2016/02



4年ぶりの「2月29日」ですね。
ちょっと振り返ってみたら、4年前の今日は真野湾でとてもキレイな夕陽を見ていたらしいです。
国府川の河口から、二見半島に落ちる夕陽を見ていたようです。
「今度は沖合の双股岩の間に夕陽が落ちる姿を見よう」と、同じ場所で出会った方と、そんな会話をしていたようです。
この時のことはよく覚えています。

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【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/80,F2.8,iso6400】

4年後の今日は、冬に逆戻りしたような寒い1日でした。
夕方から雨は雪に変わり、外灯の周りをチラチラと音もなく落ちる雪はとてもキレイでした。
昨日が穏やかで暖かだったんですが、これが三寒四温というやつでしょうか。

夕陽が見えそうな日を狙って、あの日以来の再会を願って、真野湾へ走ってみようと思います。



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大正9年に建てられたという、旧・宿根木小学校です。
現在は佐渡國小木民俗博物館の一部、という位置づけとなっているようです。
小木市街地から宿根木方面へ向かうと、宿根木集落の手前の山側に見えます。
いつも通る場所ですが、中へ入ってみたのはこれが初めてでした。

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/125,F2,iso200】

きしむ廊下。
時おり風に揺れるガラス窓。

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/30,F2,iso200】

木製の表札。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,1/50,F4,iso400】

校舎の内部は民族資料の展示で埋め尽くされていますが、この「3年生」の教室だけは、当時の姿のまま残されています。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,1/50,F4,iso400】

机、イス、黒板、床、教材の定規…。
すべてが木製の品です。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,1/200,F4,iso400】

陽の射し込む窓際の列です。

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/200,F2.8,iso200】

「3年生ってこんなに小さいんだっけ??」と…。
「昔は今より体格も小さかったんじゃないの??」…と。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,1/200,F4,iso200】

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/500,F2,iso200】

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,1/80,F5.6,iso400】

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,1/80,F5.6,iso400】

どのくらいの数の子供たちが、この教室で学びを受けたんでしょう。
子供たちと同じ数の記憶や思い出が、この校舎、教室、そして机・イスのひとつひとつに残されているはずです。
教室後部には、当時の写真が何点か展示してありました。
どの写真にも、のびやかで楽しそうにしている子供たちの姿がありました。

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/800,F2,iso200】

そんな写真の数々に見入り、そんな写真の当時に思いを馳せていると、ふっと現実に戻った時に何ともいえない寂しさを感じます。
同時に、胸やお腹の奥あたりにキュッとなるようなこの感情は何なんでしょうか…。

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/30,F2,iso200】

今の学校(校舎)ってどこも立派なんですよね。
冷暖房が完備で、清潔感に溢れ、機能性豊かで…。
校舎に限らずですが、今って、私の頃から比べても、比べものにならないくらい便利な世の中で、それが“普通”になっています。
そんな時代の進化 --- この当時は高度経済成長期とでも言うんでしょうか --- によって、時代から必要とされなくなったものが、たくさんあると思います。
もちろん、得たものはとてつもなく大きいと思うんですが、失われたものも数えきれないくらいあると思います。

今は何でもスピードと効率性、そして自動化が図られ、人の手を要しなくなっています。
そんな時代だからこそ、すべてに人の手のぬくもりを感じることのできる、こういった古い校舎に哀愁や懐かしさ、そして安らぎを感じるんでしょう。
得たものと同じだけ、失われたものがあるハズです。
同じ秤にかけることはできないですが、どちらが大事だったんでしょう…。

初めて入った教室です。
私もこんな教室で授業を受けたことなんてありません。
「懐かしい…」なんて思うのはおかしなことかもしれませんが、なぜ「懐かしい」と感じてしまったのか。
そこに、失われてしまったものの大事さがあるんじゃないかな…。
そんなことをふと思っていました。

この日、ここへ来てみようと思ったのは、いつもの佐渡旅人★なぐもさんの「佐渡旅」を見てのことです。
ここにはこの教室だけではなく、約3万点にもおよぶ民俗資料が展示されています。
「佐渡旅」さんにも、「90分以上は時間をとって訪れたい」とあります。
私はそんなつもりは全然なかったんですが、気が付いたら2時間経っていたという…。
民俗資料もさることながら、その展示のための木箱や陳列棚の手の込みようも必見かと思います。
人の手によって丁寧に時間と工夫を凝らした様が見て取れます。
「地域性」とかあるのかわかりませんけど、ここには、小木の方がじっくりと時間をかけて丁寧に仕事をする姿も詰まっていると思います。
是非、ここへ来ようと思われる方は、最低90分以上のお時間をご用意のうえ、お越しいただけたらと思います。



