絵を描いていた父親の影響もあってか、小さい頃から山が好きで、父親のスケッチブックを持ち出してはよく山の絵を描いていました。
【α100】+【70-400mm F4-5.6G SSM】
-- 140mm 1/1000sec F8.0 ISO=100 AWB 多分割測光 --
佐渡の最高峰・
金北山(きんぽくさん)(1,173m)です。
この山が“佐渡でいちばん高い山”と知ったのは、小学校に上がるより前だったと思います。
母親が運転する車の車窓に映るこの山を見て「あれが“キンポクサン”だよ」と教えてもらったのを覚えています。
もっとも、その時私の目に映ったのは、すぐ目の前にあった送電線の鉄塔で、しばらくは鉄塔を“キンポクサン”と思い込んでいました。
【α100】+【70-400mm F4-5.6G SSM】
-- 140mm 1/1000sec F8.0 ISO=100 AWB 多分割測光 --
金北山の西側に聳えるのが、佐渡で第2の高峰・
妙見山(みょうけんさん)(1,042m)です。
地図で見ると、最高点より少し低いところに三角点があるようで、昔からこの標高を妙見山の標高として記憶していました。
山頂に立つガメラレーダーが、建設当時は異様に見えたりもしたんですが、すっかりこの姿にも慣れてしまいました。
【α550】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 60mm 1/1250sec F8.0 ISO=200 AWB 多分割測光 --
私の住んでいるところからは金北山も妙見山も見えません。
なので、昔はたまに両親が国仲へ用事があると必ず便乗し、この景色を眺めるのが好きでした。
道中、「どの家とどの家の間から金北山が見える」といったポイントもすべて押さえており、
ポイントによって少しずつ見え方や、山の形が変わっていくのがとても楽しかったです。
なので、車中では常に窓から山側をにらみ続けていました。
【α550】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 70mm 1/1250sec F8.0 ISO=200 AWB 多分割測光 --
何度も何度も描き続け、今も(たぶん)実際にこの山々を目にしなくてもスラスラと描けるハズです。
遠くに見える林道の行く先や、稜線の向こう側や…。
昔は想像するしかなかった景色たちですが、今では自分の意思と自分の足で(車で)いつでも行くことができます。
それでも未だ見ぬ景色や、未だ知らないあの曲がり角の先や…。
佐渡って結構広いなぁ…、どうやって全部に足跡をつけようか。。。
なんて、晴れた空の下でこの山々を見ながら、つい物思いにふけってしまいました。