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四半世紀ぶり北海道の旅 V (ノシャップ岬→宗谷岬)

2020.09.08 Tuesday

 

礼文島から利尻島を経由して、稚内市へ帰ってきました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/3200,F2,iso100]

 

予定より時間に余裕ができたため、前日と同じ温泉施設で汗を流した後は宗谷岬を目指してみることにしました。

その道中に、ノシャップ岬の付近で出会った光景です。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/800,F2.8,iso100]

 

各所に「鹿出没注意」という看板があったんですが、確かにそのとおりでした。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/500,F8,iso100]

 

ノシャップ岬から南下する道中、稚内灯台を振り返ります。

前日の夕方に稚内市に入り、初めてこの風景を目にしました。

その後、とっぷりと日が暮れた夜の風景も目にしました。

そして、この日の朝もこの灯台の麓を出発しました。

 

24時間に満たない滞在時間でしたが、私にとっては既に"馴染みの風景"になっていました。

いつかまた、この風景を見る機会があることを願って…。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/1250,F2.8,iso100]

 

…と、まぁ、色々な感慨に浸る前に、「鹿横断注意」な状態でした。

 

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[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/160,F14,iso200]

 

上の写真から約1時間後の18時43分です。

日本の最北端である宗谷岬に到着です。

樺太が見えた訳でもなく、殊更特別な感慨を覚えることもありませんでした。

しかしながら、我が国の最果てに立ったということで、ここまで来た価値は存分にあったと理解しています。

 

ちなみに、夕陽の左下に島影が見えるかと思いますが、これは岬から約1kmにある弁天岩というものです。

この岩が、日本国政府の実効支配が及ぶ範囲の最北端の地なんだそうです。

 

気温は17度でした。

「涼しい」を通り越して「肌寒い」と感じました。

写真のランドマークに上り、ペシペシと叩いてこの場を後にします。

 

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[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/100,F14,iso200]

 

空腹を覚えて久しい頃でした。

岬の周辺には色々なお店が立ち並んでいたんですがどこも閉店していました。

せっかくなので宗谷丘陵へと駆け上がってみます。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/125,F14,iso100]

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/40,F11,iso100]

 

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[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/100,F14,iso400]

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/400,F8,iso400]

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/400,F8,iso400]

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/125,F8,iso400]

 

宗谷丘陵駐車帯に車を停めて下車してみました。

とにかく、広大とか、壮大とか、雄大とか、その手のあらゆる言葉が当てはまるすごい場所だなと思いました。

素晴らしい夕景にも恵まれました。

 

放牧牛が小さく黒く点々としていました。

谷を挟んだ向かいに見えるのは宗谷岬牧場です。

 

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[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/30,F11,iso400]

 

「宗谷周氷河ロード」と呼ばれる道を走り抜け、再び海岸線へと戻って来ました。

清浜駐車場付近から望む宗谷湾です。

彼方には利尻富士が見えていました。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/125,F8,iso400]

 

朝から礼文島に渡り、利尻島を経由して戻り、そして最北端の地まで移動してきました。

この間、ずっと視界にあったのが利尻富士でした。

そのあまりに圧倒的な存在感と美しさを誇る姿には、虜となってしまうに大して時間は必要ありませんでした。

 

この日、ここから目指す先は --- 本来は翌日のお昼までに到着する予定だった --- 旭川市です。

この場所で、私はそれから先に向かう道の選択を迫られていました。

そこへ向かうには、もう少し利尻富士を眺めながらR40を南下するルートと、ここで利尻富士とお別れしオホーツク海沿岸を走るルートです。

 

「えぃっ」と選んだのは、利尻富士とお別れし、宗谷岬をかわしてR238を行くルートでした。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/125,F8,iso400]

 

この頃、時刻は19時を回ったところでした。

この日1日で特別な風景となってしまった「利尻富士が見える風景」が見えなくなるところまで早く移動したいと思っていました。

そうでもないと、いつまでもその姿に見入っていそうでした。

 

そうして何かを振り払うように一心に走り抜けたオホーツク海沿いの海岸線 --- オホーツクホタテロードと言うらしい --- です。

海岸線といっても真っ暗で何も見えませんでしたが、とにかく、稚内市を出てからは対向車も後続もなく、とても孤独で快適なドライブでした。

 

