202001
Friday
昨夜の予報どおり、雪になりました。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,30,F2.8,iso1600]
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,30,F2.8,iso800]
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,4,F2.8,iso12800]
[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,2,F2,iso1600]
[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,2,F2,iso5000]
[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,30,F11,iso6400]
[α7iii,FE 16-35mm F2.8 GM,5、F2.8,iso12800]
雪が降っていそうなら、加茂湖(Kamoko Lake)へ行こうと決めていました。
最初は霙に近いような雪が思い切り向かい風に煽られて、顔をバチバチと叩きました。
そうかと思ったら、次の瞬間に雪は止み、星空が顔を覗かせたりしました。
寒空に、雲が裂けて月明かりが顔を出し、その月明かりの及ばないところではオリオン座が瞬いていました。
波立つ加茂湖の上を伝ってくるのは、磯の香りと「加茂湖ホタル」。そして、湊町の街の灯りでした。
明日の予報はどんななのか…。
観る前にきっと寝てるんだと思います。
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202001
Thursday
朝から時化模様の1日でした。
朝からバシャバシャと雨に、「これが寒けりゃ雪なんだろうな…」と呟いていました。
[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,30,F8,iso2000]
夕方過ぎの豊田漁港(Toyotagyokō Fishing port)です。
加茂湖(Kamoko Lake)にでも行ってみようと思っていたんですが、気づいたら正反対の方向に来ていました。
明日は、加茂湖を見に行ってみたいなと思います。
雪の舞う夜であることを願います。
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202001
Wednesday
昨日の記事からの続きとなります。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/800,F8,iso200]
[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/8000,F2,iso100]
西側には「大野亀(Ōnogame)」を望みます。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/400,F8,iso200]
SADO二ツ亀ビューホテルから階段を下ります。
海がキレイなことキレイなこと…。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/400,F8,iso200]
海岸段丘の途中にある二ツ亀キャンプ場からの眺望です。
海が青いこと青いこと…。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/800,F8,iso200]
なんとも壮大な案内標識です。
いずれも直線距離なんでしょうけれど、それを考えるとウラジオストクあたりもそう遠くない気がします。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/800,F8,iso200]
もう1度、二ツ亀を見下ろします。
そう、この場所までは来るんです。
…たまに、ですけど。
ここから海岸線まではもう少し階段を下る必要があります。
ここでいつも考えてしまうことは「行きはよいよい、帰りは…」ということです。
海岸線は二ツ亀海水浴場となっており、「日本の快水浴場100選」に選定され、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で2つ星を獲得しています。
ここで心行くまで泳ぎ疲れ、この階段を上るなんてことは考えたくもありませんが…。
とにかく、この日は意を決して海岸線まで降りてみることにしました。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/800,F8,iso200]
そして海岸線に降り立ちました。
案の定、往路は何てことありません。
[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/8000,F2,iso100]
彼方には大野亀です。
[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/8000,F2,iso100]
降り立った海岸線はさながら月面のように荒涼としています。
(なんて適当なことを言って、だいいち、月面に降り立ったことなんてありませんけど…)
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/400,F8,iso200]
ここまで来たのは本当に久しぶりです。
私の確かな記憶では、2010年2月以来です。
ほぼ10年ぶりです。
せっかく干潮気味なので、二ツ亀方面へと足を延ばしてみます。
私の先に足跡をつけた方が約1名いらっしゃったようです。
この靴跡は、今ほど降りて来た階段の足元まで続き、そこに2足の靴がきちっと並べて置かれていました。
色々なことが頭の中を過りましたが、靴の置かれた状況等に鑑み、これ以上このことについては考えないこととしました。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/1000,F14,iso200]