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午前中は青空も覗き、そこそこ穏やかでした。
…が、それも夕方には一変、強風が吹き付け、横殴りの雨が走り抜けました。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,15,F2.8,iso12800】

夜の真野湾沿いを走っていました。
気がつけば雨は上がり、星が瞬いていました。
相変わらず風は強かったので、さすがに相川方面の海へ向かうことは躊躇しました。
いつものサワネマリーナです。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,15,F2.8,iso12800】

今日もオリオン座を見上げていました。
右手前に1艘のボートがうつぶせになっていますが、そのほぼ真上にオリオン座が見えます。
雲はどんどん流れ、15秒の露光中に何度もオリオン座を横切っていました。
何度目かの挑戦で、ようやく無傷のオリオン座です。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,30,F4,iso6400】

振り向けば真野湾、そしていつもの桟橋です。
西からの強風にあおられ、いつもは静かな真野湾奥の入り江にも波が立っていました。
星空でありながら、時折稲光がしていました。

間もなく3月を迎え、徐々にオリオン座の見える時間帯が早まってきています。
あと2ヶ月もしたら見られなくなるかと思うと、僅かな星空が貴重な瞬間になっていくようです。



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気難しい空模様の1日でした。
吹雪いたかと思えば青空が覗き、一面雲に覆われたかと思えば星空が覗きました。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,10,F2.8,iso12800】

相川の海岸線は、強い風が吹いていました。
まぁ、冬であることを考えれば、日常的でもありますが…。
そんな“荒夜”に、久しぶりに千畳敷へと足を運んでみました。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,10,F2.8,iso12800】

沖合の防波堤の向こう側に、千畳敷と呼ばれる岩石島があります。
そこへ向かうには、2本の「観月橋」を渡る必要があります。
左側が「第2観月橋」、そして右に見えるのが「第1観月橋」です。
橋の向こう側、そして防波堤の向こう側はずいぶんと波立っていたようです。
たまに防波堤の方から、波がぶつかる「ボンッ!」という音が響いてきました。
タイミングよく、第2観月橋の真上にオリオン座が位置していました。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,15,F2.8,iso12800】

同じ場所から見上げると、石灯篭が見えます。
春日崎の石灯篭と同じ役割を果たしていたんじゃないかと思います。
この2つの石灯篭に挟まれているのが、相川湾です。
オリオン座が右側に移動しました。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,15,F2.8,iso12800】

前述の第2観月橋の袂から沖合を望みます。
写真のほぼ中央に映っているのは、一里島の灯標です。
2本の橋は昭和初期に建設されたものだそうで、何度かの修復を経ているんでしょうけれど、ずいぶんと痛んでいます。
小中学生くらいの頃には、よくここから海へ飛び込んでいました。
波の荒い日に、波が引いた瞬間を狙ってこの遊歩道をダッシュしたことも数えきれないほどあります。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,10,F2.8,iso12800】

橋の袂から岩場をすり抜けると、そこには弁天崎があります。
磯部に佇む鳥居といえば大洗海岸の神磯鳥居が有名ですが、佐度にもそんな場所があるんです。
…なんて思っていたら、鳥居が壊れてしまっていました。
昔はこの鳥居の奥に小さなお社があった気がしたんですが…。
鳥居には「天保四年」の文字が見えます。
縁起でもないですが、晒し首台のようになってしまっています…。
鳥居越しのオリオン座を撮りたかったんですが、再び雲が覆ってきました。
“三ツ星”だけが辛うじて見えます。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,10,F2.8,iso5000】

相川湾内の方角を望みます。
写真中央には、大間港のローダー橋脚群が見えます。
いちばん左側に灯っている外灯のあたりが春日崎です。

…と、そうこうしているうちに大粒の雨が落ちてきました。
そしてさらに、雪へと変わっていきました。
次の雲の切れ間を待つこともできず、いそいそと退散です。
次の月夜の晩には、遊歩道を渡って千畳敷に上陸してみたいと思います。

もちろん、海が荒れていなければの話ですが…。



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今日になりたての頃の空です。

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【α99,Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM,1/4,F2.8,iso6400】

