2014/10


 

4〜5日ほど佐渡を離れてきます。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/2,500sec F2.0 ISO=100 --

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【α7S】+【LA-EA4】+【Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM】
-- 24mm 1/125sec F5.6 ISO=200 P/E=HDR絵画調 --

1か月半ほど前にも見下ろした場所です。
ずいぶんと景色は違いましたが…。

その時は完全に自由でしたが、今回はそうもいかなそうです…。
せっかくなので、大山千枚田とか養老渓谷とか行きたいですけど…。

まぁ、またの機会に。。。


 

私がほぼ毎日必ず見る海といえば、相川湾と真野湾です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM】
-- 24mm 30.0sec F5.6 ISO=10,000 --

どちらを多く撮って来たかと言えば、たぶん遥かに真野湾が多いと思います。
それはきっと昼夜を問わずです。

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【α7S】+【LA-EA4】+【Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM】
-- 24mm 30.0sec F5.0 ISO=20,000 --

地形的であったり、気候的であったり、真野湾の方が撮影条件が良いです。(と思います)
そして夜になると、海面を伝って来る灯りがキレイに映るのが真野湾です。

この日は、夜には滅多に来ないような奥まった場所へ来てみました。
上の写真の左手に見えているのは沢根崖です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM】
-- 24mm 30.0sec F5.0 ISO=6,400 --

真野湾の海岸線に沿ってバイパスが開通し、海岸線を行き交う車のライトも増えました。
しかし、この場所に立つと、不思議と光は届いても音は響いてきません。
小さな川が流れ込んでいたような気がしましたが、波の音すら記憶にないくらい静かな場所でした。

そして明るい場所でした。


 

桟橋の朝です。
いや、朝の桟橋ですね。。。

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【α7S】+【LA-EA4】+【Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM】
-- 24mm 1/640sec F11.0 ISO=100 --

雲は多かったですが、昨日までとは「打って変わって」という表現が似合うくらいの空模様でした。
やはり青空の面積が広いというのは気持ちが良いですね。

ただ、この季節を迎えて空や海の「青」も変わって来ました。
夏のようなコントラストの高さはないような気がします。
何となく「寒い」感じがします。

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【α7S】+【LA-EA4】+【Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM】
-- 24mm 1/125sec F11.0 ISO=100 --

昨日よりもキリっと冷えた朝でした。
でも、初冠雪はまだのようです。

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【α99】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/2,500sec F2.0 ISO=100 --

朝から光に満ちた桟橋でした。
久しぶりに陽の光を浴びた気がしました。

毎日がとんでもないスピードで過ぎていく感じがします。
やらなければならないことや、やりたいことは山ほどあるんですが、まったく追いつけません。

全部無かったことにして、どっか遠くへ行きたいな…なんて。
この桟橋の袂に立ったら、この桟橋の先にとてつもなく魅力的な「どこか」があるような気がしてしまいました。


 

日中は寒さを感じる1日でした。
夜はさほど寒さは感じませんでしたが…。

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【α7S】+【LA-EA4】+【Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM】
-- 24mm 30.0sec F2.8 ISO=10,000 --

夜になって、海府方面へ行く用事ができました。
海岸線はどこも潮騒が舞っていましたが、比較的風が当たらなかったのがこの場所です。

尖閣湾の揚島を正面に望むところです。

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【α7S】+【LA-EA4】+【Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM】
-- 50mm 30.0sec F2.8 ISO=10,000 --

海も山も荒れ模様でしたが、空には星が覗いていました。

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【α7S】+【LA-EA4】+【Sonnar T* 135mm F1.8 ZA】
-- 135mm 2.5sec F2.0 ISO=64,000 --

135ZAを選択し、極端に感度を上げて波の動きを止め(ようとし)てみました。
日中は灰色だった海が青く写っていました。
寒々しくありましたが…。

今週末からまた佐渡を離れることになりました。
山居池や入川渓谷や紅葉山や…。
見事に紅葉シーズンのシャッターチャンスを逃そうとしています。
残念です。。。


 

