんでもございません!
なかなかお返事ができず、申し訳ない限りでございます(^^;

おっしゃるとおり、確かにこの滝については情報がありませんね…。
私が滝巡りを始めた当初(今から10年ほど前)佐渡の滝を紹介しているサイトがありまして
私はそのサイトを見ては滝巡りに繰り出していました。(今はそのサイトはありませんが)

そのサイトのお陰で、私はこの滝の姿は(写真で)知っていましたし、
地図にもしっかりと「黒滝」の記載があったので、たどり着きやすかったのかもしれません。

今回、久方ぶりにこの滝へ足を運びましたが、最近は「山が荒れてるな…」と思います。
季節柄かもしれませんが、前回は今回のような倒木は一切ありませんでした。

いつも「臼ヶ滝」へ立ち寄ってから「黒滝」を目指そうとするんですが
いつも「臼ヶ滝」で力尽きてしまうので、今回は「黒滝」のみに絞って行きました。
国土地理院の地図にあるような道は確認できませんが、難しいことはありません。
川の上流に向かって右側を進めば林道終点から15分程度で辿りつけると思います。

是非、NBR PORT さんご自身の目で確認されてみてください(^^)

  • 2017/04/05 12:45 AM









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