キーンと冷えた空気。
妖しく美しい月の空。
今日が冷たく空気の澄んだ写真日和だったのは、この頃からすでに約束されていたようでした。

ところで、数日前にこんなところこんなところで「トゥデイまつり」が開催されていたようです。
年下から散々冷やかされ、馬鹿にされていたようですが。。。
まぁ、慣れてますので。。。
次の祭りが開催されるのを楽しみにしましょう。。。



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既にα99で撮った写真のアップを再開しています。
センサー&ミラークリーニング、そしてマウント部のガタつきの点検に出していたα99が帰ってきました。

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【α99,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,1/13,F2.8,iso800】

すっかり変わり果てた姿で帰ってきました…。
と、まぁ、お分かりのとおり、これは交換部品です。
結局のところ、マウント部のガタつきは部品の交換を要してしまいました。

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【α99,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,1/13,F2.8,iso800】

今回交換となったのは、こちらのミラーボックスサブユニットと、、、

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【α99,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,1/20,F2.8,iso800】

こちらのメインフレームです。
この2点を組み合わせると、冒頭の写真のようになります。
カタログなんかでは、ボディの堅牢さを紹介するページによく出てくる部品たちですね。
双方とも症状は「割れ」とのことです。
ネジ穴周辺部に亀裂や割れがあり、ネジが利かなくなったことによりガタつきが発生したようです。
まぁ、普通の用途に比べたら劣悪極まりない環境にばかり連れ出していますから…。

思ったより高い修理代となってしまいましたが、これだけゴッソリ取り換えたことを考えると、安く済んでよかったとも思っています。
今回は、お店に出した2日後には見積もり結果が出て、その3日後には修理が完了して帰ってきました。
いつも迅速な対応をしてくださって、とても感謝しています。
センサーもミラーもピッカピカになっています。

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【α99,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,1/20,F2.8,ido800】

一方、こちらは昨秋故障してしまった望遠レンズ(70400G)です。
修理するとなると、新品がほぼ1本買えてしまうほどの費用がかかるため、修理を断念しました。
見積もりに出した当初は、カメラに装着するとカメラの電源が落ちてしまうという症状に苛まれていました。
その後、レンズ内から無数の小さな銀のボールが「サーッ」と音を立てて出てきたんですが、原因はこのボールだったようです。
このボールが基盤と接触した結果、過電流が生じて電源を落としてしまっていたんだそうです。
見積もりから帰ってきた頃には、ボールもなくなり、装着すれば撮影することもできました。
しかし、このボールがレンズの内部にたくさんの傷をつけてしまい、また絞りリングにも異常をきたしていたということで、修理費用が非常に高額になってしまいました。
さらに、ワイド側ではAF作動するのですが、少しでもズームを効かせるとAFが作動しなくなってしまいました。
加えて、分解点検の際に埃などが混入したようで、なんとか撮影はできても黒い斑点だらけの画像が生成されるようになってしまい、残念ながらスクラップになってしまいました。

既に新型が発売されていますが、簡単に手を出せるようなお値段ではありません。
さりとて、望遠レンズが不在のまま…というのは、とても撮影領域が狭くなってしまいます。

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【α99,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,1/8,F2.8,iso800】

そこで、苦肉の策ではありますが旧型の望遠レンズ(70300G)を中古で入手しました。
中古ですが動作は良好ですし、価格は定価の約1/3です。
さすがに70400Gと比較してやるとこのレンズが可哀想ですが、ダテに“G”の称号を背負っているわけではありません。
既にこのレンズで撮った写真もアップしていますが、カチッとした絵を吐き出してくれますし、何より便利に思ったのは“小型軽量”ということです。
70400Gの半分の重さです。(760g)
持ち出すことや、岩場や滝へ向かう際に帯同させることに躊躇することはなくなりました。
テレ側が100mm短くなったとはいえ、こちらはα77に装着しておけばフルサイズ換算で450mmになるので、問題はさほどなさそうです。

という訳で、すでにお財布はスッカラカンです…。
過酷な条件云々は言い訳で、いちばんの問題は私のガサツさなんだと思います。
向こう1〜2年くらいはボディもレンズも買い足すなどできなさそうですので、今更ながら、も少し愛情を持って丁寧に接していこうと思います。
今後とも“+αの面々”ともども、よろしくお願いいたします。



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ふたたび月の夜に海へと向かいました。

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【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,0.6,F2,iso200】