[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso100]
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/640,F5.6,iso200]
あと一息で二ツ亀へ渡りきることができるというところで、波に遮られてしまいました。
幅は5m程度ではありますが、渡るにはとてつもなくハードルの高い5mでした。
まぁ、靴を脱いでズボンを捲れば渡れないこともないんでしょうけれど、とても寒かったということが1つ。
そして、渡ったは良いけどそのうちに満潮になって戻れなくなる心配がある…ということが1つでした。
そもそも渡ろうとも思いませんでしたし、この状態は上から眺めた時点で分かりきっていたことでした。
分かっていながら、間近まで行って確かめないと気が済まないというのは持って生まれた性分です。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/500,F14,iso200]
[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/8000,F2,iso50]
さて、満足して帰途に就きます。
昨日の記事にも書きましたが、こちら二ツ亀の奥にある亀にはどうしても見てみたい場所があります。
「なべつる岩」というものですが、シーカヤックなんかで海上からは簡単に見ることができるようなんですが、未だ見たことがありません。
かつて、この日と同じ道を辿り、二ツ亀を歩いて乗り越えようとしたことがあったんですが、あまりに岩が脆くて途中で断念したことがあります。
この岩については、下から眺めるだけではなく、是非とも上から覗いたり渡ったりしてみたいもんですから、
SUPを導入して、手前の亀と奥の亀の中間付近の臀部にでも乗りつけられたらなと思っています。
ただ、私については海に落ちようがどうしようと構わないのですが、カメラを水没させるのは遠慮したいなというのがありまして、
とりあえず早い時期にSUPを導入し、波の上を目をつぶっても立っていられるくらいの訓練はしなければなと思っているところです。
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202001
Tuesday
強風が吹き荒れる現在の佐渡島です。
写真は数日前の冬晴れの日のものです。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/800,F5.6,iso100]
お久しぶりにここに立ちました。
旧・内海府小学校です。
「さっちゃん桜」は冬でも独特の存在感を放っていました。
[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/3200,F2,iso100]
蕾は当然のようにまだまだ小さなものです。
以前から「2年に1回しか満開にならない」なんてお話を聞いていましたが、今年については特に心配な気がしています。
[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/4000,F2,iso125]
"バックネット裏"からの校庭の風景です。
こちらの学校のご出身で、願(Negai)に在住の美人さんが以前におっしゃっていた言葉を思い出しました。
「このグラウンドで野球をすると、ショートフライを捕るのが難しい」
この風景を見て、その言葉の意味が痛いほどよくわかりました。
[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/4000,F2,iso100]
さて、滅多にやって来ない場所に足を運んでみました。
佐渡の最北端に位置しています「藻浦(Moura)」です。
弾崎灯台(Hajikizakitōdai Lighthouse)方面から道沿いに走ってきました。
小さな集落の向こう側に見えつ隠れつしている巨岩が世に言う「二ツ亀(Futatsugame)」です。
正確には、二ツ亀の先端が佐渡の最北端ということになります。
[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/4000,F2,iso100]
青く冷たく美しい藻浦の海です。
この日は晴れてはいましたが、この場所はとても冷たくて強い風が吹いていました。
しかし、これくらい青く冷たく美しい風景を見ようと思ったら、午前中に限ります。
珍しく、朝早くから行動できたことが功を奏しました。(…と思っています)
[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/6400,F2,iso100]
海岸線に降り立ってみました。
海岸段丘の上には弾崎灯台が聳えています。
家並みとか、廃屋とか、灯台の麓方向へと続く遊歩道(?)の存在とか…。
ちょっと気になりますね。
夕方から夜にかけても来てみたい場所です。
[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/800,F5.6,iso100]
佐渡を代表する景勝地の1つでもある二ツ亀が間近に、こんな風に見えます。
左奥の日陰になっている岩が海岸線に近い方の亀。
中央から右側に続くなだらかな2つのコブが、沖合の亀です。
その沖合の亀の右奥にちょっぴり頭を覗かせている岩が見えますが、あそこが私が長らく行ってみたいと思い続けている場所です。
暖かくなったら、SUPを導入して向かいたいと思います。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/1600,F5.6,iso200]
青く冷たく美しい海岸線に立ってみました。
ホントに風が強かったですね。
そして、磯の香りが激しく漂っていました。
ここまで来たら、二ツ亀にも行ってみたいと思えるようになりました。
いつものように上から眺めるのでなくて、陸続きの部分を渡って歩いてみたいと考えました。
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202001
Monday
先日、雨の夜のこの場所をお伝えしたところですが、今日は日中の「京町通り」です。