猿払村、浜頓別町、中頓別町、音威子府村、美深町、名寄町、士別市、剣淵町、和寒町、比布町、そして旭川市と走り抜けてきました。

3〜4時間程度ですが、言葉を発することもなく、ひたすら目の前の道路を走ります。

「ここが北海道」と言われなければ、道行く風景なんてどこも大して変わりはありません。

ただ、北海道らしかったのは、キツネが道の脇から飛び出して来たり、センターラインのところでキツネがじゃれ合っていたりしたことです。

 

誰かに知らせなければ、自分がどこにいるのかということを誰も知らない時間を過ごしていました。

 

 

 

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四半世紀ぶり北海道の旅 IV (礼文島→利尻島)

2020.09.07 Monday

 

「北のカナリアパーク」を後にします。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/1000,F8,iso200]

 

バス停「カナリアパーク待合所」付近の漁港で仕事をする漁師さんたちです。

日々、こんな絶景を背にお仕事をされているんでしょうか…。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso100]

 

こちら、「カナリアパーク待合所」です。

風景や周辺の民家とマッチしていて、かえって目立ちません。

素敵です。

 

もし。

もし仮に、いつかまた来ることがあったとしてそれが冬以外の季節だったら、その時はこのバス停で下車して、

カナリアパーク経由でそのままトレッキングルートへ進んでみたいと思います。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/5000,F2.8,iso200]

 

帰路はバスではなく、そのまま徒歩で香深港を目指すこととします。

まぁ、距離にしても3km程度です。

大半を車の移動で過ごす今回の旅行においては、貴重な運動の時間です。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso100]

 

礼文島の外周沿いの大半がこの道道40号線です。

「れぶんアツモリロード」というらしいです。

8月上旬の大雨によって多数の土砂崩れが発生し、通行できなくなる箇所が生じてしまいました。

この場をお借りし、お見舞いを申し上げるところです。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso100]


海岸線の風景は、佐渡のどこかの漁村のそれと大差はありませんでした。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso100]

 

先ほど、利尻富士を背景にした漁師さんたちがいました。
所謂「景勝地」というところを訪ねると、そこにお住まいの方に対し、「毎日が絶景で羨ましい」というようなことを思いがちです。
私の住む佐渡島についても素晴らしい景勝地な訳で、他所から見たら同じように思われて然るべきなのかも知れません。

 

一方で、"灯台もと暗し"という訳ではありませんが、地元のいち風景に日々感動ばかりしていられない…ということもまたありましょう。
これは私も日々体感していることなので、「きっとあの人たちもそうなんだろうな」と漁師さんたちに思いを馳せていました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso100]


私の他にもカナリアパークから港方面へと徒歩で向かう方がいらっしゃいました。

皆さん、ずんずん歩いていきます。

私みたいにあっちをウロウロ、こっちをウロウロなんて方はいません。
 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso100]

 

かつては商店だったんでしょう。

いまはそんな気配はありません。

皆さん、仕事へ行ってらっしゃるのか海へ出てらっしゃるのか、通り沿いに地元の人の姿はほとんどありませんでした。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/4000,F2,iso100]


海岸線には、あちこちに昆布が干されていました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso100]

 

礼文島の主な産業といえば漁業であり、バフンウニ、昆布、ホッケの産地として有名なんだそうです。
特に昆布については「利尻昆布」が有名で、利尻島のものよりも礼文島のものの方が高級で高値なんだそうです。
ちなみに「利尻昆布」は品種名だそうですね。
なので「礼文昆布」ではないんだそうです。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/3200,F2,iso100]

 

港に戻ったのは11時頃でした。
礼文島ではもう1箇所行ってみたい場所がありました。
こちらも映画「北のカナリアたち」の中で撮影現場となっていた「地蔵岩」というところでした。

 

事前にロクなリサーチをしていなかったため、とにかく港とは反対側の海岸線にあるということしか知りませんでした。
どうも、旅行前のリサーチについては細かなところまで詰める作業が苦手です。
島内の移動手段については、港付近のレンタサイクルを利用しようと思っていたんですが「空きはありません」とのことでした。
ここで原付をレンタル出来ていれば、島内全域への移動が可能だっただけに残念でした。

 

とにかく地蔵岩へ向うには、元地海岸という方面へ向かう必要があるということで、バスの時刻表を眺めてみました。
するとタイミング良く、10分後には元地方面行きのバスが出発するようでした。
ただし、このバスに乗車すると元地からの折り返し便は15時過ぎまでなく、その点が懸念材料でした。
そこはまぁ、「何とかなるさ」という気楽さでバスに乗車した訳なんですが、実際、何とかならないのが旅の醍醐味です。
結論から申し上げれば、帰路は徒歩で移動することになりました。