先日よりも大きくてまん丸な月でした。
ただ、先日のような雲の切れ間はなく、空一面がうっすらと白んでいるような夜でした。

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【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,8,F2.8,iso500】

やって来たのは豊田の漁港です。
9月の雨上がりの景色が目に焼きついていました。
この日イメージしていたのも、手前の港湾に月明かりが揺らぎ、空には雲が流れて、、、そんな景色でした。
まるで違う景色がありましたが、これはこれで良かったのかも知れません。

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【α99,Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM,30,F5,iso400】

波ひとつなく、風もなく、静かな月夜でした。

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【α99,70-300mm F4.5-5.6 G SSM,30,F5.6,iso400】

湾内に伸びる外灯の明かりと、ボートを映した水面が鏡のように美しかったです。
深く、黒く、冷たく、青く・・・。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,10,F8,iso2500】

・・・というわけで、ボートが並ぶところに渡ってみました。
この景色こそ、背景に雲か星か何かが欲しいですね・・・。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,15,F8,iso2500】

ただ、場所を少し移動すると、背後には月明かりに大佐渡の山々が浮かんでいます。
違う時間、違う天気、違う空模様を選んで来たら、色々な絵が撮れそうな場所です。

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【α7S,LA-EA4,Vario Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM,10,F5.0,iso2500】

1枚上の写真を最後に「そろそろ帰ろう」とカメラ一式を片付けたハズだったんですが、ものの5分後、別の場所に立っていました。
真野湾に突き出した防波堤の上に立ってみました。
前々から、釣りをする方の姿がたくさん見られた防波堤だったので、気になってはいたんですが・・・。
こちらは背景の外灯の明かりが強すぎたようで、思ったような絵にはなりませんでした。。。

ちなみに、この時間 --- 23時30分頃 --- 月は正面奥に見える丘の真上に位置していました。
冒頭の港湾内に月明かりが落ちるのは、もっと夜明けに近い時間なのかも知れません。
・・・が、この日はこの日で、冷たい鏡のような青く黒い水面が似合いだったようです。
「本当に帰ろう」と車に乗り込んだとき、フロントガラスはうっすらとシャーベットがかっていました。



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例年になく春の訪れの早い佐渡島です。
まぁ、これは佐渡に限ったことではないんでしょうけれど…。

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/200,F2,iso100】

羽茂の“一宮”です。
先日の記事にもチラッと書きましたが、桜が開花したと聞いて見にきてみました。
何でも、佐渡で毎年いちばん最初に咲く桜なんだそうです。
でもやっぱり、例年に比べたら一か月も早いんだそうです。

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/80,F2,iso100】

「桜??」
「ホントに桜か??」
「桜だよな」
「やっぱり桜だ…」

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/200,F2,iso100】

まだ二分咲き、三分咲き程度なんでしょうけれど、確かに咲いていました桜の花です。
大きく膨らんだ蕾がたくさんついていたので、ちょっと暖かな日であれば一気に開花してしまうんじゃないでしょうか。
「早まるな」
この日も耳打ちしてきましたけど。。。

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【α99,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,1/80,F2.8,iso100】

既に呆けている感じのフキノトウです。
一宮から羽茂川を挟んだ法面にたくさん並んでいました。
フキノトウをはじめ、春の山菜も例年になく早いようです。
そう耳にして、これまでもお休みの日を選んで探してきましたが、何気にこの春最初に見つけたフキノトウでした。

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【α99,Vario Sonnar T*16-35mm F2.8 ZA SSM II,1/80,F11,iso100】

先ほど桜を撮っているときにあってほしかった青空です。
この日は秋の空を思わせるくらい、次々と表情を変える空がいました。
今週は、週の半ばに気温の低い日が続きそうで、また冬型に逆戻りしそうです。
…これも三寒四温ということなんでしょう。
2月もあっという間に終盤です。


 
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先々週あたりのとある寒い日です。

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【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/30,F2,iso2500】

廃校となった校舎の一角に佇む机とイス…。

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【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/50,F2,iso2500】

懐かしさと温もりに溢れたきしむ階段…。

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【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/50,F2,iso2500】

今は子どもの声も聞こえない階段脇の廊下…。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso800】

…と、そこに唐突にイカの肝です。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso800】

湯気の立ち込める給食室。
そして絶えず聞こえてくる包丁の音と笑い声。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso800】

ここは岩首談議所です。
廃校となった校舎 --- 旧・岩首小学校 --- を地域の交流拠点として活用している体験交流館です。
この日は岩首のおかあさん方が、地域の郷土料理を作ってくれるということで、図々しくお邪魔をさせていただきました。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso800】

