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立春の2月4日です。

真更川の「百万遍念仏講」を5年ぶりにお邪魔してみました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/80,F2.8,iso320]

 

今さらなんですが、5年前の記事を確認してから出かければ良かったと思っているところです。

まぁ、今さらですが…。

 

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私が会場に到着したのは9時少し前でした。

会場には既に数珠が広げられていました。

今年は内海府小学校の児童が初参加とのことです。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/125,F5.6,iso1600]

 

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こちら、畳の間には祭壇が設けられ、女性陣が鐘や太鼓を鳴らします。

何となく、皆さんゆるゆると集まり始め、銘々の持ち場につくという感じです。

 

そんな中、

「〇〇さんトコ、今年は来る言うとったけどどうしたかな??」

「あぁ、手が痛てぇもんし行かれん言うとったわ」

というような会話が交わされていました。

 

5年前は11時頃にお邪魔したため、この行事のスタートがどのようなものかは知りませんでした。

今回についても、スタートに際してはかしこまった何かしらがあるような訳もなく、ゆるゆるとスタートしていたという感じでした。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/6,F8,iso100]

 

スタート直後は内海府小学校の児童や引率の先生方も隊列に加わっていたので、なかなかの大所帯でした。

内海府小学校の3、5、6年生の7名と先生が3〜4名でした。

地元の方も隊列にお子さんたちが加わって、楽しそうに見えましたね。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/8,F11,iso100]

 

数珠回しは順調です。

定期的に太鼓と鐘のリズムが早くなり、それに追い立てられるような感じで数珠回しも早くなります。

通常は歩きながら数珠を回すんですが、この時は小走りになります。

傍から見ているととても楽しそうなんですが、実際に回してみると結構大変だったりします。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2.8,iso400]

 

数珠の中心にいらっしゃるのが「数取役」です。

冒頭の写真のような祈祷札と呼ばれる木札で数を数えています。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2.8,iso400]

 

冒頭2、3枚目の写真のような「大珠」が目の前を通過するのを見て数をカウントしているんだそうです。

ちなみに、数珠の数につきましては通常の108個の9倍の972個あったそうなんですが、現在は980個あるそうです。

5年前は「972個あったのが、1個脱落して971個になった」とお聞きしたんですが、この5年間で急激に増加したようですね。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2.8,iso400]

 

数珠は増加したようですが、長さにつきましては22mと、5年前より1mほど縮んだようです。

まぁ、このあたりにつきましては、厳格さを求めるものではありませんからね。

何となくユーモラスな温かさを感じるところです。

真更川の春の訪れを祝う行事として100年以上も継続されてきたことが何より重要ですね。

 

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「百万遍」とは言いますが、実際に100万周する訳ではありません。

約1,000個の数珠が1,000周するので「百万」なんだそうです。

従って、100万周する訳ではないとしても1,000周はする訳です。

午前9時頃にスタートするこの行事は、昼食休憩を挟んで15時頃に終わりを迎えるんだそうです。

 

数珠を回す方につきましては、途中で交代があったり、輪を抜けたり加わったりがあります。

また、前後の方とお話をされたり、回し手が少なくなって数珠が余ると誰かに巻き付けたりして楽しむ姿も見られます。

しかし「数取役」については、ひたすら数をカウントする訳ですからこれは本当に大変な役目です。

この大役を仰せつかるのは、集落の長老さんなんだそうです。

たいへん、お疲れさまです。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/320,F2.8,iso200]

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/320,F2.8,iso200]

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/320,F2.8,iso200]

 

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【α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/4,F11,iso100】

 

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【α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/4,F11,iso100】

 

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【α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/4,F11,iso100】

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/15,F5.6,iso100]

 

太鼓と鐘のリズムが早くなりました。

小走りの時間です。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/15,F5.6,iso100]

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/15,F5.6,iso100]

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/15,F5.6,iso100]

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/15,F5.6,iso200]

 

こちらの女性陣も大変な作業です。

変わらず同じリズムで太鼓と鐘を鳴らし続ける訳です。

私だったら、その後2〜3日程度は鐘と太鼓の音が頭から離れないんじゃないかと思います。

たいへん、お疲れさまです。

 

でも、機会があったら、私も叩いてみたいななんて思ったりしています。

早いリズムで叩いて、数珠の隊列を小走りにさせてみたいです。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/15,F5.6,iso100]

 

こちら、再び小走りの時間です。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/15,F5.6,iso100]

 