 

港から元地までは距離にして3.5kmほどです。(これは、後に測ったんですが…)
ただ、バスの移動時間は10分程度要した気がしていて、バスに乗りながら「徒歩で港へ戻るのは厳しいな」なんて思っていました。
やたらと長く感じたトンネルを抜けたところのバス停で反射的に下車しました。
本当は終点まで乗車していれば目的地も近かったんですが、気が急いてしまった結果でしょうか。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/3200,F2.8,iso100]


バス停から振り返ると、雄大な景色を前にした祖父と孫娘の風景がありました。
しばしその風景に見入った後、その風景に背を向けて歩き出しました。

 

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[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/200,F11,iso100]


漁港に民家、そして小さな雑貨屋さんなどがありましたが、人の姿をなかなか見ることがありませんでした。
そしてここも海岸線には昆布が干されていました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso100]

 

海の青さは特筆すべきものがあったかも知れません。

すなわち、佐渡の外海府海岸の海と同じような青さを誇っていました。
しかし、その雄大さたるや、佐渡の外海府海岸が可愛らしく感じてしまうようでした。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso100]

 

先ほどから既に地蔵岩がちらちらと見えているんですが、あくまで気づかないフリをします。

 

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[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/200,F11,iso200]

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/250,F8,iso100]

 

車両が通行可能な道はここまでです。
目指す地蔵岩は200mほど先にその異様ともいえる姿を見せていました。


お地蔵さんが手を合わせて見えるところから命名されたそうなんですが、スパっと切り落としたような鋭利な姿には畏怖の念を覚えます。
以前は岩の周辺を歩いたり潜り抜けたりすることも出来たようですが、現在は危険防止のため立ち入り禁止区域となっています。
映画のように真下からのアングルで眺めてみたかっただけに残念でした。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso100]


そんな地蔵岩を後にします。
元来た海岸線の道をUターンです。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso100]


漁港内を歩かせていただいたり、極力のんびりと歩き続けたりしたんですが、あっという間に元のバス停の付近まで戻ってきてしまいました。
時刻はまだまだ12時台でした。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso100]

 

絶景ともとれる景色を前に、しばし思案です。
「これからどうしよう」と…。

 

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[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/200,F11,iso200]

 

目の前には、絶景とともに絶景に沿った道が続いていました。
その道は、いくつかの展望台や登山道・トレッキングルートへ接続していました。


稚内港へ向かうフェリー乗船時刻は17時台の予定でした。
それを考えたら、ここから元地灯台を目指し、もう1度カナリアパークを経由して港に向かうなんてことも考えられました。
しかし、気温もずいぶんと上がり暑さを覚える頃でもありました。
まぁ、結局は最短ルート --- バスで来た道 --- を歩いて戻るということを選択した訳ですが、色々とリサーチ不足を露呈してしまいました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/50,F2,iso500]

 

帰路のトンネル内です。
こんなところに昆布の落とし物が…。

せっかくの高級品なので持ち帰れば良かったと後悔しています。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso100]

 

1km以上もある長く涼しいトンネルを抜けてきました。

歩いてみると案外大した距離ではありません。

思った以上に早くに港へと戻って来ました。

しかし、気温はすっかり夏のそれになっていました。

 

このタイミングで、そろそろお昼でも…と考えたところですが港にある大きなお寿司屋さんは満員状態…。

港周辺にあるお店も早々に暖簾を下げるなどしていて、何となく食欲も失せてしまいそうでした。

気づけば、利尻島経由稚内港行きのフェリーの出港時間が迫っていました。

 

稚内港を出港時、既に復路の切符も購入していたんですが、せっかくなので利尻島経由で帰ることにしてみました。

窓口の方に聞いてみたところ、利尻島で下船しないのであれば稚内港行きの切符がそのまま使えるんだそうです。

 

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[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/320,F11,iso200]

 

それから約45分後です。

間もなく利尻島へ到着の図です。

 

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[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/320,F11,iso200]

 

振り返ると、礼文島が後方遥かです。

感じたんですが、朝、礼文島へ向けて出港するフェリーに乗船する方より、このフェリーに乗船する方が圧倒的に多かったです。

きっと利尻富士へ登るんだろうと思しき方もたくさん見えましたが、利尻島へ向かう方は礼文島を経由するのが一般的なのかも知れません。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/5000,F2,iso100]

 