[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/1600,F2.8,iso100]
改めまして京町通りへの導入部分となるのが、佐渡版画村美術館のレンガ塀の通りです。
正面に見える趣のある建物が世に言う時鐘楼(Jishōrō)です。
[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/2500,F2.8,iso200]
こちら京町通りです。
「下京町(Shimokyōmachi)」です。
佐渡金山に近い方から、上(Kami)、中(Naka)、下(Shimo)です。
[α7Sii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/200,F8,iso200]
下京町に立って中京町を望みます。
[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/200,F8,iso200]
中京町に立って上京町を望みます。
[α7Sii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/500,F8,iso200]
上の写真のいちばん奥に写っていたあたりです。
懐かしい丸いポストが見えます。
母の実家がこの付近にあり、幼少の頃は祖父母を訪ねてよく来た場所です。
時が過ぎて建物なんかは微妙に変わっていますが雰囲気は変わっていません。
昔はここに魚屋さんなんかもありました。
[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/400,F8,iso200]
上京町に立ってその先を望みます。
[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/400,F8,iso200]
写真の奥のただならぬ雰囲気を醸し出しているのは旧相川拘置支所です。
支所が建っているあたりは相川新五郎町(Shingorōmachi)です。
地区の名称からは「京町」の名が消え、かつての山師が住んでいたあたりに差し掛かります。
[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/500,F8,iso200]
上の写真を撮影している場所から回れ右をすると、海が広がって見えます。
これ、佐渡の特徴的な風景です。
私たちにとってみれば、日常の何気ない景色の背景にただ海が広がるばかりというものですが、
この「背景にただ海が広がる」ということがどれだけ心に安堵を与えているのかについては、
例えば佐渡から一歩外へ出た時に、「海が見えない」という物足りなさを感じるあたりに現れています。
事実、私なんかは2日も3日も海を見ないとおかしくなってしまいそうですから…。
[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/250,F8,iso200]
拘置支所の入り口付近に立って京町通りを見下ろします。
仲の良さそうなご夫婦が通りを下っていきました。
望遠レンズを構えていると、
「今日は何かあるんですかな??」
と、ご主人。
「いえいえ、日常の風景を撮ってるだけです」と答えると、
「あら?? 華さんじゃないの?? 華さんよね??」と奥様です。
母がいつもお世話になっているご夫婦でした。
ご主人におかれましては、顔一面を覆うようにマスクをしていらっしゃいましたのでまったく分かりませんでした。
佐渡は広いですが、人間関係はとても狭いですから往々にしてありがちな場面です。
[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/250,F8,iso200]
続いて、拘置支所内から若者が3名出てきました。
私が撮影をしているすぐ背後で、同じ景色を見ながら「雰囲気あるね〜」と唸っておられました。
こういうのを聞くと、素直に嬉しいですね。
実際、雰囲気あるんです。
[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/400,F8,iso200]
最後に、拘置支所前から通りの行く先を望みます。
かつての裁判所の官舎なんかが並ぶところです。
手前に写る電柱とその奥の石垣の間には小路があり、そこを下るとかつての官舎とかつての町営住宅があります。
石垣の上には復元された住宅群が並んでいます。
その並びの奥にあるのが、「そば処 與左エ門」さんです。
(googlemapの「そば処 與左エ門」の位置が現在正しくないようです)
もともと、親子で経営していたお店なんですが、パスタ類等については独立して「古民家空間 京町亭」へ移動しました。
現在の與左エ門さんはお蕎麦に特化しているとお聞きしています。
また日を改めてお邪魔してみたいなと思います。
ちなみに、この日は「文化財防火デー」でした。
京町通り周辺については、鉱山町として歴史的建造物が密集しており、その文化的景観について保存が進められています。
この日は朝から京町通りにおいて火災が発生したとの想定で、大掛かりな防火訓練が実施されました。
私については「119番通報」という大役を仰せつかったにも関わらず、集合時間に遅れてしまいたいへん申し訳ございませんでした。
防火訓練から、集会場での意見交換会などの日程を終えたところで、改めて京町を下から上まで眺めてみたところです。
午前中から青空が広がったにも関わらず、風はとても冷たくありました。
本日については、最低気温が0℃ということで朝の車のフロントガラスは凍りつき、周辺一帯が霜で覆われていました。
佐渡については、明日以降は最高気温も12℃程度まで上昇する予報ですが、関東甲信地方では大雪となっていますね。
一体、地球がどうなってしまったのかという思いです。
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202001
Sunday
晴天が3日間も続きました。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,30,F5.6,iso4000]
久し振りの北沢浮遊選鉱場(Kitazawa Fuyū Senkōba)です。