ザクザクザクザク…。
材料を刻む包丁の音が心地よく響きます。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso250】

クツクツクツ…。
窓際のコンロにかけられた鍋から湯気が立ち上ります。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso1250】

ザクザクザクザク…。
ザクザクザクザク…。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso1250】

細かく刻まれたネギ。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso1250】

このまま食べてしまいたいようなイカワタ。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso1250】

そしてイカゲソ。
どれも地元で採れた食材です。
どれも“新鮮”という表情をしています。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso1250】

先ほどまで鍋の中にいたのはぬか漬けイワシです。
ホロホロと身をほぐしながら、小骨を丁寧に取り除いていきます。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/125,F2,iso1250】

小骨取りの担当は、岩首地区で地域おこし協力隊員として活躍している 新田 聡子 さんです。
この手作業もお手の物のようです。
この2月をもって隊員としての任期は終了となるそうですが、引き続き佐渡市民として岩首にお住まいになるんだそうです。
嬉しいことです。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/200,F2,iso1250】

さらに大根と人参が細かく刻まれました。
瑞々しさという香りが立ち上っているようです。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/200,F2,iso1250】

味付けには、この米ぬかとお砂糖が少々だそうです。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso500】

ひととおりの下ごしらえが調い、今度はコンロに向かいます。
後ろから見ていると母娘のようです。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/250,F2,iso500】

この日作っていただいたお料理は「ぬか漬けイワシのいぜい」と「イカワタのいぜい」です。
“いぜい”のことを私は“いじぇ”と読んでしまったわけです。
私見ですが、佐渡の郷土料理というようなものの名前を見ると、炒りものや炒めものの類に、この“いぜい”という呼称がくっついていることが多いようです。
語源については「炒りぜい」「煎り菜(いりぜい)」というようなものではないか?? とのことです。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/250,F2,iso250】

こちらが「イカワタのいぜい」です。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/320,F2,iso250】

大根、人参、イカワタ、イカゲソが投入されました。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/320,F2,iso250】

こちらは「ぬか漬けイワシのいぜい」です。
先ほど小骨を取り除いたイワシが大根、ネギとともに火にかけられています。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/200,F2,iso250】

「お味はいかがですか??」
↑コレすなわち「一口ください」という意味合いです。。。
おかあさん、味見をさせてくださいました。。。

「こういう味なんですね〜」
なんとなく、味の輪郭が見えた感じがしました。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/250,F2,iso250】

そして米ぬかが投入されます。
あとはこれをコトコトと煮詰めていきます。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/100,F2,iso250】

「今はコンクリートの漁港だけど、昔はあそこに番屋もあった」んだそうです。
「イワシがたくさん採れて、それをぬか漬けにして保存食にした」んだそうです。
「今もこうやってよく“いぜい”を作るんですか??」とお聞きしてみたんですが「いや〜…作らないなぁ(笑)」と…。

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【α7S,LA-EA4,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/250,F2,iso640】

鍋がコトコトと音を立てている合間に、イカの胴体がイカ刺しへと姿を変えていきます。
先ほどまではザクザクという音が響いていましたが、今度は音もなくスーッと包丁を滑らせていきます。
イカは甲(骨)と目玉といった食べられない部分以外、すべて無駄なくいただきます。

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【α99,Sonnar T* 135mm F1.8 ZA,1/60,F2.8,iso100】

なので「イカワタのいぜい」を食べるときは、必ずこうしてイカ刺しがセットになるそうです。
いよいよ完成です。

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【α99,Sonnar T* 135mm F1.8 ZA,1/50,F2.8,iso100】

そしてこちらは「ぬか漬けイワシのいぜい」です。
当初の私の勝手な想像に反し、両方ともほんのり甘めの味付けです。
「きっと昔は砂糖は使わなかったと思います。高価なものでしたから…」と。

「イカワタが濃厚だから、きっと(あっさりした)大根と合わせたんだと思います」
「米ぬかはビタミンが豊富だから。きっと昔の人はそんなことまで考えてはいなかったと思いますけど、今思うと、良くできていると思います」と。
「全然立派なお料理じゃないから、本当は作りたくなかったんです(笑)」と。。。
おかあさま方、柔らかいほほ笑みを交えながら教えてくださいました。


