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地域/ローカルもうここは
何度となく訪れた滝なんですが、この日、改めて行って来ました。
旧相川町の北から3番目の集落・関(せき)にある
関の大滝というところです。
この滝は、川沿いを走る林道から見えるため、割と手軽に撮影に来ていたんですが、今回は初めて滝壺からの撮影に向かいました。
前々から、一度下から見てみたいと思っていたのもあるんですが、この
滝壺に落としてしまった三脚の脚を救出に行くというのが最大の目的でした。
出合から切り立った岩壁に囲まれた険しい渓相ではあるんですが、遡行する部分は滝の手前約200m付近からなので
まぁ何とかなるだろうと、長靴のみ装着して向かいました。
【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 16mm 3.2秒 F22.0 ISO=100 WB=太陽光 多分割測光 偏光フィルター --
遡行を始めて10分ほどで現れた最初の釜です。
川幅いっぱいに広がっていました。
【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 24mm 2秒 F22.0 ISO=100 WB=太陽光 多分割測光 偏光フィルター --
開始から約100mほどでしょうか。まだ大滝の姿は見えません。
【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 18mm 1/2.5秒 F11.0 ISO=100 WB=太陽光 多分割測光 偏光フィルター --
釜の上は苔むした広い岩場です。
ただの長靴なので、このナメ状の部分を渡るのはおっかなびっくりです。
【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 16mm 1/2.5秒 F11.0 ISO=100 WB=太陽光 多分割測光 偏光フィルター --
さらに進むと淵が現れます。
まだ滝は見えません。
【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 35mm 1/1.3秒 F16.0 ISO=100 WB=太陽光 多分割測光 偏光フィルター --
この淵もなかなかの深さがありました。
歩いて進んでいったら、自分の首くらいまでの深さはありそうです。
【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- プログラムAE 60mm 1/30秒 F4.5 ISO=100 WB=太陽光 多分割測光 -0.3EV --
こんなところで“今年最初の春”に出くわしました。
水辺に並んでいたフキノトウです。
水量が増えたらあっという間に流されるんじゃないかと思ってしまいますが・・・。
【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 24mm 1/2.5秒 F16.0 ISO=100 WB=太陽光 多分割測光 偏光フィルター --
もう一つ釜が現れました。
滝はもう少し見えません。
【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 40mm 1秒 F22.0 ISO=100 WB=太陽光 多分割測光 偏光フィルター --
この釜がいちばん深かったようです。
きっと私2人分くらいの深さがあります。
【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 20mm 1/3秒 F11.0 ISO=100 WB=太陽光 多分割測光 偏光フィルター --
最後の釜を越え、緩いS字の川沿いを進むとようやく谷の奥に関の大滝が姿を現しました。
【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 35mm 1/2.5秒 F16.0 ISO=100 WB=太陽光 多分割測光 偏光フィルター --
この位置から初めて見る関の大滝です。
【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 16mm 1/2.5秒 F16.0 ISO=100 WB=太陽光 多分割測光 偏光フィルター --
ここへ到着するまで約20分程度でした。
しかし気がつけば汗をかき、メガネが雲ってしまっていました。
さっきまでは川の流れしか聞こえなかったのに、ここへ来たら滝の音しか聞こえなくなりました。
【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 16mm 1/2.5秒 F16.0 ISO=100 WB=太陽光 多分割測光 偏光フィルター --
写真ではお伝えできないんですが、ものすごい迫力でした。
圧倒されるような威圧感は滝そのものではなく、この周りに覆いかぶさるような岩壁から来るものだったと思うんですが、
これまで佐渡で見てきた滝の中で、この場所ほど「怖い」と思ったことはありませんでした。
今ではこの滝のすぐ左上方に林道が走り、簡単にその姿を見ることが出来ますが、
まだ林道もなかった頃、初めてこの場所からこの滝を見つけた人の心中は如何なるものだったんでしょうか?
道が無ければ、この滝より先へ進むなんてことは考えられません。
【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 40mm 1/2.5秒 F16.0 ISO=100 WB=太陽光 多分割測光 偏光フィルター --
滝壺まであと30mほどです。
三脚の脚を捜さないと・・・。
しかし、もう頭の中はいち早くこの場から逃げたい一心で、どうしてもこれ以上足を前へ進めることは出来ませんでした。
周囲の岩壁は“覆いかぶさるよう”ではなく、実際に覆いかぶさっていました。
本当に三角フラスコの底に立たされた気分でした。
あいにく空からは雨がポツポツと落ちて来ていたので、もうどうしようもなくこの場を後にしました。
またしても宿題を残してしまいました。。。
先日の
戸地川での一件もあったので、帰り道も慎重に慎重を重ね、無事車のところまで戻ってきました。
しかし、先日のような浮かれた気分にはなれませんでした。
次回こそは!
次回こそはきっと脚を捜してやらねば!
それにしても、短い距離ではありましたが、なかなか激しい川でした。
次回こそはと思ってはみたものの、またこの川へ入ろうという気には当分なれないような気がします。
だって、何がいちばん怖かったって、
【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- プログラムAE 16mm 1/25秒 F3.5 ISO=100 WB=太陽光 多分割測光 偏光フィルター -0.3EV --
しょっぱなに渡ったこの橋(橋?)がいちばん怖かったです。
木は朽ちかけてるし、傾いてるし、ゆさゆさ揺れるし・・・。
まぁ、落ちたら死ぬというようなことは無いんでしょうが、あまりにも怖すぎました。
私ももう少し痩せてからまた来ますんで、出来たら誰か新しい橋を架け替えてくれたらとても助かります。。。