201305
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ようやくたどり着いた稜線から見た外海府の景色は霞んでいました。
上空には青空が広がっていたんですが、強い風に乗って霧が迫ってくるようでした。
【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5ZA】
-- 55mm 1/800sec F8.0 ISO=200 多分割測光 WB=曇天 --
繰り返しになりますが、谷の遥か先端に見えているのは関岬です。
関川上流の何本もの支流のうちの1つがこの谷へと繋がっているようです。
【α77】+【Sonnar T* 135mm F1.8 ZA】
-- 135mm 1/1,250sec F2.0 ISO=100 多分割測光 AWB --
稜線上の花々は遅い春を楽しんでいるかのようでした。
【α77】+【Sonnar T* 135mm F1.8 ZA】
-- 135mm 1/1,250sec F2.0 ISO=100 多分割測光 WB=太陽光 --
カタクリにショウジョウバカマ、そしてシラネアオイが風に揺られ、春の歌を唄っているようでした。
【α100】+【SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 HSM】
-- 8mm 1/320sec F8.0 ISO=100 多分割測光 AWB --
演習林の管理道路を北へと進みます。
そしてすぐに姿を現したのが「関越の仁王杉」と呼ばれる大杉でした。
2本の巨木が並んで立っているように見えますが、1本が枝分かれしているんだそうです。
樹齢は500年を越えているそうです。
【α100】+【SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 HSM】
-- 10mm 1/800sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=太陽光 --
そしてシラネアオイが群れで笑っていました。
【α100】+【SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 HSM】
-- 8mm 1/250sec F8.0 ISO=100 多分割測光 AWB --
「関越の仁王杉」を過ぎたあたりから、巨木群が目立つようになります。
いよいよ「大王杉」への序章といった感じです。
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/100sec F8.0 ISO=100 多分割測光 AWB --
管理道路の周辺に雪が見え始め、あたり霧が流れてきた頃、ようやく「大王杉」への入り口へとたどり着きました。
「大王杉こっち」
何となく、神秘的で荘厳な場所へ赴くべく心持ちの部分に肩透かしをくらわせてくれる看板です。
そういえば、こんな看板があったなと。
記憶が蘇りました。
【α100】+【SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 HSM】
-- 8mm 1/100sec F8.0 ISO=200 多分割測光 WB=太陽光 --
そして「大王杉」です。
【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 26mm 1/50sec F5.6 ISO=200 多分割測光 WB=曇天 --
記憶の中の「大王杉」よりスリムな印象でした。
【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/80sec F5.6 ISO=200 多分割測光 WB=曇天 --
しかし、整然と並ぶ杉の巨木群の中に立つこの杉の幹周りの大きさや存在感は群を抜いていました。
例えば、石名天然杉の“四天王杉”のような“動的”な印象に比べたら、この杉の持つイメージは圧倒的に“静”でした。
そのイメージがより一層この杉の“大王”らしさを引き立たせているように感じました。
樹齢は500年だそうです。
「目は口ほどにものを言う」
なんて言いますが、この杉の持つ不思議な静けさを目に例えるなら、まさにその諺どおりの姿だったと思います。
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- スイングパノラマ 18mm 1/60sec F4.0 ISO=500 多分割測光 AWB +1.0EV --
「並んだ写真をお撮りしましょうか?」
花の先生がそうおっしゃってくれましたが、私なんかが並んでしまうとこの杉に失礼なような気がしてしまい、お断りしてしまいました。
普段なら、幹が分かれているあたりに登ってみたい・・・なんて思うところですが、この時にはそんなことも思いつきませんでした。
ただただ静かにそこに立っている「大王杉」に見とれてしまいました・・・。
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/60sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=曇天 --
なおも「王様の小径」を行きます。
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/30sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=曇天 --
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/30sec F5.6 ISO=100 多分割測光 AWB --
「大王杉」に負けず劣らずの巨木群が何度も目の前を過ぎました。
折りしも森を覆った霧の効果もあって、素晴らしい景観が続きました。
しかし、この日の大きな目的であった「大王杉」を見られたことで、若干(いや、相当)集中力が無くなってしまいました。。。
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/60sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=曇天 --
再び管理道路へと降り立ち、もときた巨木群を背にしながら帰途につきます。