陽が暮れてから外へ出てビックリしました。
昨日が暖かすぎたということもあったんでしょうけど、随分と冷え込んでいました。

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【α99】+【Sonnar T* 135mm F1.8 ZA】
-- 135mm 1/400sec F2.0 ISO=200 --

9月の半ば過ぎに「土合駅」で冬を感じはしましたが、それ以外の日常という部分では今年初めて「雪の匂い」がしました。

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【α99】+【Sonnar T* 135mm F1.8 ZA】
-- 135mm 1/400sec F2.0 ISO=200 --

今日は朝から不穏な空模様でした。
日中も、日中とは思えないほど暗い雲に覆われていました。
たまに吹き付ける強い風に、蹴散らされたかのように枯葉が舞っていました。

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【α99】+【Sonnar T* 135mm F1.8 ZA】
-- 135mm 1/400sec F2.0 ISO=200 --

海も荒れていました。
もっと波の高い時もあったんでしょうけど、それとはちょっと違う荒れ方…。
うまく言えませんが、迫りくるような荒れ方です。
今も窓の外で、海鳴りのような風の音が響いています。

例年、金北山の初冠雪は11月の半ば頃のことが多いですが、4年前は10月28日が初冠雪でした。
明日は今日よりも気温が下がりそうなので、山間部は相当冷え込みそうですね。
今日の風で、大佐渡スカイラインあたりの紅葉は散ってしまいそうですね…。

写真は佐渡金山にある寒桜です。
毎年この時期に花を咲かせますが、毎年余裕を失っている時期なので偶然通りがからないと気づきません。

今年も運よく気づくことができました。


 

星空が綺麗な夜がありました。

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【α7S】+【LA-EA4】+【Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM】
-- 24mm 30.0sec F3.5 ISO=10,000 --

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【α7S】+【LA-EA4】+【SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 HSM】
-- 8mm 30.0sec F4.5 ISO=12,800 APS-Cモード --

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【α7S】+【LA-EA4】+【SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 HSM】
-- 8mm 30.0sec F4.5 ISO=12,800 APS-Cモード --

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【α7S】+【LA-EA4】+【Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM】
-- 35mm 30.0sec F3.5 ISO=10,000 --

相川祭りが終わってから3日間は雨になりました。
しかも、その間はこの季節最大の冷え込みが重なり、我が家でも炬燵が登場してしまいました。

そして祭り終了から4日目となったこの日、ようやくの青空が広がりました。
そしてその空気の透明さ加減は夜になっても衰えることがなかったようです。
実際のような美しさをお届けできないのは私の不徳の致すところです…。

ただ、本当に綺麗な星空でした。
仕事が長引き、23時近くになって帰路についたんですが、思わず道遊の割戸の裏側まで車を走らせました。
何というか、星空の向こう側が透けて見えそうというか、明日まで透けて見えそうというか、そんな透明感のある星空でした。

これから冬に向けて、例年通り星空や夜景の写真が増えそうです。
(陽が暮れるのがあっという間なので、致し方なくもあります…)




2014/10/19 22:30

神輿を担ぎ終え、重たい荷物を降ろしたあとのような開放感と、仕事を終えたあとのようなけだるさで家路を歩いていました。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/60sec F2.0 ISO=320 多分割測光 AWB --

遠くから、太鼓組の太鼓の音と掛け声が響いていました。
「大工町へ帰る途中かな??」
そんな風に思いながら太鼓組に思いを馳せていました。

すると…。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/60sec F2.0 ISO=12,800 多分割測光 AWB --

意外とすぐ近くにいました。。。
江戸沢町(えどさわまち)の各家を門付けしている太鼓組に出合いました。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/60sec F2.0 ISO=12,800 多分割測光 AWB --

例年、神輿を担ぎ終わると神社近くの恩師(?)宅に上がり込んだりしているので、
今年のようにまっすぐ帰途につくことがなかったのかも知れません。
何せ帰路に太鼓組に遭遇するなんて初めてのことでしたから…。

神輿を終えて、何となく「祭りが終わった」という安心したような寂しいような気分になっていました。
「まだ終わっていない」唐突に目の前に現れた太鼓組の姿に嬉しくなってしまいました。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/60sec F2.0 ISO=51,200 多分割測光 AWB --