実際、言うほど久し振りではないのですが、これだけ近所にあると1週間や10日間くらい見ないとそれはもう「久しぶり」の領域です。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,30,F5.6,iso4000]
昨年から長きにわたって続いていたライトアップも終了しています。
遺跡全体がオレンジ色に照らされているのは、ここの駐車場にある照明によるものです。
1度、この照明がない状態で撮ってみたいものですが、かといって消灯できる訳ではありませんし、石でもぶち当てて壊す訳にもいきません…。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,30,F5.6,iso4000]
ちなみに、お気づきかとは思いますが1〜3枚目の写真には例外なくオリオン座が写っています。
もう少し季節や時間を考慮すると、選鉱場の全景の背後にオリオン座を位置することができます。
「だったら最初からその季節や時間の写真を撮れば良いじゃないか」と言われそうですが、そこはまぁ、あくまでも「たまたま」を目指したいと思います。
(実際にそんなことを言われたら血相を変えて「うっせぇわボケがぁ!!」とでも怒鳴るんでしょうけれど…)
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,30,F5.6,iso3200]
「雪の北沢浮遊選鉱場」を撮ったのが年末のことです。
あの頃には、例年どおり雪に覆われ、雪が舞い、そして時折星座が照らす北沢浮遊選鉱場を思い描いていたんですが…。
ホント、今年の冬は一体どうなるんでしょうか…。
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202001
Saturday
このところ、少し遅い天気予報の後追いのような記事ばかりでたいへん申し訳ないのですが…。
今日はとてもいいお天気でした。
昨日の記事の星空が、そのまま今日の晴天に繋がったような1日でした。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,30,F5.6,iso2000]
夕方頃は少し曇っていたような感じを受けましたが、夜になってまた空が開けてきました。
19時頃のサワネマリーナの桟橋です。
頭上には、昨日に引き続いてのオリオン座です。
少し霞みがかった空が、ソフトフィルターのような効果をもたらしてくれました。(…と思います)
来週あたりは関東甲信地方で大雪のような予報がありますが、それは内陸部のお話のようです。
佐渡については、1月と言うのに、いつまでも季節に似つかわしくない景色が続いています。
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202001
Friday
星空なんて、久しぶりに見た気がします。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,10,F2.8,iso6400]
あまりの暖冬に、冬の正座の王様も霞んでらっしゃいますね。
久しぶりにオリオン座と冬の大三角形を見つけました。
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202001
Thursday
いつかの逃避行も含め、いつの渡航だったのかすら記憶がおぼつきませんが…。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/640,F5.6,iso200]
とにかく"越佐航路"です。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/640,F5.6,iso200]
考えてみたら、越佐航路の写真はそのほとんどが往路です。
気分的にも、いかに往路が解放されていて、復路がふさぎ込んでいるのがが分かるような気がします。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/250,F14,iso200]
以前も書いたことがあると思うんですが…。
私にとって、航路というものは陸路と分け隔てなく、そして区別もないくらいに同じ性質のもの --- すなわち、日常の移動手段 --- です。
例えば、恐らく"本土の方"にとっては、航路は非日常であって日常の移動手段とは一線を画すものと理解しているため、
むしろ航路による特殊性と言いますか、時間の流れとか、時間の使い方(過ごし方)についてお聞きしてみたいなと思うことはたくさんあります。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/200,F14,iso200]
初めての"乗船"の記憶はもはやありませんが、何となく覚えているのは、この巨大な客船の中から外の景色が流れていることを知ったことを覚えています。
その時に「あぁ。これが船に乗るということなんだな」なんて高尚なことを思ったのかどうか…。
高校生の時は野球部でしたから、春先から夏にかけては毎週のように"島外"へ遠征していました。
大学生の頃は、盆や正月に"帰省"し"Uターン"していました。
それ以降も、26歳で佐渡に戻るまでは帰省とUターンを繰り返していました。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/500,F5.6,iso200]
特別な理由がない限りはカーフェリーに乗船しますから、移動時間の約2時間30分は常に織り込み済みでした。
まぁ、織り込み済みというか、これも陸路の移動と何ら違和感なく、変わりなく移動時間に加算して考えていました。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/1250,F14,iso200]
あえて「離島民」なんてことを殊更強調して意識することもありませんでしたが、それを決定的に感じることがありました。
20代の頃に、大学生時代の仲間と"本土"で集まった時のことでした。
往路は新潟港で拾ってもらいました。
しかし、復路は電車を乗り継いで新潟港まで辿り着き、さらに航路と陸路を合わせて自宅まで辿り着きました。
馴染みの場所で散々飲んで、夜通し騒いで、翌日のお昼頃に解散となりました。
私以外の仲間はすべて自力で陸路のみを移動していました。
復路についても然りです。
