昨夜、雪がバサバサ降っていた頃、それでも道路の雪はまだ“うっすら”の域を出ていませんでした。
それが今朝起きてビックリです。
電線の上にもこんもりとした雪の山です。
報道によれば相川の積雪は19cmで除雪車も出動しました。
観測史上最大の積雪となった長崎や、100何十年ぶりの降雪を記録した奄美大島に比べたら何てことはないんでしょうけど…。
お昼前から、相川市街地〜外海府方面へと車を走らせてみました。
【α77,Sonnar T* 135mm F1.8 ZA,1/1000,F2.8,iso100】
道遊の割戸も雪化粧です。
【α77,Sonnar T* 135mm F1.8 ZA,1/1000,F2.8,iso100】
そして京町通りも雪です。
【α77,Sonnar T* 135mm F1.8 ZA,1/1000,F2.8,iso100】
たいてい、お昼近くになれば気温も上がり、雪は融けてきます。
しかし、今日の最高気温は1度です。
日中でも雪が融けることはなく、風に舞っては視界を遮ってくれました。
【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/800,F2.2,iso100】
時鐘楼前の煉瓦塀にも雪がこびりついていました。
塀の左手前と中ほどには、下町へと続く階段の下り口があります。
階段を伝って海側から吹き上げた風が塀に雪をこびりつかせていました。
【α77,Sonnar T* 135mm F1.8 ZA,1/1000,F2.8,iso200】
相川から外海府方面なら、冬場の波が3〜4mなんてのはザラです。
その意味では、今日の波も大したことはなかったように思いました。
しかし、今日も午前中を中心に佐渡汽船のカーフェリーは欠航が相次ぎました。
反対側の海は荒れていたんでしょうか…。
【α77,Sonnar T* 135mm F1.8 ZA,1/1250,F2.8,iso200】
達者(たっしゃ)です。
波打ち際まで、雪です。
【α77,Sonnar T* 135mm F1.8 ZA,1/1250,F2.8,iso200】
【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/1000,F2,iso100】
姫津(ひめづ)です。
【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/320,F2.8,iso100】
そして北狄(きたえびす)です。
外海府の海岸線、、、それぞれの集落に大小の漁港があり、屋根の白い民家が密集しています。
そして背景に迫る雪の大佐渡山地です。
【α77,70-400mm F4-5.6 G SSM,1/60,F5.6,iso200】
これから向かう先を望みます。
ところどころせり出す海岸段丘の巨大岸壁にはトンネルがあります。
そして、トンネルの隣には手掘りの旧隧道があります。
見慣れた景色ですが、改めて見るとすごい景色のような気がします。
【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/400,F2,iso100】
戸中(とちゅう)です。
戸中は海岸段丘の斜面にひしめき合うように民家が並んでいます。
旧道はその斜面に等高線のように続いていますが、今は大きな橋が民家の屋根をかすめるように架かっています。
その橋の真下には、可愛らしい雪だるまが3つならんでいました。
この小路を歩く人の頬が緩む姿が思い浮かびます。
【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/320,F2.8,iso100】
漁港の方へ車を回してみました。
漁船の向こう側には、その戸中大橋が見えます。
ちなみに、この漁港の岸壁でウミウそっくりのペンギンを見つけました。。。
【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/320,F2.8,iso100】
そして
平根崎(ひらねざき)も雪です。
【α99,Sonnar T* 135mm F1.8 ZA,1/125,F2,iso100】
そして
長い長いトンネルを抜け、
南片辺(みなみかたべ)です。
雪が落ち着いてきたということもあって、雪かきをする人の姿がありました。
【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/320,F2.8,iso100】
そして
北片辺(きたかたべ)の藻浦崎です。
また雪が降ってきました。
写真左手の岩の後方 --- 山と山の間のくぼみ --- あたりには、天気が良ければ
金北山(1,173m)が見えます。
【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/640,F2,iso100】
船小屋が続く北片辺の海岸線です。
昼夜を問わず、雪景色に映える場所です。
【α99,Sonnar T* 135mm F1.8 ZA,1/320,F2,iso100】
集落の中を縫うように小路が走っています。
その地域に住んでいないとなかなかわからない小路です。
いつかこういう小路をひとつひとつ歩いてみたいものです。
【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/320,F2.8,iso100】
そして
「影の神」も雪です。
元旦の朝、金北山の影が映ると云われる巨岩です。
てっぺんにはウサギが住んでいるという、月のような一面も持ち合わせた岩です。
【α77,70-400mm F4-5.6 G SSM,1/50,F5.6,iso200】
入川(にゅうがわ)です。
正面の丘の上にはアンテナが並んでいますが、左端に見えるのが
入崎灯台です。
【α77,70-400mm F4-5.6 G SSM,1/50,F5.6,iso200】
その入崎灯台から、今来た方面を振り返ります。
海岸線に続く高千(たかち)の集落。
写真中央やや右に見えるのは「影の神」、そして中央やや左に見える鉄筋の建物が高千小学校です。
【α77,70-400mm F4-5.6 G SSM,1/50,F5.6,iso200】