【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/80,F2.8,iso800】

出来たての「いぜい二品」と「イカ刺し」。
そして「ごはん」「味噌汁」「きんぴらごぼう」「あさつきとわかめの和え物」です。
「全然立派な料理じゃない」だなんて、、、こんな豪勢なお料理がありましょうか。
ただでさえ美味しい佐渡の食材です。
海のものも山のものも、それらが先人の知恵と、それらを継承してきたおかあさん方の手によってとびきり豪勢なお昼になりました。
その季節にあるもので出来るものを作れば、どこよりも豪勢で美味しいものができる。
これが佐渡の魅力だと思います。

「昇竜棚田」に代表されるように、棚田米としても有名な岩首です。
そのままでも美味しい岩首のごはんですが、さらに進みました。
遠慮なく、ごはんは山盛り3杯もおかわりをさせていただきました。
「岩首のお米は献上米になったこともあるの。そう、昔からお米は美味しいの」
先ほどまでずっと控え目だったおかあさん方ですが、ここは控え目な中にもしっかりとした自負とともにお話ししてくださいました。

この日は山間部では大雪、平野部では霙まじりの雨が降る日でした。
相変わらず、窓の外では雨どいを溢れた雨がバチャバチャと音を立てて地面を打っていました。
そんな中、こんなご馳走と、こんな温もり空間をご用意いただいたおかあさん方と新田さんには感謝を申し上げます。
おまけに、食べきれなかった「いぜい」を持たせていただいて…。
その日中にすべて美味しくいただかせていただきました。
ごちそうさまでした。



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佐和田方面から県道31号線(所謂「本線」)を相川方面へと走ると、紅葉橋のあたりから左前方に赤い鳥居が見えます。

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/160,F2,iso100】

相川⇔佐和田間を通勤ルートとしている方であれば、毎日無意識にでも視界に入っている神社かと思います。

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【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/80,F2.8,iso100】

かくいう私も相川に住む人間ですから、基本的にほぼ毎日といってよいほど目にしている鳥居です。
記憶は定かではありませんが、ずっと前に1度だけ立ち寄ったことがあるような気がしています。

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/40,F2,iso200】

一方、記憶にはない、この趣のある石段です。
幅も広くなく、石段も不揃いであったり傾いたものがあったりと、かなり年季の入った感じです。

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/30,F2,iso200】

鳥居をくぐるとすぐ左手には、こんなものが見えます。
佐渡の方には馴染みだと思います。
はざ木なんかを格納するための長木小屋です。

神社を囲うように田んぼが並んでいる場所です。
しかし、そのほとんどが耕作放棄地となってしまっています。
出番も役割も無くしてしまった長木小屋かと思うと一抹の寂しさを感じてしまいます。
ひょっとしたら、お社の冬囲い用の資材なんかを格納するためなのかも知れませんが…。

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/40,F2,iso100】

石段を進みます。

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【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/80,F2.8,iso100】

石段の上に鎮座するお社です。
大きくはありませんが、厳かな佇まいを見せてくれます。

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【α7S,Zeiss Loxia Biogon T* 2/35,1/80,F2.8,iso100】

太平洋戦争終結直後に佐渡で起こった実話をもとに描いた映画「飛べ!ダコタ」でも印象的なシーンに多数挿入されていた場所です。
新年早々、TeNYテレビ新潟でも放映されたり、佐渡旅人★なぐもさんの「佐渡旅」でも紹介されていたので、私も立ち寄ってみました。
「いつでも行ける」なんて思っていると、なかなか足を運ぶことが無いものです…。

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/60,F2,iso400】

色々な映画やドラマのロケ地を巡って歩いていますが、映像で観るのと、実際に見るのでは印象もずいぶん違います。

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/100,F2,iso100】

映像で見た印象では、もっと境内が広く感じたり、階段が長く感じたりしていました。
もっとも、ロケ現場も高千方面のどこかの神社と思っていたんですが…。

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/60,F2,iso400】

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【α99,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/60,F2,iso400】

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【α99,70-300mm F4.5-5.6 G SSM,1/60,F5.6,iso200】

正式名称は「春日若宮神社」です。
天徳3年(959年)創立という古い歴史を持つ神社なんだそうです。
冬場、周辺が真っ白な雪に覆われると、ひときわこの鳥居が目立って見えます。
割と交通量の多い県道のすぐ脇ではありますが、石段を上っていくと、厳かな雰囲気が静けさをたたえているようです。
県道脇の退避場に車を停め、こんな轍の道を歩いて進むのが、良いです。



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