しかも、早くて10数分。長くて1〜2時間程度で現実に戻ることができます。
私だけが、電車に乗って、船に乗って、そして車を運転して、半日をかけて深夜に自宅に辿り着きました。
私にとっては、久しぶりに仲間に会える時間を過ごすためには半日以上の移動時間を要する必要がありました。
しかし、私以外の仲間にとっては、それは日常の時間内の範疇でした。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/400,F5.6,iso200]
覚えているのは、別れ際に
「いいなぁ。皆はすぐに日常に戻れるもんなぁ。俺なんか、これから半日かけて島に帰るんだぜ??」
とボヤいたことです。
まぁ、その段になってそんなことに気づくというのも、どうかと思いますが…。
もちろん、仲間が佐渡に遊びに来てくれたこともありました。
でも、そんな時は、その移動にも自分がすべて関わっていたんです。
だから、気づかなかったんでしょうね。
気がついたら、仲間はみんな、小1時間程度で日常に戻れるところ、私だけは非日常を彷徨うのかと…。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/400,F5.6,iso200]
それ以来でしょうか。
特に往路の"越佐航路"については、憂いやため息を伴うこととなったのは。
誰の責任でもありませんが…。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/400,F5.6,iso200]
そうですよね。
それまでは、同郷の人たちとしか航路を渡ったことがない訳ですから、違和感もなにもない訳です。
同郷以外の人たちと、航路を含めた時間を共有することによって初めて知りえた"現実"です。
(文章の行きがかり上、「現実」なんて重たい言い方をしていますが、実際にはそこまで深刻に考えていませんので。念のため)
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/400,F5.6,iso200]
最近では、そういった違和感もなく、長く感じ続けていた「憂い」のようなものも柔らかくなったような気がしています。
往路をはしゃぎすぎるぶん、復路は疲れてしまうという単純な理由もあるんでしょう。
復路については「佐渡に帰る」ではなく「佐渡へ行く」というような考え方が出来たらずいぶんと違うんでしょうけれど…。
これは航路を日常の移動手段と考えている以上、発想の転換は難しいところです。
まぁ、往路について、解放感に浸りすぎてはしゃいでしまうという時点で離島民という意識があることに気付くべきだったんでしょうね。
誰しも日常から離れて非日常や非現実に向かうについては、確かな高揚感を覚えることは当然でしょうから。
…という訳で、結局のところ、長々とグダグダと冗舌に色々と書きたくって来ましたが、結論としては何ら異常なし…を得ただけのようです。
大変、失礼をいたしました。
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202001
Wednesday
毎朝、ほぼ同時刻に真野湾に面する海岸バイパスを走るんですが、トンネルを抜け、曲がりくねった道を走り、
やがて正面に広がるのが朝陽に満ちた真野湾の風景です。
[α7Sii,FE 16-35mm F2.8 GM,1/640,F16,iso100]
日中の天候に関わらず、朝は晴れていることが多いです。
真野湾ごしに望む朝陽は毎日気持ちを新たにしてくれます。
朝陽が見られない日につきましては、、、まぁ、それはそれなりに…。
[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/8000,F5.6,iso100]
今日のように時間に余裕があったりすると、いつものサワネマリーナ(Sawane Marina)に立ち寄ります。
大抵は時間に追われ、絶景を横目に歯噛みしながら通り過ぎてばかりですが…。
だったら、毎朝時間に余裕を持って行動すれば良いじゃないかと言われそうですが、
これはもう、もって生まれた性格というか何というか、決して時間に糊代を持たず最終的に帳尻を合わせることに全力を注いでいるものですから…。
[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/640,F5.6,iso100]
サワネマリーナから目線を移すと大佐渡山地の高峰群が聳え立っています。
この位置から見ると、佐渡の最高峰である金北山(Mt.Kimpokusan)は山群の右奥に山頂付近を覗かせる程度にしか望むことができません。
しかし、この風景こそ、私が小学生の低学年を過ごした沢根の山中から望んだ風景と同一のものであり、"オリジナル"な風景なんです。
何故そんなに心を惹かれたのか、毎日のようにこの風景が見える場所へ立っていました。
父のスケッチブックを何冊も --- 無断で --- 使い、ひたすらこの風景をスケッチしていました。
[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/640,F5.6,iso100]
1枚前の写真のズームです。
写真中央やや右側に顔を覗かせているのが金北山です。
写真中央やや左側の、山頂に巨大なガメラ・レーダーが乗っかっているのが、佐渡第2の高峰・妙見山(Mt.Myōkensan)です。
[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/400,F11,iso200]
今日は終日「晴れ」でした。
お昼の頃に通りがかった国仲バイパス付近から望む金北山です。
昨日の記事のような写真を、本当はこのアングルで撮りたかったんです。
実際には繋がっていませんが --- 広義で言えば繋がっていますが --- 金北山へ一直線のような道路です。
考えてみたら、直線距離にしてほんの10km程度で海抜が0m近くから1,200m近くまでせり上がるというのはなかなかの勾配です。
この絵だけを切り取れば、ここが"島"なんて思えませんね。
という訳で、やっぱりこの絵については夜にも撮ってみたいと思います。
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