こちらもかつての旧道は一番手前に見える民家のすぐ側を走っています。
いまでこそ、海岸沿いの2車線道路を快適に走っていますが、それまでは大型車すれ違い不可能な旧道をバスなんかも走っていたんですね。
その時代のことを知りませんが、たまに旧道を走ってみたりすると「よくもまぁ…」といった面持ちになります。
【α99,Sonnar T* 135mm F1.8 ZA,1/500,F2.8,iso200】
そして
石名(いしな)の海岸線までやってきました。
海端の護岸沿いの小道を走ります。
【α99,Sonnar T* 135mm F1.8 ZA,1/1000,F2.8,iso200】
振り向けば日本海です。
こちらも今走ってきた方面です。
写真左手に見える民家のあたりは、
小野見(おのみ)の集落です。
【α99,Sonnar T* 135mm F1.8 ZA,1/1000,F3.2,iso200】
ここも海岸線と行き来をする小道は軽自動車1台分の幅です。
うっかりしていると見落としてしまいます。
【α99,Sonnar T* 135mm F1.8 ZA,1/1000,F2,iso100】
冬場はお休み中のはざ木が並んでいます。
さらに北上します。
【α77,70-400mm F4-5.6 G SSM,1/50,F5.6,iso400】
大倉までやってきました。
正面に見えるのは大倉トンネルです。
平成3年に開通したばかりの新しいトンネルです。
かつては「大倉走り」と呼ばれる海岸線の難所だった場所です。
海岸線には今も
旧トンネルが残っています。
【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/200,F2.8,iso100】
トンネルを抜けると
矢柄(やがら)です。
沖合にある
三島と
大島を望みます。
【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/200,F2.8,iso100】
振り向けば --- 振り向かなくてもですが --- 日本海です。
海岸段丘下のわずかな平野に民家がひしめきあっています。
【α77,70-400mm F4-5.6 G SSM,1/40,F5.6,iso400】
海岸線の難所である「大倉走り」、そして山越えの難所であった禿の高に挟まれた矢柄の集落です。
それでも、海があり、山があり、そして川もあります。
【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,500,F2,iso200】
矢柄から禿の高トンネルを抜けると、
関(せき)です。
名峰・知行山(385m)が聳えます。
その手前には威風堂々・
海府荘です。
【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/125,F2.8,iso100】
外海府随一の豪雪地帯・関です。
…が、今日はとりたてて豪雪地帯といったイメージはありませんでした。
【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/250,F2,iso200】
民家の背後に見えるのが旧道です。
こちらも、海岸線の立派な2車線道路ができたのは平成に入ってからと思います。
幼い頃、関に来るのは年に1度あるか無いかでした。
記憶はすべて旧道です。
【α99,70-400mm F4-5.6 G SSM,1/320,F4,iso1600】
いよいよ最果ての地が迫ってきました。
関のはずれの小さな漁港から望む跳坂の風景です。
この風景はいまだ見慣れません。
よくあんな場所に道を作ったと思います。
岩谷口(いわやぐち)以北の3集落(真更川(まさらがわ)、北鵜島(きたうしま)、願(ねがい))はかつては旧相川町に属していたそうです。
しかし、交通の便の不便さから旧両津市へ編入されたんだそうです。
同じ島内でありながら、その3集落の移動手段は鷲崎からの定期船によっていたそうです。
「佐渡一周線」として陸路が開通したのは昭和45年のことです。
【α99,70-400mm F4-5.6 G SSM,1/80,F4.5,iso800】
そして跳坂トンネル前からの風景です。
【α99,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,1/125,F5.6,iso800】
押し寄せては白く砕け散る波。
ゴォーっと響く波風の音。
背後に迫る知行山と海馿の峰(とどのみね)(473m)は、まるでこの風景のためにあるんじゃないかと思えてしまうほどです。
【α99,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,1/125,F5.6,iso800】
また沖合から雪がやってきました。
時刻は16時30分です。
相川市街地からこの場所へ来るまで5時間を費やしてしまいました。
本当は真更川、北鵜島、そして願まで足を延ばすつもりだったんですが、今日はここでUターンです。
冬の外海府海岸の物悲しくも壮大な風景を存分に味わうことができた1日でした。
景勝地としては、夏の青い海と青い空がクローズアップされる名勝佐渡海府海岸ですが、生活や暮らしぶりを垣間見る場面は冬の風景に凝縮されている気がします。
ここには主観が多分に含まれていますが、厳しい佐渡の冬の風景とともに、そんな一面をも感じさせていただきました。
ちなみに、この雪は今夜あたりがピークとなるようです。
今朝に比べたら小康状態にも見えますが、明日の朝にはまたドッサリと積もっていないとも限りません。
今日の海府道は軒並みノロノロ運転が続いていましたが、明日までは寒さが続きそうな予報です。
引き続き、車の運転や階段・坂道の移動、屋根や木々からの落雪にはご注意くださいますようお願いいたします。
【ご注意】
私が戸中の岸壁で見たのは「ウミウそっくりのペンギン」ではなく「ペンギンそっくりのウミウ」である可能性が極めて濃厚です。
もし、ただのウミウであった場合は、紛らわしい表現となってしまったことをお詫びいたします。
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