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「下ノ廊下 2019」 V

2019.11.07 Thursday

 

さて、下ノ廊下です。

 

7S201659.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/320,F5.6,iso1250]

 

8:42

いよいよ切り立った岩壁沿いの歩道に足を踏み入れました。

眼下の黒部川までは15〜20mといったところでしょうか。

 

7S201662.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/320,F5.6,iso1250]

 

8:43

ちなみに、このあたりの"伴線"はすべて針金です。

直径3mmくらいの安心感のある針金です。

ザイルやワイヤーが"伴線"だった箇所が続いたので、一時は左手だけ指先まで覆うグローブに替えていたんですが、

ここからは再び、指先の出たグローブに戻しました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/640,F2,iso200]

 

8:43

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/320,F5.6,iso640]

 

8:45

 

7S201665.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/320,F5.6,iso640]

 

8:46

超広角レンズで撮影しているので、写真はずいぶんと高度感が均されて写っています。

とはいえ、私自身もあまり高さを感じないという不思議な感覚に陥っていました。

 

7S201667.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/320,F5.6,iso640]

 

8:48

振り返ってみます。

歩道そのものも決して平坦とは限りません。

かといって、極端に慎重になりすぎる必要はないと思いました。

"伴線"に手を這わせることでバランスは保たれます。

極端ではなく、適度な緊張感と慎重さを保つことが大事なのかななんて思いながら歩いていました。

 

7S201669.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/320,F5.6,iso640]

 

8:49

話しを戻しますが、不思議な感覚に陥っていました。

歩道から見下ろす黒部川までの高度感についてですが、私は「見覚えがあるな」とずっと思っていました。

一方で「そんなハズはない」とは思いながら、どうしても見覚えがある気がしてなりませんでした。

 

確かに、頻繁ではないにしろ、尖閣湾の断崖絶壁に立ったり、道なき道を行って断崖絶壁から身を乗り出して滝の撮影をしたこともあります。

「それにしても…」

不思議な感覚はずっと付きまとっていました。

しかし、これはむしろ、歓迎すべき感覚でもありました。

 

7M301720.jpg

[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/800,F2,iso200]

 

実際問題として、私にはここへ至るまでずっと苛まれていた不安事項がありました。

それは「足がすくんで動けなくなったらどうしよう」という不安でした。

もしそんなことになったら、何も恥じることもなく「引き返せばいい」とも考えていましたが…。

 

こんな不思議な感覚も手伝って、自分でも驚くほど"普段通り"に足を運ぶことが出来ていたと思います。

 

7S201671.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/320,F5.6,iso640]

 

8:49

木道が続き、萌え萌えポイントが続きます。

繰り返しになりますが、安定感が抜群です。

本当に安心しきって渡ることが出来ます。

よく見ると、支柱と岩壁の接地点も、岩壁に打ち込まれた金具にガッチリと固定されています。

ガタツキひとつない訳です。

 

しかし、これを設置する苦労たるやいかほどのものかと思うと、なかなか想像がつきません。

だって、そもそも"歩道"が無い場所で、人が支柱と岩壁の接地点まで降りて手作業で行っているんですよね??

その作業風景を想像したら、上の写真で言えば、支柱と岩壁の接地点に人がぶら下がっているような絵が思い浮かぶ訳ですよ。

「一体どうやって??」

これは本当にもの凄いことなんだと思います。

 

7S201672.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/320,F5.6,iso640]

 

8:50

私も思わず気合が入りすぎてしまい、この木道に足をかけると同時に頭上に覆いかぶさるような岩壁に頭を打ち付けてしまいました。

ヘルメットを着用していますので痛い訳ではないんですが、結構な衝撃だったもんですから、思わず「痛っ」と声に出してしまいました。

どうしても目線が下へ向きがちになりますので、頭上への注意が疎かになってしまっていました。

こんな場所に限らず、樹木に頭を打ち付けることもありました。

 

合計5度ほどガツンとやりましたが、ヘルメットの着用は必須と思います。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/320,F5.6,iso640]

 

雪渓が現れました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1250,F2,iso200]

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1250,F2,iso200]

 

8:55

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1250,F2,iso200]

 

8:55

振り返ってみます。

後続のパーティー --- 最初に先行していただいた3人組 --- の姿が見えます。

 

7S201675.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/320,F5.6,iso800]

 

8:56

岩壁をくり抜いた「日電歩道」が続きます。

先を行くのは、内蔵助出合から"先導"してもらっている「彼」です。

 

7S201679.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/400,F5.6,iso800]

 

この「彼」ですが、静かに、安定感のある歩みで、たまに立ち止まって丁寧に写真を撮っていました。

何故か、その一挙手一投足に感銘を受けてしまいました。

何事も"丁寧"でした。

 