神輿を担いでいると、一町目での豆まき姿を見ることはできません。
なので、日中の善知鳥神社で見る姿が唯一なんです。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/60sec F2.0 ISO=51,200 多分割測光 AWB --

また来年まで見ることができないと思っていたところ、目の前に豆まきが始まりました。
感謝、感激です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=51,200 多分割測光 AWB --

門付けも残すところあと2〜3軒のところだったんだそうです。
もう少し遅かったら見ることができませんでした。
まっすぐ帰ると良いことがあるんですね。。。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/500sec F2.0 ISO=51,200 多分割測光 AWB --

中堅、そしてベテランに負けじと、次世代を担う若手も頑張っていました。
もっと小さな頃から、相川の歴史と誇りを体感してきたんでしょうね。
こうやって伝統とか風土というものが継承されていくんだと思います。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/160sec F2.0 ISO=12,800 多分割測光 AWB --

すべての家々の門付けが終わると、太鼓隊が側の階段に集合しました。
何が始まるんだろう?? なんて思っていたら…。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/160sec F2.0 ISO=12,800 多分割測光 AWB --

太鼓隊の労をねぎらい、隊に向けて豆まきです。
何ちゅうシーンでしょうか…。
震えがくるほど感動してしまいました。

太鼓組の面々の誇りに満ちたような表情がまた素晴らしいです。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/160sec F2.0 ISO=12,800 多分割測光 AWB --

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/160sec F2.0 ISO=12,800 多分割測光 AWB --

フィニッシュで精根尽き果てたような翁と、今度はそれを労う太鼓組です。
お面をつけてはいますが、その全身から祭りを終えたという安堵感が見て取れます。
「やりきった」という満足感とともに…。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/160sec F2.0 ISO=12,800 多分割測光 AWB --

既に神輿を担ぎ終えて半分腰砕けになっていた私は、この感動の場面に遭遇して完全に腰砕けになってしまいました。。。
「もう15年くらいになるんですよ」
とお聞きしましたが、今回、この場面に出合うことができて本当に良かったです。
この偶然にも感謝したいと思います。

太鼓組の皆さん、本当にありがとうございました!
そしてたいへんお疲れ様でした!


 

大工町からは下りです。

通常、神輿の担ぎ手の配置は背の順です。(高い順)
が、上りの時は低い順に並び替えです。(全員回れ右をします)
そして下りは元通りです。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/160sec F2.0 ISO=102,400 多分割測光 AWB --

先頭は「鉾」です。

【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/160sec F2.0 ISO=102,400 多分割測光 AWB --

続いて、世界一カッコいい焼き鳥屋のマスター。。。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/160sec F2.0 ISO=102,400 多分割測光 AWB --

そして高張提灯です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/250sec F2.0 ISO=102,400 多分割測光 AWB --

そして棒頭です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/320sec F2.0 ISO=25,600 多分割測光 AWB --

それに続く神輿隊です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/160sec F2.0 ISO=25,600 多分割測光 AWB --

この急な坂を下り終え、神輿1台が辛うじて通ることのできる小路を折れると、夕白町(ゆうはくまち)の大神宮で休憩です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/160sec F2.0 ISO=12,800 多分割測光 AWB --

こちらでも、神輿をお旅所に安置しお払いします。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/160sec F2.0 ISO=12,800 多分割測光 AWB --

例年、すぐにお社に入って賄いを受けるので、こんな風に太鼓や笛があるとは知りませんでした。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=12,800 多分割測光 AWB --

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=12,800 多分割測光 AWB --

今年は序盤の賄いでビールを飲みすぎたせいで、この場所ではあまり口に物を運べませんでした。。。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=12,800 多分割測光 AWB --

ただ、毎年こちらでお会いする保育園の頃の恩師には今年も会うことができました。
例年はこちらから名乗り出て「あ〜、そういえば…」みたいな感じだったんですが、今年はすぐにわかってくれました。
先生の作ってくれたお味噌汁がとても酔っ払いの胃袋には染みました。
お味噌汁だけ2杯ほどおかわりしました。。。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/160sec F2.0 ISO=10,000 多分割測光 AWB --

