α99のファームウェアの
アップデートプログラムが配布されました。
今回のアップデート内容は、1.AF-D対応レンズの追加と、2.HDMI同時出力モードの追加とのことです。
まぁ、1については、
Planar T*50mm F1.4 ZA は所有しておりませんし、2についても、基本的に動画は撮らないので、内容が全然わかりませんが・・・。
・・・と、そんなことはさておき、やはり手元の愛用機種のバージョンを最新にするという作業は楽しいものです。
α99を使用してから初めてのアップデート作業です。
【アップデート前】
Ver.1.01 から Ver.1.02へアップデートです。
ファインダー前を何かが横切るとアップデート作業に不具合が生じる恐れがあるとのことで、液晶モニターでカバーします。
【アップデート後】
数分間の作業の後、無事 Ver情報が「1.02」となりました。
せっかくなので、バージョンアップを確認したいところですが・・・。
残念ながら、確認する術がありませんでした。。。
ちなみに、α99を使い始めてそろそろ2ヶ月になろうかというところですが、6,300枚程度撮影した時点での感想です。
【フルフレーム機の利点】
■やはりレンズ本来の焦点距離での撮影ができるということです。
フルフレーム専用レンズは、やはりこの機種を使用してこそ本領発揮という部分はあるかと思います。
そして、ボケが豊かです。
もちろん、フルフレーム対応レンズをAPS-C機で使用する利点もありますが・・・。
■APS-C機に比べて手ブレにシビアと聞いていましたが、今のところそんなことは感じません。
SONYのボディ内手ブレ補正の効果は確かです。
三脚撮影のあと、たまに手ブレ補正をOFFのまま撮影してしまうことがありますが、すぐに気づきます。
■一概に画素ピッチの問題だけではないのだと思いますが、高感度には強くなっています。
撮像素子の低層化や画素単位の面積拡大によるものとは思いますが、ISO=1,600程度なら安心して使用できます。
α77のISO=1,600がα99のISO=3,200程度という印象です。
ただ、ISO=6,400あたりになると苦しいかも知れません。
この感度領域で常用できるとなると、相当に暗所撮影が楽になるんですが・・・。
【APS-Cモード】
■逆に、APS-Cモードを重宝しています。
望遠レンズ使用時はもちろんですが、
2470Zなんかを使用の際にも被写体との距離に応じて活用する機会が増えました。
【EVF】
■
以前にも書きましたが、私はもうOVF機を使用する気にはならないと思います。
■α77と比べると、若干派手な印象です。
拡大表示の際、α77のような残像感はありませんが、ゆらゆらと像が水面のように揺れているように感じることがあります。
■MFでのピントの合わせ易さはα77以上かと思います。
【AF性能・AF機能】
■AFの食いつきについては、当然のようにα77より早いです。
■AFエリアが中央寄りということもあって、フォーカスエリア設定は「エリア分割」をデフォルト使用しています。
α99の購入に当たっていちばん懸念していたのがAFエリアの狭さでした。
しかし、実際に使用してみて不便さを感じることはほとんどありません。
逆にAPC-Cモードでの使用時に「AFエリア広っ!!」と思うようになりました。
■動体撮影時は「AF-D」モードを使用しています。(「AF-C」モードは使用していません)
「フォーカス/レリーズ優先」を「フォーカス優先」にしたこともありますが、動体でのピンボケ写真はとても少なくなりました。
ただ(余談ですが)「AF-D」使用時は、アシスト用の像面位相差AFが駆動した時ばかりを狙ってシャッターを切るようになりました。
もちろん、従来の位相差AFが合焦していれば充分なんだとは思いますが、やはり象面位相差AFあっての「AF-D」と思いますので・・・。
【AFレンジコントロール】
■使いたかった機能の1つですが、ほとんど使用していません。
というか、何度か使用を試みたんですが、私の距離感覚の無さも手伝ってか思うように動作させてあげることができません。
まぁ、これはフォーカス・ロックを用いれば良いだけのことで、無理して使用する機能でもないと思うようにしていますが・・・。
【その他】
■電池の消耗はやはり激しいです。
たいていα77と一緒に持ち歩くので電池は共用できますが、予備か縦グリが欲しくなります。
■シャッターを含めたボタンストロークはα77と比較して深い(不快)です。
α77でシャッターを切ると、とても心地よく感じます。
α77でシャッターを切ると、指先の反応にシャッターが即時に対応してくれる感じがしますが、α99の場合、
指の腹でシャッターを押しているような錯覚になりがちです。
シャッタースピードが確保できない時は、α77の方が手ブレしなさそうな感じが多分にします。
■画像の加工耐性はα77を大きく上回っていると思います。(Dレンジオプティマイザー使用時など)
■α77と比べて連写性能に劣るせいか、「スイングパノラマ」や「HDR撮影」に失敗し易くなってしまいました。。。
■地味かも知れませんが、グリップの心地よさは半端ありません。
カメラ店の店頭でさえも、他のメーカーと比較するとその差を感じることが出来るのではないかと思います。
■これも地味かもしれませんが、ボディ内手ブレ補正は非常〜〜〜にありがたいです。
とまぁ、思いつくままに使用感を挙げてみました。
あくまで個人的な主観に基づくものでしかありませんが、もしご購入をご検討されている方がいらっしゃいましたら、ご参考までに・・・。
こちらも前回書いたことと同じ内容ですが、良くも悪くも“SONYらしい”カメラだと思います。
老舗メーカーのカメラを使用していた方には物足りなかったり、受け入れにくい部分は多数あるかと思いますが、
このカメラならではの“オンリーワン”な魅力も数え切れないほどあると思っています。
【Ver.1.02】
今後は、AF-D対応レンズの拡充もさることながら、もう少し操作性の向上に繋がるようなファームウェアの配布をお願いしたいところです。
(何といっても、動きがトロイです。。。)
それから、α77のアップデートも忘れずに行っていただけたらありがたいですね。。。
(※追記)
【画質】
■いちばん大事な画質のことを。。。
これは「The Reality Master」の呼び名に相応しい写りだと思います。
私の基準は
α100です。
α100の重厚で色のりの良い画質に満足していたので、
α550やα77の写りには若干の物足りなさを感じていたのも事実です。
(そもそもセンサーが違いますし、絵作りの方向性も当時とは違ってきたということもあるんでしょうけれど・・・)
高感度特性や操作性という点も含めたら α77>α550>α100 でしたが、画質(の好み)という点では α100>α550>α77 でした。
現在使用してみての印象は、画質や高感度特性・操作性も含めて α99≒α100×(α77+α550)です。(ただし、α100≠0)
(全然意味不明ですが、何となくニュアンスが伝わればと思います。。。)
以前のSONYの絵作りの方向はもう少し自然な感じがありましたが、今は若干派手でクリアな印象です。
まぁ、好みの問題でしょうけれど・・・。
いちばん感じることは「余裕ある画質」とでも言いましょうか。
このあたりはフルフレーム機の余裕ある画素ピッチや新型のローパスフィルターの恩恵なのかも知れません。
特にα77との比較ですが、α77の画質がドライな感じならば、α99はウェットな感じです。