7S201683.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/400,F5.6,iso800]

 

8:58

 

7M301730.jpg

[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1250,F2,iso200]

 

8:59

 

7S201684.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/400,F5.6,iso800]

 

9:00

振り返ります。

後続のパーティーは、いちばん年配と思しき女性が少し先を行くようになっていました。

 

7M301734.jpg

[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1250,F2,iso200]

 

9:02

こちら、私の先を行く「彼」です。

 

7S201688.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/400,F5.6,iso800]

 

9:02

 

7M301737.jpg

[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/800,F2,iso200]

 

9:04

何となくですが、誰かがすぐ先を行ってくれるというのはとても心強いですね。

何となくですが、連続して続く木道を難なく超えることが出来たのも先を行く「彼」が渡る姿を見ていたからなのかも知れません。

(もちろん、木道そのものの強固さが与えてくれる安心感もありますが)

 

7S201691.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/500,F5.6,iso800]

 

ちなみに、"伴線"は私の身長(183cm)で、手を真っ直ぐに降ろしたより少しだけ低い位置にあります。

なので、私の場合は少しだけ"伴線"を持ち上げて歩くような形になります。

これは一度掴んでしまえば問題や不自由さは感じません。

場所にもよりますが、"伴線"にすべてを依存してしまうような箇所はほとんどありませんでした。

 

7S201694.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/500,F5.6,iso800]

 

9:06

 

7M301741.jpg

[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/800,F2,iso200]

 

9:07

振り返ります。

後続のパーティーの先頭を行く女性です。

ストックを右手に持っていらっしゃるようですが、"伴線"に触れる以外は両手は自由にしておきたいですね。

 

7S201696.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/500,F5.6,iso800]

 

9:08

ダイナミックな景色が続きます。

川には大きな白い石が2つありました。

2つとも真ん中から割れていましたが、岩壁の上から落下してきたんでしょうか。

見渡してみても、こんな白い岩が落ちてきそうな白い岩壁は見つけられませんでした。

 

7S201699.jpg

[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/500,F5.6,iso800]

 

9:09

先を行く「彼」の前方には「大ヘツリ」が見えてきました。

 

7M301743.jpg

[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/800,F2,iso200]

 

9:10

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/500,F5.6,iso800]

 

「大ヘツリ」の姿を捉えたところから、これまで以上に"静かな緊張感"が私の中に走っていました。

 

前述しましたが、ひょっとしたら足がすくんで歩けなくなるような場合があるんじゃないかと不安に思っていました。

そしてその不安は、この「大ヘツリ」に大いに関係していました。

 

絶壁の上にさらに聳える垂直の梯子…。

ビビりな私が本当にそんな場所を通り抜けることが出来るのか…。

そんな場所に差し掛かろうとしていました。

 

一方、それとは別の不安がありました。

それは「崩落の危険性のある歩道」とはどの程度崩落の危険性があるのかということでした。

昨日のうちに、ロッジのご主人からも阿曽原温泉小屋の「登山情報」においても、安全の保障はないことを勧告されていました。

 

「さぁどうする」

目の前に迫る「大ヘツリ」を控え、ひとつの決断を迫られていました。

 

 

 

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コメント
おはようございます。
う〜ん、自分だったら、ちょっと高所恐怖症の気があるので・・・
さすがに、こんな所は佐渡には見当たらないんでしょうね。失礼しました。
それにしても、道を整備した人達は凄いですね。天然杉の歩道も大変だったろうなぁと思います我、こっちもスケールが違いますね。
  • by 加平
  • 2019/11/08 7:42 AM
加平さん、こんにちは!
いつもありがとうございます(^^)

そうですね。
きっと、高所恐怖症の方にはツラい場所でしょうね。

かくいう私自身も、そんなに得意な方ではないと思いまして、
もう時効でしょうから言いますが、
若い頃に女神山の無線中継所の高い高い鉄塔によじ登ろうとしたことがありまして、
(立入禁止のフェンスを乗り越えて)
しかし、しっかりとした階段が続いているにも関わらず
途中から足がすくんで動けなくなってしまいました(^^;
海府大橋あたりから下の覗くと「ひぃっ」って思ってしまいますしね(^^;

なので、当日「は足がすくんで動けなくなったらどうしよう…」
という不安要素も多分にありました(^^;

後日、佐渡の山にも足を踏み入れたんですが、
いやいやなかなかどうして、この小さな島にもまだまだ見どころはたくさんあるんだろうと思いました(^^)
こんな風な場所にこんな歩道が設置されている場所は少ないと思いますが、
いずれにしても、ここを整備された方々の力はすごいものだと思います☆
  • by 華
  • 2019/11/10 3:32 PM
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