2024/03

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「花園」に足を踏み入れて来ました。

 

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【α7SII,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/160,F2.8,iso1000】

 

…と言っても、バラ色の酒池肉林の…というのではなく、昔ながらの”喫茶店”である「珈琲花園」さんです。

佐渡汽船両津港ターミナルすぐ。ラーメン、丼物、パスタ等々、この通りには何でも揃っています。

 

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【α7SII,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/60,F2.8,iso1000】

 

「珈琲花園」さんは、この通りの一角に軒を連ねています。

ずぅっと前に1度だけ入ったことがあるような、無いような…。

いや、多分この日が初めてでしたね。

 

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【α7SII,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/400,F2.8,iso1000】

 

玄関が、真新しかったんです。

なので、新しいお店なんだと思って入ってしまいました。

(「しまいました」なんて言うのは失礼かも知れませんが、最初はホントにそんな感じでした)

 

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【α7SII,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/60,F2.8,iso1000】

 

メニューは”ホット”のみです。

1杯400円です。

 

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【α7SII,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/25,F2.8,iso1000】

 

店内は…。

 

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【α7SII,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/100,F2.8,iso500】

 

福助をはじめとした骨董品で溢れています。

こちらはご主人のご趣味が高じたそうなんですが、店内に並ぶ骨董品の色々についてご主人が詳しくご紹介くださいました。

「仕方ないわねぇ…」という表情を浮かべながらも、そんなご主人の姿を優しく見守る奥様の笑顔が印象的でした。

 

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【α7SII,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/40,F2.8,iso500】

 

こちらの鉄瓶は鍛冶町産だそうです。

 

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【α7SII,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/20,F2.8,iso500】

 

招き猫がゆりかごに揺られているというのも初めて見た気がします。

 

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【α7SII,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/15,F2.8,iso500】

 

もう、なかなかお目にかかることもなくなりましたピンク電話です。

当然、現役です。

ダイヤル中央に注意書きがありますが、10円玉が切れそうになると「ブー」って音がしましたよね。(「ピー」ではなかったかな…)

料金不足になるのが嫌だったので、たいていは10円玉を山ほど投入していました。

”ガチャン”と受話器を置くと、下の返却口に余りの10円玉がジャラジャラと落ちてきましたね。

覚えてますか??

 

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【α7SII,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/40,F2.8,iso100】

 

こちらは新しくなった玄関のドアです。

 

お店は開店から間もなく50年を迎えるんだそうです。

なるほど、店内の年季の入った重厚なご様子からはその歴史が見てとれました。

しかし、私たちがこの日このお店に入ろうと思った最初のキッカケは「新しいお店かな??」というものでした。

こちらの玄関には、昨年、車が突っ込んできたんだそうです…。

で、修繕に際しては一部改装というような形で従来とは異なる趣に一新したんだそうです。

 

「でもな、ここだけは昔のままなんだよ」

そうおっしゃいながら、ご主人が玄関のドアを開けて瓦を指さしてくださいました。

お店の看板は真新しくなっていましたが、その上に並ぶ軒丸瓦には「花園」と刻み込まれています。

 

「開店当初はそれだけ意気込んだんだよ。ここだけは当時のままに戻したんだよ」

 

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【α7SII,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/125,F2.8,iso100】

 

「もう80になったから、お店はいつ辞めても良いんだよ。人通りも本当に少なくなったしね」

「新規のお客さんなんて来ないよ。いつも顔馴染みばっかり。でも、みんなが『やめるな』って言うんだ」

 

お店に入った瞬間、玄関の真新しい様子とはまったく違う店内の様子には驚かされました。

メニューもなく、お冷を通してくださったご主人からは「ホットで良い??」の一言のみでした。

しかし「お客さん、どちらから来たの??」を皮切りに、色々な話に花が咲き、とても楽しいひと時を過ごさせていただくことができました。

 

いつでもお店をたたむ腹積もりがあって…ということは無いんでしょうけれど、店内のメンテナンスの行き届いた清潔感の溢れる様はとても清々しいです。

こう言っては申し訳ないかも知れませんが、所謂”骨董屋”というとゴチャゴチャとした埃っぽいイメージは拭いされません。

しかしながら、このお店にはそんなところは微塵もありませんでした。

 

「ソファはね、東京から仕入れたんだ。キャバレータイプだから、他の喫茶店よりも広いんだ」

お店はいつ畳んでも良い…なんておっしゃっていましたが、細部へのこだわりはきっとずっと変わっていないんだなと思います。

小1時間ほどお邪魔させていただき、お代を払ってお店をあとにしました。

「また来ますんで、それまでは畳まんでくださいよ」

ご主人も、奥様も笑っていらっしゃいました。

「珈琲花園」さん。また近いうち、間違いなく来たいと思います。

 

ちなみに、こちらのご主人と奥様…。

1月に足を運んだ「三崎そば」さんで顔を合わせていたお2人でした。

この日、敢えてその話は持ち出しませんでしたが、もう少しこちらのお店に足を運び、もう少し仲良くなることができたら「実は…」と切り出してみます。

 

 

 

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