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「下ノ廊下 2019」 VIII

2019.11.10 Sunday

 

さて、下ノ廊下です。

ここからは"帰路"です。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/800,F5.6,iso800]

 

9:56

昨日の記事のとおり、面持ちとしては"未踏ルートを前に進む"です。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/800,F5.6,iso800]

 

…が、どうしたって頭を過るのは"ここまで歩いてきた距離"です。

黒部ダムから阿曽原温泉小屋までの距離は14.7kmと認識していますが、Uターン地点はほぼその中間地点だったと言ってよいと思います。

ちょっと多く見積もって帰路は8kmの行程です。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1250,F2,iso200]

 

このことはここまでの道中でも考えなくはなかったんですが、Uターンを意識してからは結構頭の真ん中近くに居座っていました。

往復のルートを選択したから生じた時間との闘いです。

往路で頑張りすぎると、復路が辛くなってしまうということです。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1250,F2,iso200]

 

まぁ、結果論ではありますが、黒部ダムへの到着が15時。

ロッジへの到着が16時でしたので、判断は間違っていなかったということでしょう。

しかし、辛く苦しい復路の随所で思いました。

 

「何でこんなに進んで来たんだ…」

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/800,F5.6,iso800]

 

思ったとおり、やっぱり往路と復路はまったくの別ものです。

往路では、緩やかなカーブの歩道と感じていた場所も、復路では鋭角な曲がり角に感じたりしました。

逆に、こんな場面が随所にあったからこそ、引き続き集中力を保てたのかも知れません。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1250,F2,iso200]

 

"伴線"です。

このあたりはずっと太い針金でした。

木道と同様、安定感は抜群でした。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/250,F5.6,iso800]

 

10:04

 

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10:10

 

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10:12

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/800,F5.6,iso800]

 

10:13

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/800,F5.6,iso800]

 

10:13

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1600,F2,iso200]

 

10:16

しかし、相変わらずすごい景色が続きます。

そして、よくもこんなところに"歩道"を作ったもんだと思います。

上の写真の右端に人の姿が映っていますが、大よそのスケール感がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1600,F2,iso200]

 

10:22

振り返ってみます。

続々と上流を目指す方の姿が見えるようになり

ました。

 

Uターンしてから、阿曽原温泉小屋を目指すパーティーと頻繁にすれ違うようになりました。

基本的に登山道におけるすれ違い時の優先順位は「登り優先」なんだそうです。

そしてこれは、山頂に向かっているか否かではなく「斜面が登りか下りか」で判断するものなんだそうです。

また、すれ違う際の基本はゆずる側が山側に身を寄せることなんだそうです。

こんな基礎的なこともおぼつかないまま足を運んでしまい、本当に「申し訳ない」気持ちです。

 

事実、何度かのすれ違いの場面で、川側に身を寄せてしまったことがありました。

(それは、確かに身を低くして、岩や木の枝を掴み、体は固定させてはいましたが…)

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1000,F2,iso200]

 

そんな私に、しっかりと注意してくださった方がいらっしゃいました。

「ゆずる時は絶対に山側に身を寄せてください」

私個人的には、川側の道を譲るなんて優しくないなぁ…なんて思っていたんですが、正しい知識を学ばせていただきました。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/1000,F5.6,iso800]

 

10:26

そして「大ヘツリ」まで戻ってきました。

相変わらず不気味なクラックが走っています。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/1000,F5.6,iso800]

 

やめておけばよいものを、いちいちクラックを覗き込んで、

「うわー。向こう側が見える」「何で落ちないの??」「自分が渡っているときに限って」

なんて余計なことを考えてしまいます。

 

頭をブンブンと振って、一気に通過しました。

この冬のうちに、人知れず崩落することを強く望みます。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/1250,F5.6,iso800]

 

難所を通過し、眼下の黒部川へと視線を落とします。

対岸に丸太が転がっているのが見えました。

恐らくは、「大ヘツリ」の迂回路を落石が直撃した際に、破壊された梯子の一部分が吹き飛ばされたんでしょう。

これすなわち、「山が生きている」とこだそうです。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/1250,F5.6,iso800]

 

10:27

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/1250,F5.6,iso800]

 

10:28

「大ヘツリ」を振り返ります。

後続の方がどのようにしてここを通過するのか。

私はこの日だけでここを2回も通過することのできた希少な人間だったんでしょう。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/2000,F2,iso200]

 

10:31

振り返ります。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/1250,F5.6,iso800]

 

10:31

 

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10:32

 

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10:33

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/1250,F5.6,iso800]

 

10:35

振り返ります。

ずいぶんと道幅にも余裕が出てきました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1000,F2,iso200]

 

10:38

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/1000,F5.6,iso800]

 

10:39

振り返ります!

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/500,F5.6,iso800]

 

10:40

またすれ違いです。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/500,F5.6,iso800]

 

向って左側の方が、対岸の方の忠告を無視してどんどん崖っぷちの際へ近づきます。

「危ないって」「やめなって」

笑いながらではありますが、対岸の方が声をかけていました。

 

私も待機しながら「やめなさい」と思っていました。

…というか、こちらは待機しているんだから、「さっさと行けよ」的な…。

疲労が蓄積し、ただでさえ心の狭い人間がさらに心を狭くしていました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1000,F2,iso200]

 

そういえば、植生に気を向ける余裕なぞまったくありませんでしたね。

そういえば、青い綺麗な花があちこちに咲いていました。

崖の縁からこちらを見つめているような花もたくさんありましたが、こちらから見つめてあげるような余裕がありませんでした。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/640,F2.8,iso200]

 

振り返って「大ヘツリ」です。

ちょっとした渋滞を起こしていました。

 

よく見たら、それこそ数珠つなぎの状態で通過している状況でした。

あんな場所、大勢で通過したいとは到底思えないような気がしていましたが、やっぱり「皆で渡れば怖くない」んでしょうか。

見ている方がヒヤヒヤしました。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/640,F5,iso640]

 

10:53

 

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10:56

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/800,F5.6,iso800]

 

10:57

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/2000,F2.8,iso640]

 

11:09

新越沢合流点近くまで戻ってきました。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/1000,F2.8,iso640]

 

11:22

この滝を正面に望む場所に陣取り、小休憩です。

ここまで来ると、残る行程にさほど際どいような場面はないことは分かっていました。

しかし、この頃になって疲労の度合いが目に見えて濃くなってきました。

 

この日は比較的気温も高かったようで、20℃ほどありました。

ペットボトルの水も底を尽きかけていたところで、すぐ近くを落ちる滝の水を汲み上げました。

トライアスロン時に使用したエネルギーチャージ用のゼリーなんかも投入してみたんですが、あまり効果は得られませんでした。

 

この先に控えている巨岩隊や、細かなアップダウンの続く行程が思いやられました。

 

 

 

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