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いつかの越佐航路

2020.01.23 Thursday

 

いつかの逃避行も含め、いつの渡航だったのかすら記憶がおぼつきませんが…。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/640,F5.6,iso200]

 

とにかく"越佐航路"です。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/640,F5.6,iso200]

 

考えてみたら、越佐航路の写真はそのほとんどが往路です。

気分的にも、いかに往路が解放されていて、復路がふさぎ込んでいるのがが分かるような気がします。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/250,F14,iso200]

 

以前も書いたことがあると思うんですが…。

私にとって、航路というものは陸路と分け隔てなく、そして区別もないくらいに同じ性質のもの --- すなわち、日常の移動手段 --- です。

例えば、恐らく"本土の方"にとっては、航路は非日常であって日常の移動手段とは一線を画すものと理解しているため、

むしろ航路による特殊性と言いますか、時間の流れとか、時間の使い方(過ごし方)についてお聞きしてみたいなと思うことはたくさんあります。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/200,F14,iso200]

 

初めての"乗船"の記憶はもはやありませんが、何となく覚えているのは、この巨大な客船の中から外の景色が流れていることを知ったことを覚えています。

その時に「あぁ。これが船に乗るということなんだな」なんて高尚なことを思ったのかどうか…。

 

高校生の時は野球部でしたから、春先から夏にかけては毎週のように"島外"へ遠征していました。

大学生の頃は、盆や正月に"帰省"し"Uターン"していました。

それ以降も、26歳で佐渡に戻るまでは帰省とUターンを繰り返していました。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/500,F5.6,iso200]

 

特別な理由がない限りはカーフェリーに乗船しますから、移動時間の約2時間30分は常に織り込み済みでした。

まぁ、織り込み済みというか、これも陸路の移動と何ら違和感なく、変わりなく移動時間に加算して考えていました。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/1250,F14,iso200]

 

あえて「離島民」なんてことを殊更強調して意識することもありませんでしたが、それを決定的に感じることがありました。

20代の頃に、大学生時代の仲間と"本土"で集まった時のことでした。

往路は新潟港で拾ってもらいました。

しかし、復路は電車を乗り継いで新潟港まで辿り着き、さらに航路と陸路を合わせて自宅まで辿り着きました。

 

馴染みの場所で散々飲んで、夜通し騒いで、翌日のお昼頃に解散となりました。

私以外の仲間はすべて自力で陸路のみを移動していました。

復路についても然りです。

しかも、早くて10数分。長くて1〜2時間程度で現実に戻ることができます。

 

私だけが、電車に乗って、船に乗って、そして車を運転して、半日をかけて深夜に自宅に辿り着きました。

私にとっては、久しぶりに仲間に会える時間を過ごすためには半日以上の移動時間を要する必要がありました。

しかし、私以外の仲間にとっては、それは日常の時間内の範疇でした。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/400,F5.6,iso200]

 

覚えているのは、別れ際に

「いいなぁ。皆はすぐに日常に戻れるもんなぁ。俺なんか、これから半日かけて島に帰るんだぜ??」

とボヤいたことです。

 

まぁ、その段になってそんなことに気づくというのも、どうかと思いますが…。

もちろん、仲間が佐渡に遊びに来てくれたこともありました。

でも、そんな時は、その移動にも自分がすべて関わっていたんです。

だから、気づかなかったんでしょうね。

気がついたら、仲間はみんな、小1時間程度で日常に戻れるところ、私だけは非日常を彷徨うのかと…。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/400,F5.6,iso200]

 

それ以来でしょうか。

特に往路の"越佐航路"については、憂いやため息を伴うこととなったのは。

誰の責任でもありませんが…。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/400,F5.6,iso200]

 

そうですよね。

それまでは、同郷の人たちとしか航路を渡ったことがない訳ですから、違和感もなにもない訳です。

同郷以外の人たちと、航路を含めた時間を共有することによって初めて知りえた"現実"です。

(文章の行きがかり上、「現実」なんて重たい言い方をしていますが、実際にはそこまで深刻に考えていませんので。念のため)

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/400,F5.6,iso200]

 