そして後半戦の出発です。
後半戦とはいえ、もう少し先が見えない感じです。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/15sec F2.8 ISO=6,400 多分割測光 AWB --

坂道を下りきり、再び川沿いの町までやってきました。
ここからは下相川(しもあいかわ)を目指します。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
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こちらは柴町(しばまち)です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=51,200 多分割測光 AWB --

柴町を抜けて下相川へ入ると、先を行っていた下り羽会が棒組を待ち受けてくれます。
ここで長い長〜〜いシキがあるんですが、これがとても堪えるんです…。
個人的には一町目で太鼓隊へ対するシキと同じくらいに疲れる場所です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/400sec F2.0 ISO=25,600 多分割測光 AWB --

担ぐ区間は棒頭に委ねられていますので、毎年この区間に当たるかどうかドキドキものなんです。
いつホイッスルが鳴り「交代」の掛け声がかかるのかと…。

運よく(??)昨年に引き続き、この区間を回避することができました。。。
2班の皆さん、本当にお疲れ様でした。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/125sec F2.0 ISO=25,600 多分割測光 AWB --

待ち受けてくれる下り羽会です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=25,600 多分割測光 AWB --

長いシキを踏みます。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=25,600 多分割測光 AWB --

この先でUターンです。
ここから復路に入ります。
ここまで来ると、やっと“先が見える”感じになります。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/20sec F2.0 ISO=12,800 多分割測光 AWB --

復路の柴町です。
かつて東洋一を誇るといわれた発電所が立っていた正面です。

最後のお旅所に安置された神輿が再出発する場面です。
ありがたい「合唱」姿に出会いました。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=51,200 多分割測光 AWB --

このあたりから、正直なところ意識は「一町目」へ飛んでいます。
やたらと緊張して行くのがわかります。。。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=10,000 多分割測光 AWB --

市役所相川支所で最後の休憩です。
太鼓組が待ち受けてくれる一町目での「見せ場」に向け、気持ちは高揚しきりです。
棒頭からも諸注意が出されます。
緊張で、呼吸が浅くなっていくのがよくわかります。。。

前にも書いたことがあるような気がするんですが、よく「相川祭り」を「ケンカ祭りでしょ??」と聞かれることがあります。
…が、答えは当然「No」です。
「ケンカ」ではありません。(「ケンカ祭り」と呼ばれるのは稲鯨祭りですね)

一町目での太鼓組と棒組の「ぶつかり合い」は、見物に来られたお客さんたちに向けた「見せ場」として
いつの頃かはわかりませんが作られた(設けられた)ものなんだそうです。
本来的な意味としては、これまでの労をねぎらい、この先の道中の安全を祈願するために互いに「礼を尽くす」ことなんだそうです。
そのための、太鼓組の「五度まき」であり、棒組の「シキ」なわけです。

ギャラリーも多いですし、テンションも上がってますし、血気盛んな連中ですと突っ込んで行きたくもなるんでしょうけれど、
「ぶつかり合い」と前述しましたが、本来はそんな場ではありません。

今年も太鼓組の皆様におかれましては「すみませんでした」です…。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=12,800 多分割測光 AWB --

一町目を過ぎると、一気に神輿が重たく感じるようになります。
この先はシキを踏む場所も無く、2班が担ぎ手の中心となるため、一足早く燃え尽きたようになってしまいます。。。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=51,200 多分割測光 AWB --

そして下戸村(おりとむら)へ還って来ました。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/160sec F2.0 ISO=25,600 多分割測光 AWB --

1班も後ろから押し上げながら、1トンの神輿を神社の境内まで担ぎ上げます。
最後の「じゎりじゎり」です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/10sec F5.0 ISO=6,400 多分割測光 AWB --

振り返ると、提灯行列です。
一般の方は柴町のお旅所のあたりからポツポツと増えてきます。
道中では後ろを振り返ることがあまり無いので、ここまで来て振り返って「こんなにたくさん…」といつも驚かされます。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/160sec F2.0 ISO=25,600 多分割測光 AWB --

善知鳥神社の参道で最後のシキを踏みます。
数え間違えたのかどうか、今年は1〜2回多かった気がしました。
2班の皆さんの中にも「えっ??」というような顔をされている方がいらっしゃいました。。。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=6,400 多分割測光 AWB --

