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JUGEMテーマ:地域/ローカル
 
難しいことはよくわかりませんが、“地質と地形の現象を見ながら、人の暮らしの関わりを学ぶ”というテーマを持って、島内のジオパークを巡ってきました。

詳しいことはよくわかりませんが、「ジオパーク」=「大地の公園」とのことで、佐渡市のジオパークは10のサイトからなっているようです。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 16mm 1/800sec F8.0 ISO=100 多分割測光 WB=白い雲をグレー点指定 --

というわけで、小木半島ジオサイトです。

通称“万畳敷”と呼ばれる海岸線です。


波によって侵食された広大な一枚岩(たぶん)の海岸です。

ここが隆起すれば、立派な海岸段丘と相成ります。(きっと…)



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 16mm 1/200sec F8.0 ISO=100 多分割測光 AWB --

潜岩(くぐりいわ)というものです。


写真家・天野 尚 さんの写真集「佐渡 - 海底から原始の森へ -」で一躍有名になった、通称“キリン岩”です。

この正式名称は知りませんでした。


この“キリンの模様”は、サラサラな溶岩がチューブ状に重なって固まった断面だそうです。

何故、この岩だけがこのように切り出されて隆起したのかは不明だそうです。。。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 35mm 1/640sec F8.0 ISO=100 多分割測光 WB=雲の暗い部分をグレー点指定 --

どんよりとした空模様の下を南下します。

海岸段丘の上には沢崎灯台が見えます。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 22mm 1/160sec F8.0 ISO=100 多分割測光 WB=雲の暗い部分をグレー点指定 --

そして沢崎鼻から見下ろす隆起波食台と神子岩(みこいわ)です。

1,802年の小木沖大地震で隆起した海岸線だそうです。


また、神子岩は地下で固まったマグマの塊=岩床で、こうしたピクライト質玄武岩が見られるのは新潟県内では佐渡だけとのことです。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 16mm 1/800sec F8.0 ISO=100 多分割測光 WB=雲の暗い部分をグレー点指定 --

降ったり止んだり。

蒸し暑さもあって、相当に不快指数は高かったです。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 75mm 1/1,600sec F4.5 ISO=100 多分割測光 WB=太陽光 --

暗い空には不似合いなヒルガオが咲いていました。

沢崎灯台の周辺には、まだほんの少しのカンゾウが残っていたようです。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 16mm 1/200sec F8.0 ISO=100 多分割測光 WB=雲の暗い部分をグレー点指定 --

宿根木(しゅくねぎ)の小さな漁港です。


ところで、「たらい舟」というのは、一般的に認知されているのでしょうか?


漁船に混じって大きなたらいがひとつ…。

私たちにとっては、これは日常の風景ですが、たらい船を知らない人が見たら「何故たらい?」と感じるのかなと…。


ふとそんなことを思うと、何気ない風景も当たり前のものでは無くなります。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 16mm 1/13sec F5.6 ISO=800 多分割測光 WB=背景の明るい部分をグレー点指定 --

その漁港のすぐ先にある相馬崎隧道というものです。

昭和10年から5年をかけてすべて人力で掘られたそうです。


アラメの加工や貯蔵庫として作られ、後に、旧小木町によって琴浦に至る遊歩道の一部として利用されています。

1度入ってみたいとは思っていたんですが、頭を打ちました。。。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 35mm 1/100sec F5.6 ISO=100 多分割測光 AWB --

小休憩の時間があったので、ちょこっと宿根木の町並みを散策です。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 20mm 1/60sec F8.0 ISO=100 多分割測光 AWB --

相変わらず多くの人が歩いていました。

しかし、ここには“喧騒”といったような雰囲気は一切無く、いつもながらの「静かな賑わい」がありました。


7月6日〜16日の日程で、鼓童による「2012年 鼓童 佐渡特別公演<夏>」が開催中だったようで、観光客の方も大勢いらっしゃるというのに、
狭い駐車場に大型車を入れてもらい、大変申し訳なく思いました。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 24mm 1/160sec F8.0 ISO=100 多分割測光 WB=白いテントをグレー点指定 --

公演会場となっている宿根木公会堂です。


いつ見ても雰囲気のある公会堂です。

「曾」の字がたまりません。

初めて見た時には、あまりのインパクトに「うわっ!!」と驚いてしまいました。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 16mm 1/160sec F4.5 ISO=100 多分割測光 WB=橋を渡っているおばちゃんの後ろの家の白い壁をグレー点指定 --

前回来たときも雨でした。

今日も雨でした。

しかしながら、雨が良く似合うところです。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 16mm 1/13sec F5.6 ISO=800 多分割測光 AWB --

続いて向かったところは…。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 30mm 1/10sec F5.6 ISO=2,500 多分割測光 AWB --

苔むした磨崖仏です…。


ちょっとだけ、小沢一郎さんに似ているなと思いました。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 50mm 1/13sec F5.6 ISO=1,600 多分割測光 AWB --

端正な顔立ちのお地蔵さんです。

そして、洞窟の上からピッタン…ピッタンと上から落ちてくる滴たち。。。


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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 30mm 1/40sec F5.6 ISO=400 多分割測光 WB=太陽光 --