最近では、そういった違和感もなく、長く感じ続けていた「憂い」のようなものも柔らかくなったような気がしています。

往路をはしゃぎすぎるぶん、復路は疲れてしまうという単純な理由もあるんでしょう。

復路については「佐渡に帰る」ではなく「佐渡へ行く」というような考え方が出来たらずいぶんと違うんでしょうけれど…。

これは航路を日常の移動手段と考えている以上、発想の転換は難しいところです。

 

まぁ、往路について、解放感に浸りすぎてはしゃいでしまうという時点で離島民という意識があることに気付くべきだったんでしょうね。

誰しも日常から離れて非日常や非現実に向かうについては、確かな高揚感を覚えることは当然でしょうから。

…という訳で、結局のところ、長々とグダグダと冗舌に色々と書きたくって来ましたが、結論としては何ら異常なし…を得ただけのようです。

 

大変、失礼をいたしました。

 

 

 

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コメント
おはようございます。
今朝の海は静かですね。
越佐航路はGWと盆の2回しか乗りませんが、若い頃は感慨があったけど、年を重ねるにつれて日常化した感じです。とは言っても、GWは単身なので、2時間半呑みまくりだから、やっぱり非日常ですかね。ただし、盆は車なので単なる交通手段ですね。
昨日、『なめぜ』が届きました。酒にも良し、飯のおかずにも良し。不思議な食い物です。子どもの頃は好きではなかったけど、年取ってきたら、やっぱりね。標準語では何て言うんでしょうね。
  • by 加平
  • 2020/01/24 7:40 AM
華さん、こんにちわ☆

自分にとって佐渡は観光目的地ではないので、航路感覚は無いけど、往路(こちらからはそうなります)
はマインドチェンジの時間。あれをしよう、あの人にも会おうと思考を巡らせます。そして復路は
マインドリセットの時間。沢山の思い出を肩に日常に戻る空間です。昔 両津出航の時にはテープが
ありました。従妹と持ったテープが切れた瞬間、そこがリセットの瞬間でした。

その後JFができ、益々航路感覚が無くなりましたが、歳をとり、最近は小型機で良いので羽田‐
佐渡空港線が出来ないかなと。トキが増え難しいのでしょうが、出来れば通勤感覚ですね。

でも結局 最後は、慣れ親しんだフェリーを使うことになると思いますが (^^;
  • by Hide Kun
  • 2020/01/24 8:43 AM
加平さん、こんばんは!
いつもありがとうございます(^^)

越佐航路につきまして、私の勝手な思いを書きなぐってしまいまして失礼いたしました(^^;
私にとっては今も昔も車と大差のない移動手段には変わらないのですが、
どうも気持ちの持ちようが難しくてですね…(^^;
私の場合は、往路に飲みまくることはたまにありますが、復路に飲むことはほどんどありません(^^;

「なめぜ」の標準語…。
あるんでしょうか(^^;
「なめぜ」でググると、佐渡関連の検索結果がズラリと並ぶので、
これはやはり佐渡ならではの健康食品なんでしょうね♪

ちなみに、佐渡の伝統料理で、語尾に「ぜ」が付くものは炒りものが多いようです。
(語尾が「ぜ」「じぇ」「じゃ」「ぜぃ」のもの全般ですが)
ただし「なめぜ」については炒りものではありませんからね(^^;

ググった結果にも出てきた塚本麹屋さんにでも聞いてみるのが良いかも知れませんね(^^)
  • by 華
  • 2020/01/25 9:05 PM
Hide Kun さん、こんばんは!
いつもありがとうございます(^^)

なるほどーー!
マインドチェンジとリセットの時間ですね☆
きっと私もそうなんだと思います。
往路と復路は逆になりますね。
今となっては叶いませんが、往路でも復路でも、一度は「観光目的地」へ向かうような面持ちで乗船してみたいものです(^^)

現在はイベント等に限定して紙テープでのお見送りをすることがあるようですが、
普段の乗船時にはそういったものもなくなりました。
そのせいがあってか否かは別ですが、私にとって、マインドチェンジは容易ですが、
リセットは出来ないまま…という感じですね(^^;

現在は閉鎖中の佐渡空港ですが、仮に羽田あたりと直行便があればまさに通勤感覚ですね!
私なんかは、空路の利用実績が極めて乏しいものですから、想像すらできませんが(^^;
  • by 華
  • 2020/01/25 9:23 PM
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