善知鳥神社氏子総代、市役所相川支所長の挨拶に続いての万歳三唱。
そして神輿を馬に乗せ、鳳凰を取り外します。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=6,400 多分割測光 AWB --

こちらも棒組の年男が選出されるんですが、棒組の中では最高の栄誉とされているそうです。
その栄誉に相応しく、今年の年男はサイコーの笑顔を見せてくれました。
栄光を手にした歓喜の瞬間でした。
この日、棒組が一番沸いた瞬間かもしれません。

こうして400年の節目の1日が終わりました。

太鼓組では、今年佐渡へ帰ってきた若者が豆まきという大役を担っていました。
若い棒頭は、棒組を束ねる難しさに涙していたそうです。
それぞれが大きな思いと誇りを持って臨んだ1日だったと思います。

いずれにせよ、この歴史ある祭りの大きな節目の日に皆さんと同じ時間を共有できたこと。
そして、無事に祭りを終えることができたことに感謝をしたいと思います。
(気は早いですが)これで今年も無事に1年を越せそうです。


 

15:07

そして棒組の出陣です。
青い空を背景に、青い海を横目に…。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/3,200sec F2.0 ISO=100 多分割測光 AWB --

善知鳥神社を出て、まずは鹿伏(かぶせ)の方面へ進みます。
ボケてしまっていますが、神輿の左奥には「道遊の割戸」が見えます。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/3,200sec F2.0 ISO=100 多分割測光 AWB --

神輿隊を先導するのが高張提灯です。
著しい少子高齢化の影響もあり、昨年は見えた町名が今年は見られない…。
そんなことが増えてきたのは寂しいことです。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/320sec F2.0 ISO=100 多分割測光 AWB --

このお祭りでいちばん目にするのが「合掌」姿です。
相川の皆さんにとって、このお祭りの意味するところの大きさを感じることのできる光景です。
こうした姿を見ると、とてもありがたく思うと同時に、頑張って担がねば…という気になります。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/250sec F2.0 ISO=100 多分割測光 AWB --

海士町会(あままちかい)の法螺貝です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/250sec F2.0 ISO=100 多分割測光 AWB --

この法螺貝が聞こえたら、間もなく神輿が通る合図です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/250sec F2.0 ISO=100 多分割測光 AWB --

鉾、善知鳥神社総代、そして各地区の高張提灯です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/250sec F2.0 ISO=100 多分割測光 AWB --

それに続く棒組です。
相川三町目二町目に差し掛かるあたりです。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/1,000sec F2.0 ISO=100 多分割測光 AWB --

16:54

二町目の相川タクシーさんで賄いを受け、佐渡西警察署でのシキを経て羽田商店街へ。
急速に夕暮れが訪れる頃です。
夕陽を背に、相川の街を進む棒組です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=1,600 多分割測光 AWB --

17:13

川沿いの町を進みます。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=1,600 多分割測光 AWB --

こちらにも「合唱」姿がありました。
嬉しく、ありがたく、そして少しだけ切なく感じてしまう姿です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/80sec F2.0 ISO=10,000 多分割測光 AWB --

北沢選鉱場を見上げる場所での休憩です。
「塩屋町」の提灯は、パパとお子さんたち交代ごうたいで掲げられていました。
この休憩所までを担当したのはお姉ちゃんでした。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/320sec F1.6 ISO=51,200 多分割測光 AWB --

今年の神輿は高さも例年以上だったので、張り出した枝や電線に突っ込みそうになることしばしでした。
また --- これは毎年のことですが --- 上町は非常に狭い路地を歩くところもあります。
神輿をぶつけないように肩を抜いて抱えたり、棒の内側に入ったりと、色々な工夫があります。

そして、そんな時の掛け声は「ちょうさや」ではなく「じゎりじゎり…」となります。
「ゎ」の発音が非常に難しいところですが、これは文字通り「じわりじわり」と進むためのものです。。。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/400sec F1.6 ISO=51,200 多分割測光 AWB --

