史跡・佐渡金山に割りと最近オープンした坑道です。(この5年くらいだったと思うんですが・・・)
【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/40sec F2.0 ISO6,400 --
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 35mm 10.0sec F8.0 ISO=100 --
宗太夫坑は観光コース的に演出されていますが、こちらの道遊坑はもう少しシンプルです。
あくまで操業停止時点での姿を、音声ガイダンスと一定距離ごとにパウチングされた解説版で案内しています。
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 20.0sec F8.0 ISO=100 --
あくまで私見ですが、こちらの坑道には若い方の姿が多い気がします。
そして同性のグループの姿をたくさん見かけました。
女の子は2人組、男性は3人組が多かったですね。。。
【α77】+【SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 HSM】
-- 8mm 6.0sec F8.0 ISO=100 --
気持ち的には、アリの巣に潜り込んだ小人の心境です。
(アリの巣に入ったこともありませんし、もちろん、小人様の心境も知りませんけど…)
【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/60sec F2.0 ISO=100 --
道遊坑は鉱山の各主要坑道とつながっており、運搬系統の大動脈だったんだそうです。
破砕場へと行き来するトロッコがこの坑道を走っていたそうで、ご覧のような注意喚起看板や、信号を切り替えるための手動のレバーなどが坑内に残っています。
【α77】+【SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 HSM】
-- 8mm 10.0sec F8.0 ISO=100 --
レールの上に展示されているトロッコです。
この坑道をもう少し先へ進むと、佐渡金山のシンボルである
「道遊の割戸」の直下です。
反対側には、低温高湿という坑道の特性を活かした、佐渡の酒類の熟成場があったりします。
湿度を何とかすれば、野菜の貯蔵庫にもなれそうな感じがします…。
【α7S】+【LA-EA4】+【50mm F1.4】
-- 50mm 1/100sec F2.0 ISO=6,400 --
そしてこちらが「道遊の割戸」直下の大規模採掘跡です。
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 13.0sec F8.0 ISO=100 --
「道遊の割戸」は向かって右側の坑道の真上にあるんだと思います。
この砕石跡は国指定の重要文化財なんだそうです。
背後から大学生くらいと思しき男の子3人組が来ました。
そのうち1人が「左奥の坑道に白い影が見える…」なんて言ってました。
あとの2人は「ウソだろっ??」「マジでっ??」なんて声を上げていました。
「いや、ホントに見えるよ」
とか口を挟んでやろうかとも思ったんですが、ホントに見えたら困るのでやめておきました。
(※絶対いませんから)
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 8.0sec F8.0 ISO=100 --
設定されているコースは「道遊の割戸」直下でUターンです。
先ほどのトロッコの場所まで戻って来ました。
向かって右側に見える坑道が、今進んできた坑道です。
向かって左側が、これから進む道です。
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 16mm 8.0sec F8.0 ISO=100 --
出口はもうすぐなんですが、あまりにのんびり撮影しながら歩いて来たため、体が冷え切ってしまいそうでした。。。
【α77】+【Vario Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA】
-- 60mm 4.0sec F8.0 ISO=100 --
たぶん、坑内の気温は年間を通じて一定なんだと思います。(10〜15℃くらい??)
夏に来るととても涼しいんですが、カメラをお持ちの方は、坑道を出た途端にレンズが曇ってしまうことを覚悟してください。
この日は外気もとても冷たかったので、坑道を出てもレンズに変化はありませんでした。
…というか、とても寒かったです。。。
坑道を出ますと「機械場」ですとか「道遊の割戸」ですとか「粗砕場」とか、とにかく色々あるんです。
寒すぎて撮影することをやめてしまったのでお伝えすることができませんが、昨年訪ねた「富岡製糸場」を彷彿とさせるだけの質的、
また量的な資産が目白押しだったと思います。
これは1日くらいかけてゆっくりじっくり見たい場所だなと思います。
そのあたりについては、体の冷えが回復した頃にまたお伝えできたらと思います。
平成の初めの頃に佐渡観光は123万人の動員というピークを迎えていました。
しかしそれは、上越新幹線の開業に始まり、さらには、折りからのバブルの景気の熱に絆された“現象”に過ぎなかったんだと思います。
今でこそ、佐渡金山を世界遺産登録しようと、様々な産業遺産を掘り起こしては「過去」を「未来」へ活かそうとする作業をしています。
間違いじゃないと思います。
現在、佐渡を訪れる観光客は年間約60万人くらいと思います。
よく「ピーク時の半分」なんて声を聞きますけど、私はこれくらいの数字をベースにして、ここから始めたら良いんじゃないかと思います。
だって、100万人もの観光客が佐渡を訪れた時、皆さん必ずしも「佐渡へ来たい!」と思って来たんじゃないと思いますよ。
単純に「お金があったから」来たんですよ。
本当にここへ来たいと思う人を来させる努力をするのは、これからだと思います。