201906
Sunday
すっかり置き去りにしてしまっていました。
今年のG/Wの"プチ放浪"です。
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/320,F2,iso200】
改元の瞬間から約6時間後です。
下北半島の先端近くにある「恐山(Osorezan)」を目指していました。
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/320,F2,iso200】
前日の夜は、岩手県岩手郡雫石町の「慰霊の森」から約250km移動し、むつ市内のコンビニ駐車場にいました。
23時過ぎにはビールを飲んで寝てしまっていたので、特に改元の瞬間とか、平成最後の時間とか、感傷に浸ることもありませんでした。
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1000,F2,iso200】
ただただ、前日とその日に目の当たりにしたG/Wならではの混雑に巻き込まれまいと、早め早めの行動を心がけていました。
こちら恐山についても開山時間が午前6時だったので、とにかく早く動こうと。
そんな感じでした。
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1600,F2,iso200】
硫黄の匂いが濃くなる中、朝霧の山道を進みました。
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/2000,F2,iso100】
5/1の06:22です。
1999年以来20年ぶりの恐山に帰ってきました。
【α7Sii,Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM,1/80,F5.6,iso200】
08:32
恐山伽羅陀山菩提寺に到着です。
駐車場は約300台ほどの収容でしたが、この時既に150台ほどの車が停まっていました。
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/3200,F2,iso200】
総門を正面に見ながら視線を左側へ移すと、こちらの五智如来像が目に入ってきます。
20年前の大学時代のアルバムを開くと、同じアングルの写真が出てきました。
ここへたどり着く道中には「三途の川」があり、そこはには赤い橋が架かっています。
当時のアルバムには、その橋を渡る私の姿が写っていますが、現在は老朽化のため通行不可となっているようでした。
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1600,F2,iso200】
山門を潜り、地蔵堂を正面に臨みます。
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1600,F2,iso200】
参道の両側に3つの温泉があります。
20年前も「お風呂に入ろうか」というような話になったと思います。
結局、その時は入らずじまいでしたが、今回は入ってきました。
私は「薬師の湯」に入ったんですが、これまでの人生でいちばん熱いお風呂でした。
60度くらいあるんじゃないかと思うほどでした。(実際、そんなに熱い訳がありませんが…)
【α7Sii,Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM,1/200,F5.6,iso200】
【α7Sii,Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM,1/250,F5.6,iso200】
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/2000,F2,iso200】
荒涼。
ただ荒涼。
これが私に残っている20年前の記憶でした。
【α7Sii,70-200mm F2.8 GM OSS,1/500,F5.6,iso400】
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/4000,F2,iso200】
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/2000,F2,iso200】
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/2000,F2,iso200】
硫黄の川です。
そこいら中から湯けむりがあがり、耳を澄ますと「フツフツクツクツ」とお湯の煮えたぎる音がしていました。
20年前もこんな硫黄の川を見つけては1円玉を落とし、「溶けるか??」なんて罰当たりなことをしていました。
今回は、さすがにそんなことはしませんでしたが…。
【α7Sii,70-200mm F2.8 GM OSS,1/250,F5.6,iso400】
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/2000,F2,iso200】
こちら、ひと際煮えたぎった湯けむりが上がっていました。
先ほどのような可愛らしい感じではなく、「グツグツグラグラ」といった感じでした。
湯煙に手をかざしてみると --- 当然のように --- ものすごく熱いことになっていました…。
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1000,F2,iso200】
硫黄の池です。
チロっと舐めてみました。
この美しい色とはちょっと違う感じの味がしました。
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/3200,F2,iso200】
「極楽浜」に立ってみました。
【α7Sii,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM,1/800,F5.6,iso400】
昨日はずっと雨が降り続いていました。
この日は雨は上がっていましたが、モヤがスッキリと晴れることはありませんでした。
20年前にもこの場所に立って、いちばん印象に残っている風景があります。
湖越しに三角形に尖った山が印象的な写真がアルバムにあります。
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso200】
生憎、同じ景色を見ることはできませんでしたがおおよその場所は知ることができました。
色々と曖昧だった記憶の中のいくつかの景色を、新たな記憶に置き換えることもできました。
とても有意義な時間でした。
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso200】
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【α7Sii,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM,1/800,F5.6,iso400】
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso200】
【α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso200】
【α7iii,70-200mm F2.8 GM OSS,1/2000,F5.6,iso200】
恐山からの帰路、下北半島と陸奥湾を見渡せる場所がありました。
正面には、まっすぐなR297が見えます。
下北半島の付け根部分から、とにかく"真っ直ぐ"走ってきたという印象です。
そして、とても長くて遠い道のりでした。
【α7iii,70-200mm F2.8 GM OSS,1/2000,F5.6,iso200】
しつこいようですが、20年ぶりにこの場所へ来ました。
20年前は大学生でした。
当時仲の良かった4人組(男2、女2)でよくこういう遠出をしていました。
夕方過ぎに柏崎市を出発し、ずっと海岸線に近い下道を走り、山形との県境に到達したのがちょうど深夜0時でした。
昼夜を問わず、4人交代で常に運転し続けていました。
秋田県のあたりの道の駅で、とあるおじさんに出会いました。
「これからどこへ行くの」
「ハイ。恐山へ行って、帰りは太平洋側を…」
「そっか。そしたら、岩手県のココへ立ち寄ってみるといいよ」
「わかりました。行ってみますね」
その後、青森県のあたりで「宇部」という地名の看板を見つけ、高校野球で宇部商が好きだったSと顔を見合わせたのがその日の最後の記憶です。
恐山に辿り着いたのは午前中の早い時間だったと思います。
なので、夜通しで走っていたであろう青森県内〜下北半島の道のりの記憶はありません。
翌日の早朝にどこかの道の駅に立ち寄ったことと、下北半島の先端まで行って北海道の影を見たことは記憶に残っています。
その日は青森県のどこかの宿に宿泊し、翌日に岩手県を通過したんですが、前日に出会ったおじさんの教えてくれた場所へ行きました。
そしたらそこに、そのおじさんがいたもんですからビックリしました。
おじさんが笑顔で迎えてくれたこともハッキリと覚えています。
【α7iii,70-200mm F2.8 GM OSS,1/125,F5.6,iso100】
再びR297を走って下北半島を南下します。
あの時の青森県の「どこかの宿」はどこだったんでしょう。
たぶん、その時の旅の行程で唯一、ちゃんとした宿泊施設で過ごした夜だったと思います。
素泊まりで、持ち込みで宴会をした夜でした。
買い出しに向かう時にR子が「今夜は宴会だ〜」と声を発したことを覚えています。
以前にも書いたことがありますが、私の"放浪"は"当時"の記憶を追う旅でもあります。
この場所へ来るのはまた20年後になるのかも知れませんが、この記憶を追う旅はずっと続きそうです。
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おはようございます。
恐山は、昭和58年の夏に、相川中学校の職員旅行で行きました。新幹線で大宮を経由して行きました。ガイドさんの恐山の話しはちょっと鳥肌ものでした。後は、ほとんど覚えていませんが、雰囲気は当時と変わらない感じですね。
加平さん、こんばんは!
いつもありがとうございます(^^)
昭和58年といえば、池田高校(徳島)が夏の甲子園で初優勝した年ですね(笑)
職員旅行の行き先が恐山とは!
…というか、職員旅行というものがあったことも知りませんでした(^^)
鳥肌が立つようなガイドさんのお話は、いつか私も聞いてみたいと思います(^^)
私は、今回は大学4年生の時以来の恐山でしたが、雰囲気は変わっていませんでしたよ☆