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/60sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=曇天 --
15時26分。
「関越の仁王杉」まで戻ってきました。
往路よりも霧が“良い仕事”をしてくれました。。。
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/250sec F5.6 ISO=100 多分割測光 AWB --
15時44分。
管理道路より「大倉越えの道」へと踏み込みます。
10年近く前に来たときは「大王杉」からさらに北へ進み歌見へ降りるルートを進みました。
もっとも、その時の往路はこの「大倉越え」だったわけですが・・・。
ひょっとしたら、どこかで上ノ平湿原に出会うかな・・・と、密かな期待をしていました。
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 45mm 1/60sec F5.6 ISO=200 多分割測光 WB=花びらをグレー点指定 --
「大倉越え」に入ってすぐのところにあったとても美しい花です。
ツバメオモトというそうです。
花はもちろんですが、それ以上に葉が美しかったです。
この花は初めて見ました。
この付近には、数多くとは言えないまでも結構咲いているんだそうです。
・・・が、
「見つけると、根こそぎ持っていってしまう人がたくさんいるんだよね・・・」
とのことです。
残念です。
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/1,000sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=太陽光 --
16時06分。
大倉芝場という場所です。
かつては放牧地だったそうで、今よりずっと広い芝の広場だったそうです。
今や萱とブッシュに覆われています。
そして、そこから歩くこと30分。
【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/60sec F5.6 ISO=100 多分割測光 WB=曇天 --
今回のトレッキングで、私が(ある意味)「大王杉」以上に見たいと思っていた場所にようやくたどり着きました。
【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 50mm 1/60sec F5.6 ISO=200 多分割測光 WB=曇天 --
上ノ平湿原です。
【α77】+【Sonnar T* 135mm F1.8 ZA】
-- 135mm 1/100sec F2.8 ISO=100 多分割測光 WB=日陰 --
佐渡にこんな場所があるのかと思う美しい湿原です。
佐渡には高層湿原性浮島としては日本最大級といわれる「乙和池」の浮島があります。
しかし、こちらの湿原が浮島であれば、乙和池のものを遥かに凌ぐ規模かと思われます。
ここへたどり着く直前の、少し高い位置から木々の隙間から湿原が見える場所があったんですが、圧巻の景色でした。
もっとも、その景色は“目で見る”からこそのもので、写真でその景色を再現できるような技量は持ち合わせていません。
どうしたって、手前の木々が“邪魔”に写ってしまいます。
いつか、フルフレーム機に Planar 50mm F1.4ZA でも導入することがあれば、リトライしてみたいところです。
【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 50mm 1/50sec F5.6 ISO=200 多分割測光 WB=曇天 --
「上ノ平」の読み方については「うえのたいら」や「うらのひら」等々、諸諸説説あるそうですが、お花の先生曰く、
「地元のモンは、“うえんたいら”と呼んでいる」
そうです。
【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 45mm 1/50sec F5.6 ISO=200 多分割測光 WB=日陰 --
そして先生曰く、この池の名前については「ゴンタの池」と言うんだそうです。。。
この先生、私は初対面だったんですが、なにぶんお茶目な方で、時折本当か嘘かわからないようなことをおっしゃるもんですから、これは話半分に聞いておきました。
何となく、この美しい湿原を誇る池をして「ゴンタ」というのもなんだか・・・。
今のところ真実は誰も知りませんが、もし本当であったなら、
「大変申し訳ございません」
です。。。
ちなみにこの湿原ですが、、、
自然環境保全地区という以前に民有地ということもあり『何人たりとも立ち入ることは禁ず』という聖域です。
まぁ、この美しい景観を前にして、わざわざ足跡をつけに踏み入るような不届きものはいないと信じたいのですが。。。
【α100】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 1/40sec F8.0 ISO=100 多分割測光 WB=曇天 --
既に西陽が差し込む時間に差し掛かりました。
ここから先はほぼ駆け足状態でした。
再び馬首川の源流部を過ぎ、チゴユリの咲き乱れる小道を歩き、そして林道跡をたどってスタート地点まで戻った頃には、既に18時を過ぎていました。
今回は一定の条件下ではありましたが、普段足を踏み入れることのできないコースを歩くことができ、非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。
まぁ、このコースを歩くこと自体、“一定の条件”無しではありえないんですが。。。
しかし、お陰様で「大王杉」を見ることができ「上ノ平湿原」にも立ち寄ることが出来ました。
何より、曖昧だった各々の位置関係が自分の中でスッキリとまとまったことがいちばんの収穫でした。
「次回」があるのかどうか・・・。
しかし、機会を見て、また上ノ平湿原には足を運んでみたいと思います。
佐渡にはまだまだ知らない素敵な場所がたくさんあるんだということを改めて実感できる時間でした。
多少疲れはしましたが、とても楽しい時間を過ごせたことに感謝したいと思います。
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