私もこの隊列に参加をさせていただいたんですが、しばらく歩いていると「そろそろ走りたいな…」なんて思ってしまう訳なんですよ。

…で、いざ走り出すと、やっぱり大変です。

結構長い時間に感じますし --- いや、実際長いですね --- 鐘と太鼓のリズムが背後から猛烈な勢いで急かす感じがして、追い立てられます。

また、小走りしている間も数珠は前へ前へと送り続ける訳なので、そちらの方も何気に大変です。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/15,F5.6,iso100]

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/15,F5.6,iso100]

 

私が隊列に加わらせていただいたタイミングは、内海府小学校の児童たちが学校へ帰るタイミングでした。

ガッタリと数が減ったため、数珠がたわみがちになっていました。

まさか引きずる訳にも行きませんので、肩に担いでみたりしていた訳なんですが、そんな時、背後から数珠の輪を巻かれてしまいました。

いや、これは正直嬉しかったですね。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/20,F5.6,iso100]

 

冒頭「5年前の記事を確認してから…」と書きましたが、

真更川の皆さんが、とっても歓迎ムードで参加者を迎え入れてくださっているのを感じます。

そんなムードは5年前に知っていたハズなんですが、5年間も来なかったものですからすっかり忘れてしまっていました。

 

上の写真につきましては、国仲方面からいらっしゃった方が太鼓を教わろうとされていたところ、タイミングよく「休憩時間」に入ってしまったものです。

お母さんたちの嬉しそうな表情が、見ている側の頬も一緒に緩めてくださいました。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/160,F5.6,iso800]

 

「五十万」を示す祈祷札です。

向って左側の「御祈祷十万編」と書かれた札が5枚ずつ積まれています。

真ん中の札が「一万の位」、右側の札が「千の位」です。(…確か)

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso160]

 

これまた豪勢なお昼です。

5年前と同様、もの凄く豪勢なお昼です。

なのに私と来たら、午後は午後の予定がアリだったため、5年前と同様「食い逃げ」状態でした。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso160]

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso160]

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso160]

 

「これは年によってバラつきがありますから、来年はこうとは限りません…」

「今年はたまたま漁で入ったので…」

 

総代さんがご挨拶でそんな風におっしゃっておられましたが、ご謙遜されていらっしゃったことと思います。

お料理や品数というのではなく、これこそが心のこもった温かなおもてなしと理解させていただいたところです。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/400,F2,iso100]

 

男性陣は山側に、

 

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女性陣は海側に、

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/200,F5.6,iso1250]

 

そして私たちゲストは正面に配させていただきました。

 

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[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/200,F5.6,iso1250]

 

総代さんのご挨拶です。

「まずは皆さまに座っていただかないと、始まりませんので…」

「今年はたまたま漁で良いものが入りまして…」

「真更川集落の美しい女性陣たちのお陰で…」

「タコは"多幸"とも書きまして…」

総代さんの体温が伝わってくるような優しいご挨拶でした。

 

なのに、私と来たら5年前と同様、食い逃げでたいへん申し訳ございません。

しかも、この日は恐らく、私の人生史上最もタコをたくさん食べた日として、長く記憶に残ることとなりそうです。

5年前にも同じようなことを書いていますが、来年こそは最初から最後まで参加させていただきたいと思っています。

 

真更川の皆様、たいへんお世話になりました。

皆様に幸多からんことをお祈りいたしますとともに、またお会いできる日と、早く名前と顔を覚えていただきますことを楽しみにしています。

 

 

 

 

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comment

おはようございます。
今朝は、どこも雪ですね。二つ亀も白くなってます。
真更川の百万遍の記事は憶えてますが、数取役がその時とは違う人になってますね。
石名でも、百万遍とは言いませんが、同じような行事があるようです。
それにしても、今日みたいに雪で時化の日は、とっくりと炬燵に入っているのが一番ですな。

  • 加平
  • 2020/02/06 7:50 AM

加平さん、こんばんは!
いつもありがとうございます(^^)

この日は、この冬初めて冬らしくなった日でした☆
こんなに雪景色ひとつ、渇望したことは記憶にありません(^^;

真更川の百万遍については、
前回訪れたのがもう5年も前のことなんですよね…。
おっしゃるとおり、数取役が違う方になっていました(涙)

百万遍については真更川独特のものかと思っていたんですが、石名にもあるんですね☆
この前日あたりのニュースでは、北狄(だったかな??)でも同じような行事が紹介されていました(^^)

  • 2020/02/13 9:00 PM