それにしても、圧倒的な景観でした。

朝からずっと見えていた利尻富士が、ここへ来てさらに存在感を放っていました。

そんな利尻富士の景観だけでも圧倒されるところを、手前にそびえたつペシ岬も負けじと存在感を放っています。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/320,F8,iso100]

 

今回は"経由"しただけの利尻島でした。

もしいつかこの島へ上陸することがあれば、その時はこの山の山頂を目指す以外はないと思います。

 

また来られるかな…。

そのことについては、今は何も考えないことにします。

 

 

 

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四半世紀ぶり北海道の旅 III (稚内市→礼文島)

2020.09.06 Sunday

 

7月25日です。

北海道上陸2日目です。

北海道で迎える朝です。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/250,F8,iso100]

 

5:19

水平線上には利尻富士が綺麗に浮かんでいました。

願いが届きました。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/160,F8,iso100]

 

5:24

稚内港へと向かいます。

その道中、前日すっかりお気に入りとなった稚内灯台の風景です。

のちのち知ったことですが、この灯台は高さが42mもあり、北海道では第1位。日本全国でも第2位の灯高を誇るそうです。

ちなみに、紅白のストライプなのは吹雪でも見やすいためなんだそうです。

 

礼文島へは、稚内港発6:30のフェリーで向かいます。

ノシャップ岬から稚内港までは車であれば10分もかかりません。

若い頃に比べ、旅行中の早起きも苦にならなくなりました。

 

世間は4連休の真っ只中です。

コロナ禍とはいえ、礼文島へ向かうフェリーの改札には長蛇の列が出来ていました。

自転車を持参する方と登山をするであろう格好の方が数多く見られました。

 

どうせこれだけの人が乗船するのだから、船内でのんびりくつろげるとも思いませんでした。

"3蜜"を避け、甲板席で過ごせばよいと最初から思っていたので、長蛇の列に加わることもしませんでした。

改札が始まり、長蛇の列がフェリー船内に消えたところで悠々と船内へ向かいます。

 

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[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/80,F11,iso100]

 

甲板ではたくさんの人が航行を楽しんでいました。

礼文島までの所要時間は約2時間です。

フェリーそのものは佐渡汽船のフェリーより小さいですが、所要時間と移動距離からしてもスピードはありました。

 

そんなつもりはなかったんですが、上の写真の左前方に私の影が映ってしまいました。

それにしても、乗客の方の「α7率」と「GMレンズ率」が非常に高くて驚きました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/80,F11,iso100]

 

北防波堤ドームから延びる防波堤をかわし、湾の外へと向かいます。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/1000,F8,iso200]

 

半島越しに利尻富士を望みます。

稚内市街地からノシャップ岬方面へ向かう道中として車を走らせていた場所ですが、背後の丘の上が非常に物々しいことになっていました。

あんな建造物が並んでいるとは、まったく気がつきませんでした。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/1000,F8,iso200]

 

ノシャップ岬をかわします。

稚内灯台がどこまでも目立っています。

背後の利尻富士が、想像以上に存在感を放っていました。

 

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[α7iii,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,1/800,F8,iso200]

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/8000,F2.8,iso200]

 

進行方向の右前方に見えてきたのは、これから上陸することになる礼文島です。

事前のリサーチがどこまでもずさんだったため、こんなに大きな島とは予想外でした。

何なら、1日歩けば1周くらいできるんじゃないかなんて思っていました…。

周囲は70km以上もあります。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/6400,F2,iso100]

 

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[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/250,F11,iso200]

 

8:12

あと10分程度で礼文島に到着というところです。

 

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[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/250,F11,iso250]

 

大女優である吉永小百合さんが主演の映画「北のカナリアたち」が地上波で放映されたのは2015年4月17日でした。

私はそれをHDDに録画したきり、再生したのはずいぶんと時間が経ってからだったと思います。

そこで観た麗端小学校岬分校越しに利尻島を望む風景があまりに印象的でした。

特に、冬の風景は圧倒的な美しさを誇っていました。

 

「あの風景を実際に見てみたい」

いつものとおり、映画やドラマに感化される性格です。

大変失礼ながら、礼文島についてはその時に初めて知りました。

 

遠いな…。

そう思いました。

北海道へ渡ったとして、そこから最北端である稚内市まで移動し、さらに航路で島へ渡る…。

新潟から北海道への移動は航路が前提だったため、果てしなく遠いと思いました。

 