すっかりと陽が暮れ落ちました。
時鐘楼前を行きます。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/200sec F2.0 ISO=25,600 多分割測光 AWB --

上町の折り返し地点です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/30sec F2.0 ISO=1,000 多分割測光 AWB --

大工町天満宮前でシキを踏み、棒組は一休みです。
神輿をお旅所に安置しお払いがあります。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/60sec F2.0 ISO=5,000 多分割測光 AWB --

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/60sec F2.0 ISO=5,000 多分割測光 AWB --

海抜0mに近いところから、一気に100m近くまで駆け上がってきました。
さすがの棒組の猛者連中にも疲れの色が漂い始める頃です。

この重たい神輿をここまで担ぎ上げてきたということと、これ以上登らなくて良いという安堵感もあり、
何となく呆けた気分でお払いをボーっと見ていました。



 

10月19日の相川祭り --- 善知鳥神社祭礼行事 --- の様子です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/2,000sec F2.8 ISO=100 多分割測光 AWB --

見事に晴れた1日でした。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/640sec F2.8 ISO=100 多分割測光 AWB --

13:28

神輿の担ぎ手は白装束に着替えるんですが、1年に1回の格好なので毎年着方を忘れてしまいます。
着替えを終え、賄いを受け、景気づけの1杯をやってほろ酔い気分の頃です。。。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/320sec F2.0 ISO=100 多分割測光 AWB --

これが今年のお神輿です。
前々からその恐ろしい噂話は耳にしていたんですが、毎年担いでいる神輿の2倍の重量だそうです。
なるほど、担ぎ棒が多いです。
今年はこの祭りが始まって400年目の節目の年ということで、特別にこちらの古い神輿を担ぐこととなったそうです。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/1,250sec F2.0 ISO=100 多分割測光 AWB --

担ぎ棒が多い分だけ担ぎ手も多かったので“2倍”というような重さは感じませんでしたが、やはり重かったですね。
例年より「何かしんどい…」という感覚が、その重量の差に現れていたようです。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/60sec F3.2 ISO=100 多分割測光 AWB --

棒組の出発を前に、神輿の通り道を馬に乗って浄め歩いてきた天狗さん(猿田彦神)です。
仕事を終え、草鞋を脱ぐところです。(この後、神輿隊の一員として再び相川の町中を一周することとなります)

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/250sec F2.0 ISO=100 多分割測光 AWB --

13:51

年男が神輿に鳳凰を装着して出発準備が整います。
今年の神輿は鳳凰もデカいです。。。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/1,000sec F2.0 ISO=200 多分割測光 AWB --

14:01

石扣町(いしはたきまち)の雄獅子と、小六町(ころくまち)の雌獅子による神輿行事です。
獅子組もまた、棒組の先を行ってその道中を浄めてくれる存在です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/1,250sec F2.0 ISO=200 多分割測光 AWB --

14:05

こちらは下戸下り羽会(おりとさがりはかい)です。
私にとって、太鼓の音と並んでこの祭りを「実感」させてくれるお囃子です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/1,000sec F2.0 ISO=200 多分割測光 AWB --

14:28

そして大工町の太鼓組です。
今年は長年の夢が叶って練習風景を見に行くことができました。

この太鼓の音…。
豆まき…。
全身鳥肌モンですね…。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/800sec F2.0 ISO=200 多分割測光 AWB --

本殿前での三度まきです。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/800sec F2.0 ISO=200 多分割測光 AWB --

そして神輿の前での五度まき…。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/1,600sec F2.0 ISO=200 多分割測光 AWB --

最後は参道での七度まきです。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/4,000sec F2.0 ISO=400 多分割測光 AWB --

この祭りを見にいらっしゃった島内外のお客さんだけでなく、この祭りに参加する人すべてが固唾を飲んで見守る光景です。

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【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/320sec F2.0 ISO=400 多分割測光 AWB --

「七五三の舞い」を終え、薙刀が注連縄を切るのを見届け、棒組が担ぎ棒に肩を入れます。
掛け声は「ちょうさや」。
白装束の着替えの仕方は忘れても、この掛け声は忘れる訳がありません。

私たち「棒組」の相川祭りがスタートしました。