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「下ノ廊下 2019」 II

2019.11.02 Saturday

 

さて、下ノ廊下です。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/50,F2,iso2000]

 

5:38

ダムの堰堤を通り抜け、殉職者慰霊碑に立ち寄りお祈りを捧げてきました。

次いで、黒部ダム駅へと向かうトンネル入り口にある「『黒部の太陽』で有名な破砕帯のおいしい『湧水』」をペットボトルに汲みました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/40,F2,iso2000]

 

ここまで来るのに約40分です。

道中でコンタクトレンズ(使い捨て)がズレてしまい、直そうとしているうちに外れてしまいました。

それを元に戻そうとしていたんですが手鏡もなく、トイレはまだ開いておらず鏡を見ることもできず…。

結局、コンタクトレンズは諦め、通常通り眼鏡を装着することとしました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/60,F2,iso2000]

 

そうこうしているうちに、後方から人の声が…。

男女3名のパーティーでした。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/100,F2,iso2000]

 

真っ暗闇が、熊が出没するかもしれない恐怖に拍車をかけていた頃です。

私としては、賑やかな先導があるに越したことはありませんでした。

スピードを緩め、後続のパーティに先行していただくことにしました。

 

ちなみに、黒部ダムが"営業時間外"の時間帯は、登山道へと続くルートは若干変則的なものになります。

通常は黒部ダム駅を経由して関電トンネルを進むんですが、この時間帯はダム駅への入り口は封鎖されています。

なので、若干「進入禁止」のゾーンに立ち入ることになります。

このあたりのことは、ロッジくろよんの共用スペースにも掲示してあります。

ロッジくろよんにお泊りの方はお見落としのないようにと思います。

 

ちなみに、上の写真の「登山者出口」の矢印へ進んだところにトイレがあります。

こちらが"最後のトイレ"です。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/100,F2,iso2000]

 

5:50

トンネルを抜けると、目の前には北アルプスの高峰が迫っています。

ほんの数分のうちにずいぶんと明るくなりました。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/40,F2.8,iso1250]

 

こちらは立山方面です。

無事に歩きぬいて、またこの景色をホッとしながら見たいと強く思いました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/25,F2,iso3200]

 

5:55

100mほどの直線の作業道 --- 車両通行が可能なほどの道幅の砂利道 --- を3回くらいターンするとこの看板が見えます。

サイズはA4サイズ程度ですが、見落とすことはないと思います。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/25,F2,iso3200]

 

いよいよここから日電歩道へと足を踏み入れます。

とはいえ、ここは3年前に足跡をつけた場所でもあります。

そうやって自分を落ち着かせます。

 

しかし、この先の木道階段で足を滑らせて転倒しかけてしまいました。

「今はいいけど、この先でこれをやったらお終いだ」

自らに強く言い聞かせます。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/80,F2,iso500]

 

日電歩道に足を踏み入れて最初の急降下です。

一気に200mの斜面を下ります。

「帰りにここを上るのはツラいだろうな…」

この時から、既にそんなことを考えていました。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/40,F5.6,iso1600]

 

6:10

黒部ダムの下流に到着です。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso1000]

 

先行のパーティーが橋を渡って行きます。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso1000]

 

次いで、私も橋を渡ります。

ここまでは3年前に知っている景色です。

ここから先はいよいよ"未踏の地"です。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/60,F2,iso2000]

 

6:15

未踏の地に足を踏み入れました。

とはいえ、しばらくは何の変哲もない"歩道"を進むだけです。

 

そういえば、3年前にこの手前まで来た時、橋を渡り切ったところに女の子が1人立っていました。

ごくごくフツーの格好をした女の子でした。

あまりに不似合いだったため、声をかけてみました。

 

「ここから先へ行くんですか?」

「はい。『十字峡』まで行きたいと思って」

「お1人ですか?」

「いえ。もう1人を待ってるんです」

 

なるほど、先ほど私はいかにも草食系といった男子を追い抜いてきました。

その方はあまりに歩みが遅く、そしてこの場には似合わなすぎるような恰好をしていました。

(かくいう私自身も、半袖Tシャツにチノパンにスニーカーという出で立ちでしたが…)

 

「そういえば、あの時の2人は十字峡まで行けたのかな」

そんなことを思い出していました。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/40,F5.6,iso1600]

 

6:17

とにかく、しばらくは何の変哲もない"歩道"でした。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso2000]

 

6:19

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/40,F5.6,iso1600]

 

6:20

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/40,F5.6,iso1600]

 

6:24

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/200,F2,iso1250]

 

6:24

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/60,F5.6,iso1600]

 

6:24

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/200,F2,iso1250]

 

6:26

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/250,F2,iso1250]

 

6:30

「こういう時って、頭の中は何を考えたら良いのかな??」

そんなことを考えながら歩いていました。

仕事のこととか、前日の移動中のBGMとか、そんなものが色々とあれこれと頭の中に居座っていました。

 

そんな中、たまにこういった木道が姿を現す度に萌え萌えしていました。

私の中で、日電歩道や水平歩道の象徴のようになっていました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/250,F2,iso1250]

 

6:31

「集中しなければ」

頭の中に色々なあれこれが居座る中、そんな風にも考えていました。

これから相対するであろう、これまで見たこともない、経験したこともない行程を思うと、

今のうちから頭の中や心の内を整理しなければならないような気がしていました。

その反面、「いつもどおり」「普段通り」「何も気にすることはない」と思う部分もありました。

とにかく、そんなこんなを含めて、頭の中がゴチャゴチャガヤガヤしっ放しでした。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/250,F2,iso1250]

 

6:33

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/250,F2,iso1250]

 

6:34

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/60,F5.6,iso1600]

 

6:34

ややもすると「退屈」しそうな道が続く中、視界が開けてきました。

絶壁の岩肌と、そこに続くこれから先の道筋が見えました。

 

「いよいよか」「やっと牙をむいたのか」

そんな風に思うとともに、確かな高揚感がありました。

と同時に、ここまで、あまりにも自分に余裕のないことにも気づきました。

 

せっかく、待ちに待ったこの日が来たんです。

憧れの下ノ廊下を歩いているんです。

もう少し、その自覚のもとに「楽しもう」と思い始めたのはこの頃でした。

 

 

 

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