久しぶりにこの場所へ来ました。

岩屋洞窟(いわやどうくつ)というところです。


信者たちが「おこもり」と呼ばれる念仏を唱えるところです。


岩谷口岩谷山(いわやさん)まで繋がっていると言われていますが、真相を知るのは、この付近で行方不明となり岩谷口で見つかった犬くらいものもでしょうか。。。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 45mm 1/20sec F4.5 ISO=400 多分割測光 AWB --

入口の周りには、四国八十八箇所霊場になぞらえた、88体の地蔵が並んでいます。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 16mm 1/25sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=太陽光 --

この日の参加者の皆さん、洞窟の内部がどこまで通じているのか興味津々ではあったようですが、あまり奥へは入れなかったようです。

実際、私も懐中電灯を持って入ったことがありますが、正面右奥にちょこっと進めるだけで、すぐに行き止まりになってしまいます。


“犬の話”もどこまで本当かどうか、疑問の残るところです。。。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 80mm 1/20sec F4.5 ISO=100 多分割測光 AWB --

久しぶりにカタツムリを見ました。

左巻き? 右巻き?


外からなぞると右巻きですが、内からなぞれば左巻きです。

どちらが正しいんでしょうか?



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 80mm 1/250sec F4.5 ISO=400 多分割測光 AWB --

この日も、何度も顔面から蜘蛛の巣を浴びました。

これは浴びる直前に気付いたものです。


蜘蛛にとってみたら、せっかく作った家を壊されて迷惑しているところでしょう。

とても美しいお家をお持ちの蜘蛛さんでした。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 80mm 1/60sec F4.5 ISO=100 多分割測光 WB=太陽光 --

最後は、新田開発のために掘削されたという横井戸を見学して、全工程終了です。


小木半島では、明治の頃に畑地を水田に変えるという産業構造転換を図ったそうなんですが、河川が少なかったため、
干ばつの影響を受けないために横井戸が掘削されたそうです。

しかしながら、せっかく掘削に成功したというのに、いざとなったら“稲作の方法を誰も知らなかった”というエピソードも残っているそうです。



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【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 80mm 1/320sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=太陽光 --

この付近に横井戸完成の記念碑がひっそりとありました。

幸福地蔵が覗いていました。


とりあえず、この日1日かけて移動しながら見てきたジオサイトの中の様々なスポットですが、スポットとしては知らない場所はほとんどありませんでした。

しかし、そのスポットを見るに当たって「地質や地形」といった視線から見たことはほとんどありませんでした。

それだけに、新鮮さと同時に、最後は枕状溶岩の特性を生かした横井戸掘削により水田への産業構造の転換など、
この地に生きてきた人の生活との関わりなども伺い知ることができました。


佐渡では国仲平野に限らず、山間部や、小木半島のような海岸段丘の上にも水田が広がっていますが、そこにこんなストーリーがあったとは…。


小木半島に限らず、他のジオサイトにもそれぞれのストーリーがあるんでしょう。

まぁ、このあたりは、長い長い時間をかけて佐渡を歩いていくしかないでしょう。

あとは、自分の興味がそこに向くのか、どれだけ持続するのかというところです…。



ちなみに、日本には佐渡を含めて14のジオパークがあるそうなんですが、そのうちの4つが「世界ジオパーク」というものだそうなんです。

そして「佐渡ジオパーク」は世界ジオパークを目指して活動中とのことです。



私のように「自然景観」という部分に興味が著しく傾いている人間にとっても、佐渡ジオサイトは面白い“取っ掛かり”になりそうです。

このあたりは、佐渡市教育委員会社会教育課ジオパーク推進室よりジオサイトの紹介ジオマップを入手することもできるようなので、
興味のある方は是非覘いてみてはいかがでしょうか?


comment

普通の野道を歩くにも、花に興味を持つとそこは花畑、鳥に興味を持
つとそこは観察のフィールド、歴史に興味を持つとそこは懐かしいご
先祖の切り拓いた道。なんて :)

石とか地層とか分かるようになると、これまでなんでもなく見過ごし
てきた風景が変わるように思いつつ数年。独学が難しそうなんで、勉
強会などあれば参加して、いろいろ質問してみたいところです。

にしても、公会堂はインパクトありますね。これが建ったときのとう
さん達の誇らしげな顔が想像されます。どや顔?

  • shirota
  • 2012/07/10 1:15 AM

shirotaさん、こんばんは!
いつもありがとうございます(^^)

花畑、観察フィールド・・・。
おっしゃるとおりですね。

写真を撮るようになってから、世界の見方は若干変わりました。
それは、日々楽しませてもらっています(^^)
視線の先は色々なジャンルのフィールドで彩られていますね!

この公会堂。
すごいインパクトですよね(笑)
夜はちょっと雰囲気あり過ぎな感じなんじゃないかと思ってしまいます。

この公会堂自身が「どや顔」してますよね(^^)

  • 2012/07/12 1:01 AM









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  • 2012/07/09 11:00 PM