行きたいなと願った割には、面倒くさがりが前面に出てしまいました。

北海道上陸後は、陸路のみであればまったく厭うこともなかったと思いますが、「航路まで挟むのは…」と。

(もっとも、稚内市や利尻島には空港がありますが、空路については最初から一切考える余地もありませんでした)

 

でも、初めて行程表を作ってみた時、礼文島を外すなんて到底考えることはできませんでした。

…というより、むしろ、この島のあの風景を見ずして北海道旅行なんてあり得ないと思えるくらいでした。

何を差し置いても、あの風景だけは見たいと願いました。

 

北海道旅行はスタートしたばかりでしたが、礼文島であの風景を見ることはこの旅行の総決算のようなものでした。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/2500,F2,iso100]

 

稚内港からの到着港である香深港からバスで移動してきました。

バス停「知床」です。

道中、バス停「カナリアパーク待合所」を通り過ぎてきました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/2500,F2,iso100]

 

私が見たいと願った"あの風景"は「北のカナリアパーク」と言います。

前述のいずれのバス停で下車しても、そこからの移動距離は変わりませんでした。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/4000,F2,iso100]

 

バスには10数名が乗車していました。

「カナリアパーク待合所」で5人くらいが下車しました。

「知床」で下車した人は私以外はすべて、元地灯台方面へのトレッキングコースへと向かいました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/4000,F2,iso100]

 

時刻は間もなく9時になろうかというところでした。

とても肌寒かったですね。

気温は20℃もありませんでした。

この旅行に1着だけ持ってきた長袖のパーカーが役立ちました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/8000,F2.8,iso100]

 

家々の間から利尻富士が見えました。

私の待ち望んだ風景がすぐそこにあるということをとても実感しました。

 

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[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/2500,F2,iso100]

 

[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/8000,F2,iso100]

 

[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/160,F11,iso200]

 

振り返ってこちらは元地灯台の方面です。

今となってみれば、「カナリアパーク待合所」で下車し、カナリアパーク経由でトレッキングへ向かえば良かったなと…。

 

[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/8000,F2,iso100]

 

いくつかあった曲がり角にはちゃんとサインがあるので、迷うことはありませんでした。

きっとサインがなくても迷うことはなかったと思います。

この坂を上りきったところにあの風景が待っているんだろうなと確信しました。

 

7S203112.jpg

[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/320,F11,iso200]

 

そして坂を上りきったところに「北のカナリアパーク」です。

長い長い道のりでした。

自宅を出発してから、48時間が経過していました。

ここへ来て実感したことは、「礼文島が遠いんじゃなくて、佐渡が遠かったのか…」ということでした。

 

晴れて良かったです。

 

7S203120.jpg

[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/320,F11,iso200]

 

ものすごく実感がありました。

この校舎は、映画のためだけに作られたセットだということもここへ来て知りました。

校舎の中にも入ってみましたが、映画をじっくりと目に焼き付けた人であればさほど感動するような場所でもないと思います。

ただ、この利尻富士を望む風景だけは、どうしょうもない風景でした。

 

出来すぎなんじゃないかと…。

畏怖の念とともに、そんなことを思ってしまいました。

 

7M307305.jpg

[α7iii,Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM,1/8000,F2,iso100]

 

7S203145.jpg

[α7Sii,GIZMON Utulens,1/500,iso200]

 

7S203152.jpg

[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/320,F11,iso200]

 

このパークの写真は、いちばん最初の校門ごしのアングルが好きです。

本当は、もっと距離を空けたところから望遠レンズでそのアングルを撮りたかったんです。

ところが、校門の正面には休憩コーナーが建ってしまっており、望遠レンズで切り取れるだけの距離を確保できませんでした。

そのお隣にはカフェも建っています。

 

周辺には民家もありませんから、もともとは荒涼としていたのかも知れません。

ものすごい場所だなと思いました。

 

7S203161.jpg

[α7Sii,Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM,1/320,F11,iso200]

 

この場所にはきっかり1時間いました。

制限時間があった訳でもないんですが、そのままではずっと居座ってしまいそうだったのでタイミングを見計らっていました。

ひたすら目の前に広がる風景を見つめ続けました。

風景の一部分になりたいと思いました。

 

11〜翌4月までは冬季休業となるそうです。

ただし、休業するのは校舎やカフェなんでしょう。

この景色は年中無休です。

 

夏場の風景としては、最高のものを見ることが出来たと思います。

叶うかどうかは分かりませんが、いつか一面銀世界の晴天の日の風景を見ることが出来たらと願います。

 

 

 

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